都内は、肌寒い1日でした。
こころが熱くなる本を読むのに、ピッタリな気候です。
選んだのは~。
「優雅な肉体が最高の復讐である」
俳優でサックスプレイヤーの、武田真治さんの著書です。
わたしにとって、武田さんは、ずっと気になる存在なのです。
デビューのきっかけとなった、
「JUNON スーパーボーイコンテスト」を主催した雑誌JUNONは、
チェッカーズが掲載されることが多かったことから、
毎号欠かさず読んでいました。
グランプリを受賞した札幌のかたが、サックスを吹くらしいということ、
サックスは吹くけど、藤井尚之さんの模倣ではなく、さわやかだったことが
印象に残っています。
主演ドラマ「南くんの恋人」(1994年)は、
高橋由美子さん演じる、身長16cmの「ちよみ」とのやりとりが絶妙で、
すごい役者が現われたな~と、見入っておりました。
1992年、チェッカーズ解散。
1996年に武田さんは、アルバム「OK!」をリリース。
このアルバムのプロデューサーは、チェッカーズのリーダー・武内享さんです。
享さんは、コンサートツアーに同行、ステージにも立つとのこと。
チェ解散以来、久々に享氏のギター姿を見られるチャンスです。
ええ、ええ。
伊勢原市民文化会館に、行きましたとも。
ワーワー、キャーキャー。
インストゥルメンタルのライブで、こんなにも楽しめるとは思ってもみなかった~~~。
「OK!」での一体感、忘れられません。
同じころ発売された「月刊カドカワ」。
「吉井和哉のオールナイトニッポン」ゲスト出演の放送を録音した、カセットテープ。
しょっちゅう、読んだり聴いたりするわけではありませんが、
まだ、手元にあります。
「優雅な肉体が最高の復讐である」には、
武田さんの身体論、精神論、そして半生が描かれています。
言葉のチョイスが練られており、
真摯に、正直に、
己と向き合い、
我々に伝えたいという情熱を感じます。
要所要所に、肩の力が抜けるようなフレーズがあり、
ユーモアのセンスも健在です。
内容に関しては、激しく同意することが多く、何度頷いたことか。
「南くんの恋人」の演技に滲み出ていた、
おそらく武田さんご自身に備わっているであろう、弱者へのやさしいまなざしが、
本書の根底になっているようにも感じました。
読み方は、それぞれ自由ですが、
わたしは、いつの間にか、
自分の来し方と、自分と武田さんの、一方的な接点と照らし合わせていました。
そして。
・・・ヨォ~~~シ!と、拳を突き上げております。
「優雅な肉体が最高の復讐である」
著:武田真治
幻冬舎
定価:本体1,300円+税
明日もがんばるぞ!