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創造のよろこび♪♪

書、表装、水墨画、つまみ絵、写真、洋裁など自分の創作活動を娯しんでいます。。。

墨遊 俳句

2014-01-23 22:32:33 | Weblog

 墨遊 俳句

  Kの俳句二句書く 

  大凶のみくじを枝に初詣 

       春日大社で今年の運勢をおみくじで占ってみた。大凶だった。余興のつもりでもあまりいい気持ちではない。

     国内外ともに何かと騒がしく難題続出の新年を予感する。 時の為政者の独善に左右される特定秘密保護法の強行採決に

     次ぐ総理の靖国神社参拝は中韓を過度に刺激したにとどまらず、とかくご機嫌を窺ってきた米国の不興をも買い火中の栗を

     拾った感がある。兵士の英霊を尊崇する心情の大切なことは子供でも分かること。問題は日本の国土と人心を壊滅させた戦争

     指導者が合祀されている場所を元首が参拝した無責任さである。戦争の惨禍を体験したことのないものの無知無謀な愛国心

     ほど怖いものは ない。憲法の恣意的ご都合主義的解釈による実質的骨抜きが画策されている。集団的自衛権の容認、緊急

     事態大義名分した 武器三原則の変質化など一強多弱の暗部が露呈した現実から目を背けてはならない。

     原発問題もまた然り。シリア情勢も心配。     大凶の籤を枝に結びながら自問自答の初詣だった。   (K)

  さみどりの明日葉はじく冬日かな                    

     昨年、八丈島から取り寄せた明日葉の苗を三株プランターに植えていた。 新芽を摘んでもまた明日には新しい芽が出るくらい

     の生命力旺盛な植物で八丈島特産らしい。天ぷら、おひたしなどで食膳を賑わわせてくれたが寒さには弱いとのことで軒下で

          霜よけし、夜の寒気をビニールの覆いで 和らげている。

      寒波の毎日であるが昼間は可憐な葉っぱを精一杯をひろげて雲間から射す日差しを全身に浴びている姿は何ともいじらしくも

          可愛い。  (K)

                

  

    先日 映画 「命をつなぐバイオリン」 を鑑賞する機会に恵まれました。   

    これは実話。1941年、当時ソ連の支配下にあったウクライナでバイオリンとピアノの才能に優れ神童

    言われた二人のユダヤ人の子供が、ソ連に侵攻してきたナチス・ドイツのユダヤ人絶滅計画の恐怖下

    ヒトラー総統の側近・ヒムラーの誕生祝賀会で完璧な演奏をすれば強制収容所送りを免除してやるとの

    言葉を信じて懸命に演奏した。 ドイツ人の前で必死に演奏するバイオリンの音色に心が張り裂ける

       ようでした。結果、助かり生き延びることができましたが、中学生の頃に読んだ「アンネの日記」と重なり

       涙が止まりませんでした。どんなことがあってもあのような悲惨な戦争だけは避けなければなりません。   

    平和で安心して食事ができる日々の有難さを感謝。                                  

   

   

    

     


墨遊  俳句

2013-12-29 18:15:06 | Weblog

墨遊  俳句

 Kの俳句二句書く

   行く年や大事なものに目をつぶり

     特定秘密保護法が7割以上反対の民意を無視して強行採決された。為政者や官僚に不都合なものはすべて秘密とされる

      危険がある。 国民の知る権利や言論の自由は形骸化し、暗黒時代の治安維持法の再現に他ならず、主権在民を根幹とした

      現憲法の実質的な骨抜きである。国民にとって大事なもの(権利)を踏みにじり、十分な論議も尽くさないまま成立させた

      議員は与野党の別なくもはや国民の代表ではないといって過言ではない。 (K)

    数恃み何でもありの年暮るる

     安部政権になって一年が経った。参議院でのねじれがなくなってからの政府・与党の暴走ぶりは目に余る。

      デフレ脱却、経済の再生の名のもと復興特別法人税の繰り上げ廃止と法人税の軽減、原発の再稼働や使用済

      リサイクル、片や財源確保のための消費増税、医療・介護や年金など社会福祉分野の後退、解雇し易い制度の導入

      などなど一強多弱の政界は両刃の刃。国民の生殺与奪の権は強者が握っている。道を過てば独裁の悪夢も。

      かのヒットラー・ナチスのように。 奢る平家は久しからず とを銘記すべし。 (K)

