無病息災のとびら

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生活習慣病とは

2019年05月30日 13時45分52秒 | 体の仕組み

病気は病原菌で起こるというのが、現代人の病気に対するイメージです。
ですから、薬を飲めばたちどころに病気が治ってしまうというイメージも、強いようです。

しかし、生活習慣病は特定の病原菌で起きる一過性の病気ではありません。
たとえば、心臓病やがんなどの要因のひとつである動物性脂肪は、肉食を20年も30年も続けた結果の病気です。
他にも、過労やストレスなども長年にわたり積み上げた結果という生活習慣病の要因なのです。
これを分かりやすくするには、降り積もった雪の重みで家が潰れてしまうイメージに置き換えるといいかもしれません。
雪が、少しずつ、少しずつ降り積もり、雪の重みが限界点に達したときに、家が潰れてしまう…ような病気が、生活習慣病です。
たとえば、雪が降り続いて、積もった雪が5メートルに達した時点が家の潰れる限界点としますと、限界点に達する前の5メートル以内ではまだなにも起きていない状態です。
つまり、肉食を20年、30年続けても、限界点に達する前の時点では、まだ病気ではないのです。ですから、限界点に達する前に検査をしても異常は見つからないわけです。
ですが、そうかといって、病気の起こる前の20年、30年は、まるっきり白紙の何もない状態かというと、そうではなく、刻々と限界点に向かいプレッシャーをかけ続けている状態なのです。
そして、その限界点が、明日来るかもしれないというのが、生活習慣病なのです。
ある年の春、それまで何ともなかった人が突然花粉症になる…
又、元気だった人が、とつぜん心臓発作で倒れる…
…これが、生活習慣病なのです。