創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

墨游 俳句

2012-11-30 17:45:50 | Weblog
墨游 俳句

Kの俳句を二句書く

  秋惜しむ皇帝ダリア華やぎて

   今春苗木を買った皇帝ダリアは見る間にぐんぐん幹を伸ばし5メートル位の大樹に育ったが、
   11月の半ばに一番花が咲き今では10輪ほどの大ぶりな淡紅色の花が晩秋の青空に気高く
   咲き誇っている。はじめての経験であり、ものの本によると厳しい寒気や霜には弱く一夜で
   枯れてしまうらしく心配な時期である。また、灯火など明るいところでは開花しないとの
   ことで門燈を消しているこの頃である。メキシコ原産にしては真夏ではなく11月から12月
   にかけて咲くのは不思議である。花が終われば節を切り取って挿し木できるそうなので来年は
   沢山の苗木を作るのを楽しみにしている。
 
 
 
                          
  
 赤も黄も緑もありて落葉道

   枯葉、落葉の季節である。桜やメープルなど落葉樹はすっかり葉っぱを落として冬支度。  
   公園や山道には万華鏡のように色とりどりの枯葉のジュータンが敷き詰められていて目を
   楽しませてくれる。
   先月16日、突然の解散宣言で政界は巨大地震並に大揺れ。離合集散の破廉恥劇が目下展開し
   ている。11党乱立の醜態は何故生起したのか? 一人一党の感すらある現状は正に色彩、形体
   とも様々な落ち葉を見る思いで情けない。世襲議員の跋扈、投票者の付託を無視した選挙後の
   党籍異動、民意そこのけの愚劣な政争等々による有権者の議会制民主主義への失望や政治不信が
   政界に投影した結果ともいえるが、今回の選挙はこれまでとは違い、国民の生命にかかわる選択を
   有権者に問う重大事であると思う。「原発の即時廃絶、憲法9条の堅持」は何よりも優先さるべき
   選択肢と銘記したい。 



所用を済ませた私は、もみじ狩りにと奈良公園の浮見堂あたりまで散策しました。
一服のつもりでしゃれたお店に入りました。
そこで珍しいお茶をいただきました。

それは擂茶(れいちゃ)という台湾のお茶でした。
甘くて暖かいお茶は冷えた身体に心地よくてホットしました。

お茶には微粒雑穀粉にした大豆、黒豆、緑豆、緑茶、粟、はとむぎ、粉砂糖、黒砂糖、黒ごま、青えんどう、
白鳳豆、黒目豆、とうあずき、紅小麦、からす麦、花豆、白ごま、ひよこ豆、黒米、高きび、山芋、
おにばすの実、そば等が入っているそうでした。
健康にもとても良いお茶のようで、早速家に買って帰りました。



 
 

表装作品 11月25日 その①

2012-11-25 13:30:08 | 表装
軸装
  
   「覗く」

 鍬形斎(北斎の師)の略画式から「覗く」をテーマに絵をピックアップして
 三枚の絵を模写をしました。

 
   ◎群団の猿たちが手を連ねて池を覗いています。
   ◎江戸時代の人々が掛軸をみんなで眺めています。
   ◎町民たちが大きな甕を覗き込んでいます。

 更にその絵を暗幕をめくって覗き見しているという設定で掛軸にしました。

 全国から公募された200点以上の表装作品の展覧会で、私ははじめて三幅 (尾形光琳の菖蒲と
 
 フェルメールの画家のアトリエ)を出品いたしました。
 これはそのうちの一点で思いがけず入賞し、嬉しい週末でした。
 

 
 
 三幅が私の作品で、それを見てくださる方々で嬉しい悲鳴でした。
 有難うございました。

 これを機に創作表具に益々意欲がわいてきました。
 

 

墨游 俳句

2012-11-10 14:46:21 | Weblog
墨遊 俳句

Kの俳句二句書く

 行く秋や丹波の里に名酒あり

  バスツアーで丹波路を辿った。焼き松茸、土瓶蒸しなど松茸づくしの昼食を堪能したあと、
  最寄りの酒蔵に立ち寄ったが老舗の有名な酒造所とか。秋の新酒の試飲は口当たりもよく美味だった。
  酒は水が命というが、人里離れた鄙びたところにこそ思いがけない名酒があるのかも。
  丹波は丹波栗、丹波黒(黒豆)でなじみがあるが、酒どころでもあった。紅葉には少し早かったが、
  秋日和の一日、美味しいものを食し、美味い酒を楽しみ大いに英気を得た。

 天を突く皇帝ダリア秋深し

  この春、10センチほどの皇帝ダリアの苗木を庭の一角に植えた。
  先年、戒壇院近くの民家の塀から伸びた枝にきれいな花々を見てその気品ある優美さに魅かれた。
  後日、皇帝ダリアと分かったが、その苗木が偶々園芸店にあったので興味深々で早速買求めた。
  ラベルには「11月に開花、一年で3~5メートルに成長する」とあったが、疑心暗鬼だった。
  ところが、日を追うごとに幹は太くなり、ずんずん身長が伸びて何と、今では4メートルくらいに。
  蕾が沢山ついており開花が楽しみな日々である。ラベルに偽りなしというところ。
  ところで、天辺に新しい枝と葉ができるたびに根元の古い枝葉は自然に枯れ落ちる様は、人間界の
  世代交代を見る思いで感慨深い。自然の摂理には抗し難いものがあると痛感した。


先日 「HOME愛しの座敷わらし」というの映画を観ました。
都会から転勤で東北の古民家に引っ越した一家のものがたりでした。
一転して現代の便利な生活から風呂も薪で沸かすという不便さの生活で家族はそれぞれに不満や悩みを
抱いていました。大自然の中でのびのびと暮らすうちに 座敷わらしに出会ったというみんなの体験が
バラバラだった家族にお互いの絆を取り戻させ、幸せをもたらすという何とも言えぬほのぼのとした余韻の
ある心地よい映画でした。
座敷わらしは東北地方の妖怪伝説で有名ですが、その昔極貧の農家で家族が生きるために間引かれた幼子の
化身といわれ、座敷わらしのいる家は繁栄するという福の神でもあるとのこと。