 

 年内余日は二日となりました。昨日は北京在住の青年の来訪をうけ、楽しい時を過ごしました。

 日本を離れ外から日本を見ると色々なことが見えてきたと話していました。私も転勤で2,3年ごとに家が変わり新しい所で色々なことを

 学ぶことができました。書道や表装も行き先々で出会って深めた仕事です。部屋の模様替えも整理整頓も楽しい習慣になっています。

 新年を迎える家事、設えも大方終え、新年バージョン に変えました。

 来る年は馬どし。身体に気をつけて飛躍の年にしたいものです。

 

 

 


万葉人と出会う音楽会(第四回)

2013-11-24 18:41:40 | Weblog

万葉人と出会う音楽会 

上野誠先生の万葉集のお話と中野振一郎氏(世界的なチェンバロ奏者)の演奏で大和の冬をつづるという機会に恵まれました。

   行く秋やチェンバロの曲軽やかに  Kが詠んだ一句です。

 

  今までチェンバロの演奏を目の前で見たことがなく どんなものかと興味津々で出かけました。

   外観はオルガンやピアノのようですが内部はお琴のように弦をはじいて音が出る楽器でチェンバロはドイツ語。

   英語ではハープシコードというそうです。

  

     〇 我が里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくは後

      我が岡の おかみに言ひて 降らしめし 雪の摧けし そこに散るけむ

        〇 沫雪の ほどろほどろに 降り敷けば 奈良の都し 思ほゆるかも

        〇 旅衣 八重着重ねて 寝ぬれども なほ肌寒し 妹にしあらねば

 

     上野先生が一首朗詠されたあと その歌のイメージに合うチェンバロの曲(F.クープラ、JPh.ラモー、A.フォルクレ各作曲)を

   中野氏が演奏されました。はじめて聴くチェンバロの音色は繊細で軽やか、時に激しく感情を吐露するかのような独特の雰囲気を

   醸し出しうっとりと聴き入りました。万葉歌にあわせた選曲はとても大変だったと思いました。

     特に 四首目の「防人の歌」は夫婦愛の様子がじ~んと心に沁みました。

 

 


墨遊 俳句

2013-11-18 18:31:44 | Weblog

墨遊 俳句

 Kの俳句二句書く 

     錦秋の古都に華やぐ花嫁姿 

             奈良公園から浮見堂へ足を伸ばした。行楽日和で人出が多くあちこちで鹿にせんべいをやるのを見かけた。

       外国の観光客には人と鹿の触れ合う光景はオドロキのようで遠巻きに眺めているのが印象に残った。

       浮見堂辺りは紅葉が真っ盛りで赤、黄、緑、茶などの彩で別世界のようだった。浮見堂の浮かぶ池の畔で

       和装の新郎新婦がカメラマンの指示にそっていろいろなポーズをとっていた。

       花嫁の艶やかな衣装が紅葉に負けない華美を演出していた。古都奈良からの門出に幸あれかし!!              

        

 

    小春日や皇帝ダリア花開く

      去年12月に咲き終わった皇帝ダリアの株から節ごとに切り取った茎(苗)を育てていた。地植えの2本はまだ蕾

      のままだがプランターの1本から見事な花が開いた。背丈は3メートルもないがよく咲いてくれた。

      プランターははじめての経験でそれも地植えに先駆けての開花で感動した。地植えのは当初5本あったが3本は枯れてしま    

      い北側に置いていたプランターのが逞しくて最近南の縁側に運んできたのだが猛暑の影響が少なかったのかもしれない。

      蕾がたくさんあり これからが楽しみである。

            

 

  

