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創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

写真  中尊寺金色堂

2013-07-19 15:29:56 | Weblog

カメラ散歩 

 平泉 中尊寺金色堂 

 

 

 奥州平泉の中尊寺は藤原清衡、基衡、秀衡、泰衡四代に亘り栄華を極めた歴史の跡地。

 ゆるやかな石段をのぼるとその先に金色堂がありました。 金箔で輝く須弥壇には象牙や紫檀や螺鈿が惜しげもなく使われ

 奥州藤原文化の酔を凝縮した感がありました。美しいの一言。

 かって三代のミイラを展覧会で見ましたが、それらがここに収められ墓としての重要な役目もあり、平和への祈りをこめて

 建立されたことでしょう。

 

金色堂を訪れて詠んだ松尾芭蕉の句碑

 五月雨の 降り残してや 光堂

 

奥の細道をゆく旅姿の芭蕉翁銅像があり、観光客のカメラスポットになっていました。

 

 


写真 奥入瀬渓流

2013-07-12 22:07:04 | Weblog

カメラ散歩                                   

猛暑を避けて東北に旅立ちました。

十和田湖畔の「子ノ口」から奥入瀬渓流を「石ケ戸」まで二時間かけて散策しました。

渓流は雨上がりで水量も多く、苔むした岩肌を洗うように流れる様は躍動感があって感動でした。

 雲井の滝

渓流の両側には様々な風情の滝が流れ落ちていて目を楽しませてくれました。 オニシモツケ

茎先に散房花序を出し、白い小さな花をたくさんつけていました。大きなシモツケからの命名とか。

森林浴を味わいながらの涼しい夏のひとときでした。


美術展 奈良絵本・絵巻の美

2013-07-01 17:51:26 | Weblog

奈良絵本・絵巻の美 

先日、東大阪市民美術センターに行きました。  奈良絵本・絵巻の素晴らしい展覧会でした。室町時代後期から江戸時代中期にかけて作られた彩色絵入りの絵本や絵巻が屏風や掛軸に仕立てられ表装の点からも興味津々でした。

浮世絵と対比すべき我が国の重要文化財と位置ずけられるような立派な作品でした。一点一点手作業で作られ、個人が私的に作ったと思われる素朴なものや大名家などからの注文で絵師や書家が制作した高級品まで様々な豪華な作品が観賞できました。

絵本「一寸法師」では高下駄の下に赤い着物の一寸法師がちょこんと隠れているのが面白く興味をそそられました。

「蓬莱物語」 「伊勢物語」 「源氏物語」 等々幅広い分野での力作ぞろいでした。 書を嗜む者にとっても美しいかな文字に時間の経つのも忘れました。

表具については、裂地の取り合わせが今でも斬新な印象のものもあって創作表具として面白く感動しました。

軸装には古くなって中縁と一文字のところが剥がれてしまったものもあって、このままでは二つに剥がれ落ちてしまう危険があり、表具に長年携わっている者としては直して差し上げたい気持ちでした。

 


水墨画 短冊

2013-06-21 17:29:52 | Weblog

水墨画 

 自画   短冊 「菖蒲 紫陽花」 

水墨画展覧会へ出品する条幅軸装(三幅)の切り継ぎ、総裏、仕上げで忙しい日々に追われました。

このほどようやく搬入にこぎ着け、今日は久しぶりの雨でほっとした時間が持てましたので菖蒲と紫陽花の

絵を描いてみました。

 

先日、知人のデザイン書道家の方が30、40歳代の芸術家3人を連れて拙宅に来られました。

私の作品を観られての感想やそれぞれの夢などを話していただきましたが、皆さんの情熱溢れる前向きな姿勢に

こちらも良い刺激をいただきました。

知人は今までいろいろな方々から教えを受け、それを若い人たちへ恩返しをしょうと考えられて行動されています。

私も微力ながら若い人たちのお役に立てたらと思います。

 

 

 


