無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

肩こり

2008年05月20日 14時59分00秒 | Weblog
 自覚症状を訴える方のなかでも、特に多いのが*(いっぷく)*肩こりではないかと思います。
 この前『NHKスペシャル』で、睡眠時無呼吸症を取り上げていました。睡眠時無呼吸症は、人が石器を使って*(チキン)*肉食を始めたことにより進化した、舌や気管の構造上起りやすくなった病気だそうです。肩こりも、人が直立したことによる、宿命的なものなのかもしれません。
 最近、長崎新聞に、肩こりの連載がされていましたが、肩こりは、運動不足やストレス、眼や鼻や歯の病気、高血圧、ときには内臓の病気などが原因で、起ると書かれてありました。
 漢方でみると、肩にはいろんな内臓の経絡が流れています・・・
 大腸系・小腸経・三焦(ホルモン)経・膀胱経・胆経などです・・・
 経絡には陰経と陽経があり、大腸経には肺経が表裏の関係になっていて、それで見ると、小腸経と*(ハート)*心経、三焦経と心包経、*(涙)*膀胱経と腎経、胆経と肝経が、陰陽の関係になっています。ですから、肩には胃・脾経を除いて、ほとんどの内臓に関係する経絡が流れているということになります。
 つまり、内臓の好・不調の影響は、肩に反映されやすいということなのです。特に、漢方でいう『未病』の状態、つまり、まだ病気とはいえないが、その前段階である状態を表していることもあるわけです。