一年経つのは早いものです。紅葉が過ぎると晩秋、年賀状を準備する頃となり、なにかしら追い立てられるような気がして落ち着か        

  なくなってしまいます。 歳を重ねるごとにその感が身に沁みます。住宅地も年々高齢化で住む人がいなくなった家を業者が家具ま

  るごと解体するのをよく見かけるようになったと友人が嘆いていました。

  落ち葉のように人間も生まれてまた土に帰って行くのでしょう。それもまた美しいのかもしれません。

  皇帝ダリアも美しく咲きますが霜が降りると一瞬で枯れてしまいます。潔い瞬間です。

  でも精一杯咲いている時を楽しみたいと思います。

  

  

  

 


墨遊 俳句

2013-10-20 15:25:16 | Weblog

   Kの俳句二句書く                             

 

                                 

   

    海峡の大橋長し秋日没

   遥かなりつるべ落しの淡路かな

  舞子公園を見下ろす老舗のホテルに泊まった。暮れなずむ明石海峡を見渡せば大小数多の貨物船が明石大橋をくぐって行った。

  そのうち空と海の色が急速に変化してきた。秋の日没は早く、釣瓶落しとは言い得て妙である。金色の日輪の沈むにつれて大橋

    の鉄塔を近景に淡路島が遥かに影絵のようなシルエットを演出していた。天然自然にはどんな名画も及ばない多彩と色合いの

   変化の無限性がある。自然は美の魔術師である。

  50有余年前の学生時代、下宿近くのまだ素朴な漁村だった垂水の浜辺を夕陽を浴びてよく散策した。時には近くの舞子浜へ行き

  松林の間を散歩したり浜辺で遊んだ。豊かな緑と広々とした砂浜が憩いの場に相応しい海浜公園の魅力であったが、様相は一変

    していた。

  広かった公園は道路と駅への螺旋状の通路などで狭められ、砂浜らしきものは突堤で囲われた一角に見えたのみ。時代の趨勢

   とはいえ利便性との引き換えに自然が破壊された現実を受け止め兼ねた秋の夕暮だった。

       

 

       転勤で40年ほど前、宝塚から明石に転居した頃が懐かしく思い出されました。

       子供たちと舞子の浜で海水浴を楽しんだ頃のその風景はなくなってしまっていました。

       阪神大震災の影響で街並みもすっかり変わりましたがJRや阪神、阪急、山陽電鉄と相互乗り入れなどで

       交通の便がよくなっていたのには嬉しくなりました。

       時代とともに変化するのは仕方のないこと。新しい神戸の街を楽しみました。

       ホテルの窓から夜の明石大橋のレインボウーの輝きを眺めながら至福のひとときを過ごしました。

 


美術館 神戸市立博物館

2013-10-13 22:30:51 | Weblog

カメラ散歩

 プーシキン美術館展

爽やかな秋の午後、神戸市立博物館へ行きました。モスクワの「プーシキン美術館」所蔵の質の高いフランス絵画を集めた珍しい展覧会で大勢の来館者で賑わっていました。高校生たちが一生懸命メモをとっている姿が印象的でした。

17世紀から現代まで300年の絵画の流れも興味深く鑑賞できました。

プッサンからプーシェ、アングル、ドラクロア、ミレー、モネ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、マチスと名品の数々。

ルノアールの、「ジャンヌのサマーの肖像」は印象的でしたが、アングルの「聖杯の前の聖母」は柔和で気品あふれる表情が素晴らしくて会場をもう一度戻って鑑賞しました。

いつも思うのですが日本の美術館は総じて暗く、作品の細部がよく見えないのが残念でした。以前、エルミタージュ、プラド、ルーブル、オルセ、ボストン、メトロポリタンなどの美術館へ行きましたがどこも明るく、作品のまじかで模写している人を見かけたのにはびっくりしました。作品の保存を重視されているのでしょうが、観る人の立場で名画を気軽に楽しめる庶民的な雰囲気があってほしいものです。

売店では「マトリョーシカ」が売られていましたが、やはり「ロシアの展覧会だなぁ」と実感しました。

ソ連時代のエルミタージュの帰途 高価で記念に買うことができなかったことが想い出されました。

博物館の正面には宣伝のためか名画の大きな看板が三点大通りに向けて飾られていました。

 


