無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

認知症と健康

2015年06月02日 21時21分37秒 | 健康づくり

 

65歳以上で認知症の人は462万人くらい、その予備軍(軽度認知障害)が400万人くらいで、合わせて65歳以上の4人に1人が認知症かその予備軍という恐るべき推計が厚生労働省から3年前に出ています。

 

認知症が生活習慣病かどうかはわかりませんが、生活習慣病は特定の病原菌はなく、生活習慣の中に生ずるわずかな歪が生涯にわたって加算され、その合計がある限界点を超えた時に発症する病気です。

たとえば、運動不足でも歪として加算され、運動のし過ぎでも過労として、やはり歪に加算されるのです。

人の体は、使い過ぎても、使わなさ過ぎても故障しやすいのです。

私も65歳以上になり、若い頃は、電気製品のような機械のマニュアルをみて操作するのが好きでしたが、この年になると、そんなことがすごく面倒くさいのです。

よく考えると、無意識に面倒くさいことをできるだけ排除して出来るだけ楽に生きようと追求していくのが人生のように考えられます。

今の相撲取りはあまり言いませんが、昔の相撲取りの金星インタビューでは必ず取り口の内容を覚えていないと答えていました。

この前テレビで脳の仕組みの番組をみていたら、どんな分野の名人でも名人になるとほとんど頭を使わずに難しい技をやっているそうです。

つまり、65歳以上にもなると、大概の人は生きる要領が随分良くなってしまい、考えなくても楽に生きていくすべを身に着けているのではないかと思うのです。

ですから、食べるのも、着るのも、散歩するのも、勿論どんな仕事でも名人領域に入っていますからほとんど無意識下でやってしまい、そのうち、やったことが記憶に残らなくなっていくのではないかと思うのです。

運動不足の人も適度の運動が必要ですが、頭脳も面倒なことを見付けて汗をかきかきやる必要があるのかもしれません。