肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

四者懇談

2009-12-18 13:17:39 | 受験ネタ
「今度の懇談くらい出て下さい。」

珍しく語気を強めて夫に言った。


「あの子の将来を決めることにもなるんです。
最後だけは出て下さい。」


長男の三者懇談会のことである。







ちび姫の学校行事、例えば家族参観日や運動会などには、
都合がつく範囲で参加する夫だが、
長男次男に関しては、もう何年も学校に出向いたことはない。

小学校の低学年の時はまだ、
幼稚園の延長みたいな感じだったので
参観日には出てくれていた。
子ども達も
「お父さん絶対来てね~!」
と、父親の来るのを楽しみにしていた。

だが、学年が上になるにつれ、
仕事はどんどん忙しくなり、足は遠のいて行く。

ロンドン時代は
現地校への編入時と
セカンダリースクールの入学アピール面談の
2回だけは来てくれたが
あとは全て私任せ。

こっちは赤ちゃんだったちび姫をベビーカーに乗せ
息子達も一緒に連れて、夜の学校へ歩いていくのだ。

懇談では、早口でまくし立てられる英語に
分かっていようが分かってなかろうが
「Yes,Yes.」
とにこやかに返すしかない。
Yesの他に何か言うことはないのか~!
と焦っても、Yesしか言えないのが辛かった。


仕事が忙しいのは分かっていたが、
懇談会に家族揃って来ている駐在の方達を見ると
うらやましく思ったのも事実だ。






国立と私立の受験校を決定する重要な時期。
今学期の懇談くらいは出席して欲しい、と頼んだ。


たまたま健康診断の日とうまく重なったせいもあり、
有休を取って出てくれることになった。



教室に着くと長男が待っていた。

父親の姿を見て

「えー!お父さんまで来たの?」
と嫌そうな顔。


その気持ちも分かる。

私と比べて夫はズバッと厳しい意見を言うし、
なんといっても、担任は夫の同級生なのだ。


予定は随分延びているようで
廊下で20分ほど待っただろうか。


教室のドアが開いて前の人が出てくる。


入れ替わりに入る私たち。


先生と夫、27年ぶりの対面だ。


「よぉ~!」

二人が同時に声を上げる。


「久しぶり。」
「息子がお世話になって、悪いな。」
「お互いやりにくいな。」
「ま、よろしく頼むわ。」



先生、夫、私、そして長男の四者懇談だ。



夫は普段、私からの話と長男が持ち帰る模試の結果表からしか判断できないので
長男が志望する大学を受験させるべきなのか、
本当のところはどうなのか。
腹を割って話がしたかったようだ。


先生も大変だ。

長男には「先生口調」で、
私には「です、ます」で話すのだが
夫に振るときは「ため口」と言い方を変化させねばならない。

ため口で振られた夫は、もちろん遠慮なくため口で返す。

18歳に戻って会話する二人がいた。

年季の入った風貌とのギャップがなかなか面白い。



とりあえず、先生の話を聞いて、
夫も納得。
長男の志望するところへ「GO」することに話はまとまった。

途中、話が脱線して
自分たちの受験のことやら、学生時代の悪事にまで話しが及び、
気がつくと30分も経過していた。

帰るとき、
「おい、年末、空いてる? ○○(他の同級生)も誘うから飲みに行こうぜ。」
と、夫。
「ああ、いいよ。行く行く。」
と、先生。

すっかり学生気分だ。


「ったく、結局最後はこれかよ・・・・」
呆れた声で長男がぼやいた。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
長男の気持ち… (yattaro-)
2009-12-18 15:40:15
「年季の入った風貌とのギャップがなかなか面白い」
いつもながら、tenchanさんの鋭いやぶにらみが面白い。ニタニタしてしまいます。
最後の長男君のセリフ、なんかしら分かるようなーって、ちょっと同情かな。
それにしても珍しい現象の4者懇談でしたね。
やっぱり、ここ一番…というときには有無を言わせない妻の・母親の凄腕、なかなかやりますねー。