写真 フォックスフェイス

2013-10-04 21:09:24 | Weblog

カメラ散歩   フォックスフェイス

  久しぶりに近郊を散歩していると畑の中に黄色の珍しいものを見つけました。

  近づいてみると 狐の顔そっくりな果実のようなものがあちこちを向いて茎に生っていました。

  とてもユーモラスな光景で早速撮りました。

                                              

 

  以前、どこかの華道の展覧会で見たような記憶があり、調べたところフォックスフェイスといい、

  別名は狐茄子 、角茄子(つのなす)

  専ら生花材料としてつかわれており、可愛らしい子狐の風貌に似ず有毒のソラニンのような物があるため食べては危険とのこと。

  調べてよかった。くわばらくわばら 

 

 

                                                   


初秋の盆景

2013-08-16 14:50:02 | Weblog

盆景  和三盆 

  四国に住む友人から和菓子が送られてきました。

  赤とんぼ、 紅葉、イチョウ、どんぐり、松ぽっくり、稲穂、まったけ、シメジ、柿、菊、桔梗など

  秋を彩るきれいな和三盆のお菓子。

  黒塗りのお盆のに並べてひと足早い秋の風物詩を演出しました。

  盆景の小さな秋に涼をもとめて連日の酷暑を少しでも和らげたらと思います。


写真 涼を求めて

2013-08-07 15:33:44 | Weblog

カメラ散歩 

猛暑からのしばしの脱却に天保山に出かけました。

水木しげる妖怪展覧会 

以前はサントリー美術館として親しんでいた美術館は所有者が変わり、水木しげるの妖怪の展覧会を

していました。真っ暗な部屋から突然お化けが現れたり、オドロオドロしい音響にびっくりしたり、あちこちできゃあきゃあと

喚く女性の悲鳴が聞こえたり・・・

しばし、暑さを忘れ涼しさを味わいました。

 

海遊館                                    

展覧会場から陸橋を渡ったところにある海遊館では、大きな水槽をのびのびと遊泳するさまざまな海の生き物たちと対面。

悠々と泳ぐじんべい鮫は迫力があり見飽きませんでした。ユーモラスな岩とびペンギンに見送られて海遊館を後にしました。

 

サンタマリア号 

かってコロンブスが航海したサンタマリア号の復元船に乗って天保山大橋をくぐって夢洲、南港を一回り。

実物はこの二分の一だったそうで、それほど大きくなく当時の航海の大変さに驚きました。

海の潮風は心地よくひとときのデイクルーズでした。

 

    

 


写真 松島

2013-07-26 18:01:59 | Weblog

カメラ散歩 

一度訪れたいと思っていた松島に行きました。東北の震災があって観光なんてと足がむかなかったのですが遊覧船に乗ってみました。遊覧船の中で海産物を売る方は観光に来てくれたことをとても喜んでくださいました。僅かですが海産物を買って復興に少しでも協力したいと思いました。海岸は50cm地盤沈下しているそうでみなさん大変な思いをされ、今なおお店を開けないところもありました。船着き場近くの店で長い間ほしかった南部鉄のあられの急須買いました。少し重いので購入するのをためらっていましたが旅の佳き思い出にと求めました。

瑞巌寺は工事中でしたので日ごろ拝見できない貴重な宝物が一堂に展示されていて嬉しいことでした。(以前、仙台の博物館で伊達正宗関係の宝物を拝見したことがありましたが) 掛軸の一文字や風袋の裂地には伊達家の家紋が織り込まれてあり感動しました。

  船の上からカモメに餌を、、、、。

 

  

芭蕉と曾良と句碑   東北の旅 奥の細道

山寺立石寺は芭蕉の句 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」で有名な寺ですが奥院までは何と1,015段もの急な石段があります。

酷暑の夏なのに八幡平は震えるような寒さで売店はストーブが焚かれていました。売店には日本で初めての地熱発電所でその熱を利用して染めた色鮮やかな麻のストールがならべてありました。その美しさに魅了されて旅の思い出に加えしました。

蔵王頂上は残雪が張り付いていて震え上がりました。濃霧と雨まじりの強い風でお釜(カルデラ湖)は見えませんでした。

同じ日本列島ながらしばし猛暑から離れ、涼に浸った夏の旅の一コマでした。