今年ももう3月ですね。
寒い冬から、暖かくなりだす今頃には、これと思い当たることもないのに、痛みや、嫌なかんじの自覚症状が出てくることがあります。
それは、厳しい冬の寒さをブロックしていた交感神経が緩み、副交感神経が優位になるからです。
そして、新陳代謝の悪い冬に溜め込んだ老廃物を排出しようとしているからです。
つまり、春はデトックス(解毒・老廃物の排出)の時季なのです。
そして、それを助けてくれるのが春野菜です。
春野菜は、寒い冬には地中に根を張ってミネラル(鉄、亜鉛、ゲルマニウムなど)を蓄え、成長を始める春には、輝きの増す光ストレス緩和のためのビタミンCを増やし、又、太陽の紫外線や活発になりだす害虫などから身を守るために、人への解毒作用や抗酸化作用を高めてくれる成分も増産するのです。
春野菜特有の「苦味」のもとは植物性アルカロイドという成分です。
植物性アルカロイドには、腎臓のろ過機能を向上させ、冬にため込んだ老廃物を排出する働きがあります(ただし、とりすぎは下痢や吹き出物になることもあり)。
セリ科(せり、セロリ、あしたばなど)の「香り」の成分は精油成分のテルペン類で、血行を促進し、抗酸化作用もあります。
さらに、春野菜には、なのはな、せりなどのようにカロテンが多く含まれていて、抗酸化作用のほか免疫増強作用もあります。
薬膳で春野菜は五臓の中の「肝(かん)」を強化するといい、実際、アブラナ科(キャベツや菜の花など)の野菜には、肝臓の解毒機能を高めるグルコシノレートという「辛味成分」があります。
「肝は目に通じる」ともいい、五行でいう「肝」は肝臓だけでなく、目、神経、筋肉も含み、それらの疲労には春の野菜や山菜が大いにいいわけです。
いつも、読ませていただいています。
春野菜をとることは、
とても、体にいいのですね。
この季節になると、
苦みのあるふきのとうや、菜の花を食べたくなります。
それは、体からのサインなのですね。