創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

表装作品集  加賀の千代女

2011-12-26 10:56:20 | Weblog
軸装 

  加賀の千代女                                   

        「百生や 蔓ひとすじの 心より」
        
             百生や つる飛とすじの 心よ梨

  娘から金沢に旅行した時のおみやげに貰った日本手拭を掛軸に仕上げました。

  
  加賀の千代と言えば真っ先に浮かぶのが
  「朝顔に つるべとられて もらい水」の句です。         
  
  加賀の千代は表具師の娘で後に尼になったので加賀の千代女と呼ばれています。

  白地に濃紺の瓢が美しく、表装の裂地も濃紺でシンプルな軸装に仕上げました。
 

今年も余日少なくなりました。

表装を続けられた一年を感謝し、ブログをご覧いただいた方々にお礼申し上げます。

皆さまどうぞよいお年をお迎えくださいませ。      

写真 東大寺と鹿と紅葉

2011-12-16 16:14:37 | Weblog
カメラ散歩

  奈良 戒壇院から東大寺を望む


 海外に永く住む孫が久しぶりに一時帰国しました。
 幼い時に海を渡り八年、初めて東大寺へ連れて行きました。
 大仏さまの大きさに吃驚していました。
 大仏殿の中には大仏さまの鼻の穴の大きさにくり抜い柱があり、その穴をくぐって大喜びしました。

   

 鹿に触れるのも、紅葉を見るのも初めての経験。
 
 鹿に鹿せんべいを与えて追い回されることも体験し、きゃあきゃあ言って喜びました。
 
 
 
 鹿は奈良では神様のお使いとして昔から大切に保護されています。
 鹿は鹿せんべいを売っているところには何故か近寄りませんが、誰かがせんべいを買うとその人には付きまといます。
 また、人が休憩する小屋の中にも不思議に入ってきません。
 これは鹿の親が子に自然にルールを教えているのでしょうか?  賢い、可愛い動物です。


煎茶道 文人手前

2011-12-08 11:56:56 | Weblog
煎茶道  文人手前

小川流煎茶の先生をなさっている友人の家にお招きをうけました。

今回は昨年の夏のお点前に続き三度目のお招きで、 文人手前 というお点前でした。

煎茶道独特のお道具が並べられてお点前が進められます。
煎茶は文人墨客の余技として古くから親しまれたそうですが今私たちの日常飲む煎茶とはちょっと
違っています。

器は茶巾で清められ温められ、ゆっくりと合理的に作法は続きます。
落ち着いた和室で美味しいお茶とお菓子での心のこもった温かいおもてなしに感動しました。

お茶の時間の大切さや友人たちとの和やかなお茶席は贅沢な至福のひとときでした。

私たちの親は子供に茶道、書道、華道を嗜ませましたが、時代の流れで生活習慣も変わり正座のできない子供が
増えています。 茶道をはじめ日本の伝統文化は次世代へ継承されて長く続いてほしいものです。

床の間には一幅の掛軸と清楚な茶花をかざり、和服で茶に親しむ。「忙中に閑あり」素敵な時間ですね。

墨遊 俳句

2011-12-02 20:20:11 | Weblog
墨遊 俳句

Kの俳句二句書く

 九体寺の茶店で求む大和柿

  九体寺(浄瑠璃寺)を20数年ぶりに訪ねた。

  

  今回も紅葉の季節で本堂と五重塔の間に設えられた池の周りは見事な錦秋に
  彩られていた。  
  極楽浄土を模した設計に相応しい雰囲気が漂っているようだった。
  門を出た参道脇のよろず屋で買い求めた大和柿は、今では珍しい種のある富有柿で昔ながらの懐かしい味がした。

 
 「運命」の足音高し年の暮

  早や師走入り。今年もいろいろな出来事がありました。
  東北の震災と津波、原発による放射能汚染、ネットによるジャスミン革命や格差是正デモの拡散、記録的な円高、
  欧州金融危機、これらに由来する政治・経済・社会不安の増大等々。 
  交響曲第五の運命が扉を叩く忌まわしい音が年末に近づくにつれ段々と大きく高く響き人心を揺さぶる感がします。



師走を迎えあちこちから喪中はがきが届くようになりました。

今日は以前習った水墨画の先生が亡くなられたという喪中はがきを受け取りました。
私と同い年で大変なショックです。

今朝 歯の診療に行きました。
待合室で水墨画教室の時の友人にとてもよく似た人に出会い、もう少しで声をかけようと思いました。
その友人とは近所ではないのにこの歯科医院でも出会ったことがあります。
連絡で知ったのですが、私が歯科を出たころにその友人はあの世へ旅立たれたとのことです。
何とも不思議ですが、私に会いに来てくれたのでしょうか?!
逢うは別れの始まり、、、と昔から言われていますが、「一期一会」を大切にしたいと痛感しました。