肩の凝らないスローライフ

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岐阜県公立高校「特色化選抜」

2009-02-19 11:37:55 | 受験ネタ
岐阜県では今、
公立高校受験の真っ只中であります。

受験のシステムは年ごとにかなり変遷していくので、
私が受験した頃とは大きく変わっています。
「あの頃はこうだったから~」
と、昔のイメージで受験に望んではいけません。

岐阜県の公立校受験では、
3月に「一般選抜」が行われます。

そして、これは岐阜県独自のシステムなのですが
それより1ヶ月遡って
2月に「特色化選抜」という選抜方法が行われるのです。
定員の約20%が合格します。

特色化選抜が始まったのは2002年。
当初は各高校が独自に作った問題が出されていました。

ですから、「うちの高校にはこんな生徒が来て欲しい。」
という学校側の思いが問題に反映されていたと思います。

進学校は有名私立高校並みの難問を出したり、
理数科では数学に傾斜配点するとか、
学校によって、選抜に「特色」を出していたわけです。

また、受験のチャンスが2回になるという
生徒達から見るとちょっとうれしい選抜方法でもありました。


ところが、このシステム、
思わぬところからほころびてきます。

学校側の作る「独自問題」に出題ミスが頻発したのです。
高校にとってもこの時期は大学受験指導に忙しいとき。
こんな時に受験問題を作成するのはかなりの負担です。

そして、2007年から
「独自問題」は廃止され、
「統一問題」が出されるようになりました。

それは丁度、うちの長男の受験の時からでした。
システムが急に変わって、
一番苦労するのは生徒達です。

塾では「特色化選抜対応ゼミ」などと銘打って
通常の講義とは別料金でセミナーを作ります。
親たちは、いろんな情報が飛び交う中、右往左往し、
まるでセミナーに参加しないと特色化選抜に合格しないように錯覚。
子供をそこにとりあえず入れます。(うちも入れたわよ~)

でも、特色化で合格するのは前にも述べたけど、定員の20%。
360人中72人しか受からないのです。
つまり、殆どの人が不合格。

合格しなかった生徒は、
落ちたショックも大きいだろうし、
3月の一般選抜に向けて
またモチベーションを上げなければなりません。

合格した子は合格した子で、
これまた卒業までひっそりと、あまり喜びを前面に出さないよう
過ごさなければなりません。

子供が合格した親も、嬉しいんだけれど、
やはり、周りのことを考えて、
控えめに喜びを味わわなくてはなりません。
「特色化で合格したんだって~おめでとう!」
と言われても、
「ええ、まあ一応・・・でもまだみなさんが決まってらっしゃらないので・・・」
と、押さえて押さえて、
万が一にもガッツポーズなんてしてはいけないわけです。

というわけで
私個人の意見としては

特色化選抜は、はっきり言っていらない。

のであります。

あえて、利点を述べるとしたら、
①早く合格して気持ちが楽になる。
②ダメ元で自分の受けたい高校を受験出来る。

そのくらいでしょうか。

ちなみに岐阜県の教職員組合のwebでも
特色化選抜についてこんな考察が行われています。

奇しくも本日は
その特色化選抜の合格発表の日です。