猛暑が続いていますね…。
今のこの頃、耳鳴りがするという方がたまにあります。
漢方で、耳は腎臓の関連をみるようですが、暑さがつづくこの時期は、心臓の関連もあるかもしれません。
暑さは心臓に負担をかけると、漢方ではいいます。
心臓に負担がかかるとどうなるか…
体表面には内臓の経絡が流れていて、内臓に溜まった負担は、その経絡上で発散する仕組みになっています。
漢方で心臓と小腸は陰と陽で、心臓の負担は小腸の経絡にも影響をあたえます。
ですから、心臓に溜まった暑さの疲れは、心臓の膻中(だんちゅう)の経穴から手の小指の心臓の経絡に沿って流れくだり、小指の端から今度は小腸経に沿ってのぼり、耳の横にある小腸経の末端の聴宮(ちょうきゅう)という経穴に至り、その経穴から耳鳴りを感じる…、という流れがあるのかもしれません。
ですから、こういう耳鳴りは、暑さを避けて、しばらく体をしっかり休めておけば自然とおさまるものなのです