浅尾弥子のノンジャンル道

 
 富山県小矢部市のシンボルキャラクター・メルギューくんの
 お姿をお借りして、日々更新。

燕の旅(PART3 観光案内 燕市長善館史料館・編)

2014-09-26 15:44:47 | 2014年 燕の旅

「2014年 燕の旅 PART3 ノンジャンル観光案内 ~大いに進め、大いに学べ~」

「燕市 長善館史料館」

「つばめし ちょーぜんかんしりょーかん」

JR弥彦線の粟生津駅から、徒歩7~8分。

粟生津。

あおうづ、と読みます。

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駅には、史料館までの地図が張ってありましたが、

エヘヘ、ちょっこし迷ってしまったぜ。

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♪着いた着いた♪

ここ粟生津には、

1833年(天保4年)~1912年(明治45年)、「長善館」という私塾がありました。

「長善館史料館」では、その史料を見学することができます。

学問とはなんぞや、学ぶ、教えるってなんぞや、を各々考えていきましょう、という施設です。

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ごめんくださ~い。

私塾・長善館は、鈴木文臺(ぶんたい)先生が開塾しました。

文臺先生は、良寛さまのもとで勉学に勤しみ、向学心に燃えていましたが、

家庭の事情で、江戸には行けませんでした。

それでも、たいへん優秀だったものですから、

地元・粟生津には、教えを乞う人々が集まってきます。

こうして、長善館は始まったのでした。

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文臺先生の専門分野は、儒学です。

生徒たちに、第一番に教えたのが「孝経(こうきょう)」。

学問をする心構えとして、

謙虚に、両親を大切にし、国や社会の役に立つことを目標とするよう、徹底しました。

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全寮制。

朝から晩まで勉強。

休憩ちょびっと。

課題たくさん。

しょっちゅうテスト。

成績がよくないと落第。

落第すると、先生から手紙が届くわ三者面談になるわで、モ~たいへん。

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そんな勉強三昧の生活ですが、

多くの若者が、カリキュラムを終え、社会に羽ばたいていきました。

成績優秀者は下級生の授業ができるシステム、

仲間意識と、ライバル意識、

先生や先輩が勉学に励む姿などが、奮起につながったのでしょう。

そして、何より、先生方の方針。

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善いところを、長~く。

長善館の名のとおり、個性を尊重した教育がなされていたのでしょうね。

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長善館卒業生には、

大河津分水建設実現に尽力した方々も、多くいらっしゃいます。

信濃川の水害を、

良寛さまが嘆き、教え子の文臺先生が開塾し、卒業生が政府に迫り、分水路完成へ。

実にすばらしいことです。

「孝経」の教えも、引き継がれています。

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長善館史料館は、

常設展と、季節ごとにリニューアルする企画展の2本立て。

年に何回来ても、新しい発見のある場所です。

あらゆるジャンルの教師、教員志望の学生さん、研究者、

お父さん、お母さん、子どもたちには、特におススメです。いや、むしろ、必修。

博識な女性職員さんによる説明で、より理解が深まりまっす。

学ぶこと、教えることの原点に立ち返ることができました。

ありがとうございました。

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「燕市 長善館史料館」

入館料 小・中学生、高校生 50円  一般大人100円 。

「PART3 ノンジャンル観光案内 ~大いに進め、大いに学べ~」は、

これにておしまい。

次回は、

「PART4 よもやまこぼれ話 ~「燕よ、ひかれ!」~」でっす。

くづつ。

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