写真 大阪中之島  新フェスティバルホール

2013-05-17 18:13:48 | Weblog

カメラ散歩

昭和33年にできたフェスティバルホールも老朽化で今春新しく建て替えられました。

青春時代の思い出のホールで是非行ってみたいと思いました。

丁度、立川志の輔、談春の落語の切符が取れたので聞きに行きました。即日完売の2700席は満席でした。赤いふわふわした絨毯の上をうきうきした気分で歩きました。 

客席は三階まであり重厚な織物の緞帳は素晴らしく音響効果も抜群で、涙と笑いを誘う落語の世界にすっかり浸り、しばし時の経つのも忘れました。客席には舞妓さんの姿もありました。新しいホールで気分も新たに明日への英気を養いました。

土佐堀川に面した南側壁面には依然と同じ「牧神、音楽をたのしむ図」のレリーフがはめ込まれており、懐かしくカメラに収めました。このレリーフは大塚国際美術館(世界の名画を陶板に復元したことで有名)と同じセラミック陶業で制作されたそうです。

落ち着いたらクラシック音楽を聞きに行きたいと思っています。

 

 


墨遊 俳句

2013-05-05 14:59:32 | Weblog

墨遊 俳句

 Kの俳句二句書く 

  伸び悩む 砂ずりの藤 朱の社殿

    春日大社境内には「砂ずりの藤」という有名な藤棚がある。毎年5月の連休前に参拝をかねて見物に出かける。

    藤は藤原一族の創建した春日大社の象徴であり、巫女さんの冠には藤の花があしらってあり気品が感じられる。   

    それが以前は文字通り地面すれすれまで垂れた蔓に大ぶりの藤房が簾のように無数にさがり見事であったが、

    寿命のためか年々蔓は短くなり房も少なくなって寂しくなってきている。総朱塗りの社殿には藤の紫と若葉の緑が

    よく映えて絶妙のコントラストを醸し出していた。  

 

  遊ぶ子の 声聞きたしや 子供の日 

    今日は子供の日。でも、近所の公園も静かで昔のように子供達のはしゃぐ声はしない。

    連休で出かけたのかもしれないが、祝日や休日に遊びに興じる歓声を聞くのは楽しく活力を与えてくれる。

    少子化や室内ゲーム器の氾濫、塾通いなどの影響もあると思うが大人を小さくしたような子供を見かけると

    やりきれない淋しさを感じる。やはり子供は子供らしくあってほしいものだ。    

     

先日 映画「のぼうの城」を鑑賞後、古都奈良を散策しました。

観光客のお決まりのコースを外れ、あちこち気の向くままにめぐりました。

春日大社の帰りの参道に古い大きな山藤の巨木があります。大空をあおぐとその先に美しい白と紫の山藤が咲いていました。

くねくねとした蔓が絡み合って自然の営みに感動し、過日友人たちと一緒に来たスケッチの旅を思い出しました。

なんじゃもんじゃの花はまだ蕾でしたがそろそろ白い花が咲くころでしょうか? 

    


クラフト 天使 (自製) モビール

2013-04-28 11:41:45 | Weblog

クラフト 「天使」

四年ほど前の夏、思いがけない病気になり、読者の方からお見舞いにと「クラフト 天使」をお送りいただきました。

先日、このような「クラフト天使」をずーとお探しになっていた福島市のNさんが私のブログの写真を見つけられました。

Nさんからの申し入れでお見舞いの天使を作られたMさんをご紹介いたしました。

NさんはMさんから送られた型紙で早速すてきな天使を制作されて、写真をお送りくださいました。

急に私も作って見たくなってMさんに型紙をお送りいただき、早速挑戦いたしました。

三人の天使をモビールにして和室に吊るして飾って見ました。

微風に揺れるモビールにあの時の癒された気持ちが重なり感無量でした。

今はすっかり健康を取り戻し元気でおりますが、あの時の気持ちを忘れずに感謝しつつ送日しております。


墨遊 俳句

2013-04-11 13:47:23 | Weblog

墨遊 俳句 

Kの俳句二句書く

                                

 