このような素敵なご夫婦の息子、長男君も次男君も、そしてチビ姫さんも、みんないい子に育ちますよ。
ここしばらくは二人の息子の尻ムチ、tenchanがんばれ~~ですね。
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地元 (Sandie/自閉症児の挑戦)
2009-12-19 01:36:34
ははは、周りは知り合いばかり!中部圏は地元志向の方多いんだよね。私はそれに反して出たら、こーんなに離れて戻れなくなった。そういう意味ではうらやましいな。確かにやりにくいけど、一目置いてもらえそうでそれもいいんじゃない?
長男君の最後の台詞が最高!!ーー男って結局最大の目的は、これかー。(爆)
錦、柳が瀬、懐かしい!!!
我がコメのサモサ、サイトリンクまで調べていただいてありがとうございました。(ぺこり)
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いよいよですね (Chun)
2009-12-19 02:13:38
そういう時期なんですね。
とりあえず、本番に風邪をひかないように、
よく寝てよく食べる?が大切!
tenchanさんのおいしいご飯だと、食べ過ぎちゃう?

yesしかいえない、よーくわかります。
英会話の先生に「なんで日本人はなんでもyes、
っていうの?」といわれたので、「日本では
目上の人と話すとき、はいと丁寧に相槌をうつよう
教育されている」と言い訳しておきました(--)


筋子ですが...
お魚屋さんに聞いたら、市場ではもうお腹をだして
売られているので、めったに手に入らないそうです。
スコットランドにいけば、売ってるかも?

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さすがtenchan! (くじらぐも)
2009-12-20 10:20:16
さすが、tenchan!tenchanあってのtenchan家なんだ~。
あちらこちらをうまくナビゲート。すごいな~
私のように自分のことで精一杯でいるから子供がコースアウトしちゃうんですね。

tenchanの記事を読んでいて、なぜ我が家が難しいのか納得できました。

子供の勉強なんて教え方が違い、小学生の時期からもう教えられなくなりました。

勉強まで教えれるtenchanはスーパーマンだわ!!
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yattaro-様 (tenchan)
2009-12-21 13:52:01
会った瞬間高校時代に戻り話しをしている二人でしたが
見た目はアラフォーの中年男です。
でも、先生の方がスリムで若々しい感じ←長男談(笑)

大事な懇談には出席してもらわないと!
いつも私から聞く話だけで判断していた夫ですが、
今回直接話しをして、状況が分かったようです。

親子ともあともう少しの頑張りですね。
ありがとうございます。
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Sandie様 (tenchan)
2009-12-21 13:59:45
私も地元にいるのが嫌で
関東の大学に通ったけど
結局Uターン就職で戻ってきました。

でも、同級生と連絡取り合って頻繁に会うっていうタイプでもなくて、
会えば「久しぶり~」と軽く話す程度ですけど。

なんだかんだ言って
男の人は結局「飲みに行こう」ってことにになるわけで・・・・
これが女性だったら「ランチ行こう~」
になるのでしょうが。(笑)

サモサ作ったらまた教えて下さいね。
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Chun様 (tenchan)
2009-12-21 14:03:52
そうなんですよ、
本番にインフルエンザっていうのが一番コワイです。

周りが結構罹っているのに
一向にうつってこないの。

yesって、まず最初に出ちゃいますよね。
言ってしまってから、あっ、まただ・・・
って後悔するんだけど、
なかなか相槌も難しいです。

筋子、市場に来る前に取っちゃうんですね。残念。
IKEAやCOSTCOでイクラの瓶詰め探してみて下さい。
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くじらぐも様 (tenchan)
2009-12-21 14:06:26
いえいえ、最後に舵を取るのは
やはり夫ですよ。

私はきゃんきゃん吠えているだけで
みんなついてこないもの。


勉強、小学校までですよ!教えられるのは。
中学からは塾に全部お任せです。
いつも子供に
「お母さんには聞かないで。」
と言ってあります。
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うちは… (Mrs.B)
2010-01-04 22:57:42
逆で、どうせ興味ないだろうと、先生との懇談を事後報告したら、
「いきたかった」と怒られましたよ。

日本人は相槌を打つのが礼儀ですが、こちらはそうでもないですね。
相槌を入れず、じっと最後まで話しを聞いてから言葉にするほうが好まれます。
ちゃんと話を聞いていることを表すために、時々大きくうなづいたりすると○かな?
楽でしょう?
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Mrs.B様 (tenchan)
2010-01-05 15:31:23
最初が肝心。
どうぞご主人と出かけて下さい。

仕事が忙しくても
「懇談は両親共に」
という主義を貫けば良かったと
後悔しています。

高校3年の懇談にでてもらったのは
ほんと、助かりました。

>相槌を入れず、じっと最後まで話しを聞いてから言葉にするほうが好まれます。
ちゃんと話を聞いていることを表すために、時々大きくうなづいたりすると○かな?

そうなんだ。そうすると楽なんですね。
ありがとう。
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