創造のよろこび♪♪

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墨遊 俳句

2012-08-04 19:05:56 | Weblog
墨游 俳句

Kの俳句二句書く

 精いっぱい鳴きて悔いなし蝉しぐれ

  地中7年地上7日という儚い蝉の一生。
  羽化してからの短時日の間に好もしい相手にめぐり会うべく全身を震わせて鳴く様は
  痛ましくも感動的である。朝はクマゼミ、昼間は油ゼミの大合唱が猛暑に輪をかける。
  小径のあちこちに落蝉を散見するが良い出会いがあっただろうか?!
  やがて暑さのやわらぐ頃、つっくん法師が郷愁を誘ってくれるのを心待ちにしている。

 ゴールドへ命けずるや夏五輪
  
  ロンドンオリンピックで寝不足の毎日。選手の金メダル争いに観客もマスメディアも大童。
  金が確実だった選手がメダルを逸しようものなら掌を返したような冷淡な報道にはあきれる。
  五輪への心身にわたる過酷な道程を思うと、どのような結果でもその努力を讃えるのが礼儀
  というものだ。国を挙げて選手を育成しメダルで生涯保障や経済的特典のある国ならともかく、
  トレーニングは基本的には自費、メダルを取っても後続選手の指導者としての国家的受皿組織
  も、経済的支援もない。せいぜい企業の宣伝やタレントに採用されるのがおちである日本の
  現実を思うと選手が気の毒である。メダリストの人材活用を考えるべき。
  そもそも、アマチュアスポーツの祭典だったオリンピック。サラマンチ氏の時代に商業イズム
  とプロを参加させたのが堕落の始まり。今一度、「参加することに意義がある」という近代
  オリンピック精神に立ち返るべき時期に来ているのではなかろうか。クーベルタンの嘆きが
  聞こえる。

 
先日 猛暑の中、日本表装研究会主催の「奈良佐保川万葉歌碑採拓会」に参加しました。
川沿いの歌碑はこの暑さで石が焼き付いていて紙を濡らしてもすぐに乾いてしまい、採拓はなかなか
大変でした。
昼から狭岡(さおか)神社の参道にある歌碑の採拓に挑戦しました。

  君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の小松が下に 立ち嘆くかも

笠女郎が大伴家持に思いを寄せて詠んだ恋の歌で、万葉集の恋歌の中でもとびきりの秀歌とか。
採ってきた拓本は裏打ちをして作品に仕立てたいと思っています。


 


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