創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

表装作品  南妙法蓮華経

2013-10-25 14:18:21 | 表装

軸装 

  ①  南妙法蓮華経

 

 知人のデザイン書道作家の熊野井乃さん(ブログはデザイン書道つづり)の書を掛軸に仕上げました。

 102歳で天寿を全うされた義母さまのための創作佛表具をご依頼されました。

 ご希望で裂地は 無地の黒色。 それに合わせて一文字は金赤で、軸先も蔦のような模様が入った真っ赤、黒と赤の対比が素晴らしく映えました。

 「南」の横の印影はご自分で篆刻された印を筋テープで囲んでくり抜きをはめ込みました。藁や楮などが漉きこまれた厚地の和紙に熊野さん

 の書が堂々として和モダンな一幅になりました。

 

   ②  南妙法蓮華経

                                          

 

 これは小ぶりの軸装です。裂地は紺地に花模様の高級緞子を使用しました。

 短い軸ですのでご希望にそって風袋は付けず、すっきりと仕上げました。軸先は面金の赤を使用しました。

 

 二幅の創作佛表具を喜んでいただけましたが、今後の勉強にもなっていい機会をくださったと感謝しております。

 熊野さんはお酒のパッケージ、カップめん、焼き肉のたれ、お醤油のビンのロゴや表札、看板や美麗年賀状のお手本などなど沢山の

 デザイン書道作家 としてご活躍中です。スーパーの棚で彼女デザインのロゴにお目にかかると嬉しくなります。

 


墨遊 俳句

2013-10-20 15:25:16 | Weblog

   Kの俳句二句書く                             

 

                                 

   

    海峡の大橋長し秋日没

   遥かなりつるべ落しの淡路かな

  舞子公園を見下ろす老舗のホテルに泊まった。暮れなずむ明石海峡を見渡せば大小数多の貨物船が明石大橋をくぐって行った。

  そのうち空と海の色が急速に変化してきた。秋の日没は早く、釣瓶落しとは言い得て妙である。金色の日輪の沈むにつれて大橋

    の鉄塔を近景に淡路島が遥かに影絵のようなシルエットを演出していた。天然自然にはどんな名画も及ばない多彩と色合いの

   変化の無限性がある。自然は美の魔術師である。

  50有余年前の学生時代、下宿近くのまだ素朴な漁村だった垂水の浜辺を夕陽を浴びてよく散策した。時には近くの舞子浜へ行き

  松林の間を散歩したり浜辺で遊んだ。豊かな緑と広々とした砂浜が憩いの場に相応しい海浜公園の魅力であったが、様相は一変

    していた。

  広かった公園は道路と駅への螺旋状の通路などで狭められ、砂浜らしきものは突堤で囲われた一角に見えたのみ。時代の趨勢

   とはいえ利便性との引き換えに自然が破壊された現実を受け止め兼ねた秋の夕暮だった。

       

 

       転勤で40年ほど前、宝塚から明石に転居した頃が懐かしく思い出されました。

       子供たちと舞子の浜で海水浴を楽しんだ頃のその風景はなくなってしまっていました。

       阪神大震災の影響で街並みもすっかり変わりましたがJRや阪神、阪急、山陽電鉄と相互乗り入れなどで

       交通の便がよくなっていたのには嬉しくなりました。

       時代とともに変化するのは仕方のないこと。新しい神戸の街を楽しみました。

       ホテルの窓から夜の明石大橋のレインボウーの輝きを眺めながら至福のひとときを過ごしました。

 


美術館 神戸市立博物館

2013-10-13 22:30:51 | Weblog

カメラ散歩

 プーシキン美術館展

爽やかな秋の午後、神戸市立博物館へ行きました。モスクワの「プーシキン美術館」所蔵の質の高いフランス絵画を集めた珍しい展覧会で大勢の来館者で賑わっていました。高校生たちが一生懸命メモをとっている姿が印象的でした。

17世紀から現代まで300年の絵画の流れも興味深く鑑賞できました。

プッサンからプーシェ、アングル、ドラクロア、ミレー、モネ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、マチスと名品の数々。

ルノアールの、「ジャンヌのサマーの肖像」は印象的でしたが、アングルの「聖杯の前の聖母」は柔和で気品あふれる表情が素晴らしくて会場をもう一度戻って鑑賞しました。

いつも思うのですが日本の美術館は総じて暗く、作品の細部がよく見えないのが残念でした。以前、エルミタージュ、プラド、ルーブル、オルセ、ボストン、メトロポリタンなどの美術館へ行きましたがどこも明るく、作品のまじかで模写している人を見かけたのにはびっくりしました。作品の保存を重視されているのでしょうが、観る人の立場で名画を気軽に楽しめる庶民的な雰囲気があってほしいものです。

売店では「マトリョーシカ」が売られていましたが、やはり「ロシアの展覧会だなぁ」と実感しました。

ソ連時代のエルミタージュの帰途 高価で記念に買うことができなかったことが想い出されました。

博物館の正面には宣伝のためか名画の大きな看板が三点大通りに向けて飾られていました。

 


写真 フォックスフェイス

2013-10-04 21:09:24 | Weblog

カメラ散歩   フォックスフェイス

  久しぶりに近郊を散歩していると畑の中に黄色の珍しいものを見つけました。

  近づいてみると 狐の顔そっくりな果実のようなものがあちこちを向いて茎に生っていました。

  とてもユーモラスな光景で早速撮りました。

                                              

 

  以前、どこかの華道の展覧会で見たような記憶があり、調べたところフォックスフェイスといい、

  別名は狐茄子 、角茄子(つのなす)

  専ら生花材料としてつかわれており、可愛らしい子狐の風貌に似ず有毒のソラニンのような物があるため食べては危険とのこと。

  調べてよかった。くわばらくわばら