   咲くほどに散りぎわ哀しさくら花  

    つぎつぎと開花する桜を見るのは心うきうきと華やいだ気分になる。殊に、7分咲きの頃が満開の光景を想像して

    嬉しいものだ。一方、咲いたら咲いたで散るのが気になる。ハラハラと花弁が風に舞う様は風情があっていい、反面

    ものの哀れに例えられるように日本的情緒を掻き立てられる。柄にもなく物悲しくもしんみりした心境になる。

    昨年、安部政権に代わって以来、気分的には明るい雰囲気が列島を覆っているかのようだ。

    総理の2%物価高方針の意向を受けた日銀による大胆な量的金融緩和の断行に即応して円安(1$100円に近接)、

    株高 (13,000円台)が現出した。3本の矢がうまく連動し企業、消費者ともにデフレ脱却の果実を手にできれば

    万々歳であるが、物価だけが高騰して賃金も雇用も良くならず、消費税アップも作用して購買力が却って低下しないか。

    銀行に溢れた金が行き場を失い、過剰流動性による悪夢(バブル)の再来にならないという保障はない。

                   花見酒が悲しい酒にならないことを祈るのみ。

  

   ゆったりと流るるままに春の雲 

    青空にぽっかりと綿菓子のように浮かぶ春の雲を眺めているとほのぼのとする。

    殺伐たるギスギスした世相などどこ吹く風というように流れに身を任せている風情がいい。

       時には、 雑事を忘れの~んびりと過ごせば自分を客観視できて自分探しにもなるかもしれないとぼんやりと考えた。

        

 昨日は中国在住の知人の来訪があり、珍しい岩茶をいただきました。                 

                                                      大紅袍(ダーホンパオ)という青茶

世界遺産 武夷山で作られる岩茶の中の四大名欉の一つで別名「王茶」。天心岩九龍巣の岩肌にある樹齢400年近い4本の母樹は3品種からなり、この樹からは茶摘みはされていないそうですが、現在は挿し木で増やしたものが第二、第三世代として生産されているそうです。(中国在住の今間智子さんの「中国茶の教科書」から)過酷な環境に吸い付くように育つ岩茶はミネラルが多く身体を温める効果があるそうです。早速味わってみましたが甘くなんともいえない香ばしさがあって美味しいお茶で、貴重なお茶を楽しみました。

 


写真 奈良 浮見堂と鹿

2013-04-05 21:39:22 | Weblog

カメラ散歩

午後の昼下がり、桜咲く奈良公園を散策しました。

寒かったり温かかったり不安定な日が続きましたが、この日は急に暑くなって半袖Tシャツ姿の外国人観光客が

目にとまりました。

浮見堂の浮かぶ鷺池ではボートを漕いで楽しむ人たちが満開の桜に見え隠れして春らしい光景にウキウキしました。

奈良はやっぱり鹿ですね。

先日、奈良出身の作家 森見登美彦氏の講演会に行きました。大勢の若い人たちで大人気でしたが、私は少し場違いのようで

した。高校生の孫に話したら私も行きたかったと言ってとても残念そうでした。人気の小説も世代により随分異なるようです。

スマートホン、タブレット、アイポットなど目まぐるしく飛び交う新しい機器についていけるのか?記憶力もだんだん鈍ってきて不安

が募ります。

今年も美しい桜を見ることができました。いつ見ても美しく儚い桜に日本人は言い知れぬ美意識を持っているのでしょう。


表装の勉強

2013-03-20 10:10:22 | Weblog

表装の勉強 

先日大阪高島屋で美の饗宴 京都画壇と神坂雪佳の展覧会を観ました。 竹内栖鳳や上村松園京都画壇を代表する画家たちと琳派の継承者で近代デザインの先駆者の神坂雪佳の絵画の展覧会でした。

絵画はそれぞれにすばらしかったのですが、表具を始めて30年の私には絵画を装う表具にいつも目が行きます。特に今回の絵画の軸装には感動しました。同じ絵でも裂地の取り合わせで風格や情緒が変わってしまいますが、それが表具師の腕の見せどころでしょう。

画像はWebから                                 

神坂雪佳の金魚玉図は金魚鉢の金魚を正面から描いたユニークな構図で印象的な絵ですが、その周りの柱、天地の裂地が葭簀(よしず)をイメージするような裂地を用い夏らしい涼しげな雰囲気がとてもよく醸し出されていて素晴らしいと思いました。

展覧会の図録では絵画だけを取り上げるのが普通ですが、絵画の引き立て役でもある軸装や額装や屏風の影の力があることを忘れてはならないと思います。表具は主張しずぎず控えめながらも凛とその作品を支えているようなそんな創作表具を心掛けたいと思います。