今日も病院へ行った。雨がすごいので、乗りたく
ない車を走らせた。なぜ車がいやかと言うと、病
院が交通機関からやや離れているので、駐車場が
込む。雨が降っているとなおさら。
待ち時間、新聞を読む。
「やってきた自動運転時代」と大きな見出し。でも、
これは広告。普通の広告と違って記事が段数になっ
ている。内容は日産の新車販売。
自動運転の車が登場したのか、と一瞬思ったが、解
説のグラフではレベル2区分の自動車。
よくデモ運転でハンドルを握るわけでもないVTRのあ
れ。
レベル2とは「駐車アシスト」「踏み間違い衝突事故
防止」「ふらつき警報」「進入禁止標識検知」など。
ドライバーにとって、最低それだけは守れの段階では
ないか。
年寄りで云われる免許更新で返上基準のラインか。
グラフの説明ではまだ「ドライバーの責任」段階にレ
ベル2は位置する。
ドライバーがくるりと椅子を反転させ、後ろの座席の
同乗者と会話をしながら目的地へ行く。それが自動運
転の車ではないか。
レベル2はここまで開発が進んだか、まだまだの段階
か。ハンドルを握るわけでない、けったいな映像がい
つ過去のものになるか。
おれが生きている間に完成するか、と考えていると、
患者番号を知らせるアナウンスが聞こえた。