無病息災のとびら

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ウイルスと健康

2014年02月04日 19時49分42秒 | 体の仕組み

ノロやインフルエンザウイルスが猛威を振るっていますね。

ウイルスとは何か? 

大きさは、20~970nm(nmナノメートル:1μmの1000分の1:1mmの100万分の1)くらい。

結核菌 や大腸菌などの細菌の大きさが 1~5μm (μmマイクロメートル:1mmの1000分の1)くらいですから、それよりウイルスはかなり小さいです。

数字だけでは見当が付きませんので、ウイルスを人間くらいの大きさにして比較すると、細菌はビルくらい、人間は地球くらいの大きさになるでしょうか。

ちなみに、ノロウイルスの大きさは25~35nm くらい。インフルエンザウイルスは50~100nmくらい。

 

小さいだけでなく構造も単純で、ウイルスはタンパク質の殻に核酸だけしかなく、自分で複製や代謝などできず、他の細胞に寄生(感染)することでしか増えることができません。

こんなに小さく単純で能力もないのですから、本当は、ウイルスの発病力はたいしたことないのかもしれません。

たとえば、帯状疱疹は子供の頃にかかった水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが神経節などに潜み、免疫力が落ちたときに再活性化する病気といわれています。

また、日本ではB型肝炎ウイルス保有者(キャリア)は、150万人程度だそうで、そのうち10%が肝炎となり、慢性肝炎、肝硬変、肝癌に進行するが、95%は自然治癒するそうです。

浜松市のノロウイルスによる集団食中毒も、感染源となった3人の従業員に自覚症状はなく、キャリアだったわけです。

問題なのは、自分では発病しないキャリアが、知らないうちに人にうつしてしまうことかもしれませんが、うつされる方としては、手洗い、うがい等のほか、うつす方のキャリア並みの発病しない抵抗力の強さを持つことも大切なのかもしれません