無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

病気の前触れと健康

2014年09月14日 19時34分56秒 | 体の仕組み

 

このところ顔をみせないので心配していた方が、この前久し振りにカッピングに来られました。

あっちこっちで、検査をしてもらっていたそうです。

たまに胸が苦しくなることがあり、自分ではきっと何かあるはずと思って、今度は徹底的に検査をしてもらったそうです。

ですが、どこにも異常は見付からなかったそうです。

漢方ではこういう場合は、「未病」といいます。

まだ病気ではないが、「病気の前触れかもしれない状態」です。

 

人の体には、病気にならない仕組みがあり、病気を治す仕組みもあります。

たとえば、暴飲暴食をしても、しばらく節制すると、悪くなっていた胃腸の調子も元に戻ります。

また、過労しても、早めに休養をとれば、ひきそうになっていた風邪も治ってしまいます。

生活習慣病に病原菌はありません。それは、風雨にさらされ、年月とともに傷みの出る家屋のようなものかもしれません。

屋根のペンキがはがれたり、壁に穴が開いていたりしたら、雨漏りで柱や床が腐るかもしれません。

柱や床が腐る前に、早めにペンキを塗ったり、壁の穴を塞いだりするのが、「未病」を治すようなことです。 

つまり、まだ病気ではない「未病」を治すことが大事なのです。

最初話した方は、もう10年以上もカッピングに来られていて、何年かごとに胸の調子が悪くなります。そして、これまで検査を受けてもいつも異常はなく、しばらくカッピングを続けるといつの間にか胸の調子の悪さも忘れるように治っていました。