人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

「大事なところで転ぶ」意味

2014-02-21 15:49:36 | 神技

森元首相が浅田選手の演技で「大事なところで必ず転ぶ」

とどこかの講演でしゃべったことがマスコミで取り上げて

いる。

元首相のどこがあかんのか。

マスコミは揚げ足取りがよほど好きみたい。

この前もNHK会長が国会ででも油を絞られていた。

有名人の失言は発言の1部分を切り取ってメディアに流す

ものだから、恐らく実際に聞いた聴衆と温度差があるに

違いない。

ショートプログラムで失敗した浅田選手がフリーで見事

難度の高いジャンプを飛んで見せたではないか。

そのあとに流した涙にすべての彼女の報告があったように

思う。

いかに、天才スケーターであっても、ここ一番で失敗する

こともある。妥協を許さない真摯なスポーツ魂に、ファン

を魅了したにちがいない。

浅田選手の一連の頑張りを見た上で、元首相の発言をテレビ

で見た限り、悪意は見つけられない。むしろ、愛弟子を見る

目で「あいつは肝心なところで失敗するんだなあ」とむしろ

目を細めていたように感じた。

テレビで「けしからん」と怒るTスポーツ評論家が小さく

見えた。

 


世界で一番小さな凧を作った男が亡くなった

2013-01-18 20:48:35 | 神技
私のマンションにYさんという凧では世界的に
有名な男性がいました。そのYさんがお正月を向え
たある日亡くなりました。

私より10歳若いからまだ60代でした。団地の管理
組合で共に役員をしていた時、Yさんと接しました。

まず、和凧ではこの人ありの存在です。有名な建物や
ホテルに作品が飾ってあります。

一般に知られたのは、世界最小の凧を作り、ギネスに
認定されたことでした。

その大きさは数ミリ。爪より小さな凧。もちろん、糸が
ついており、空と云うより空中に飛びます。

小さな凧を作る時、一番難しいのは凧の糸づくりだそう
です。いかなる糸を利用しても、凧より重くなってし
まい上がりません。

そこでYさんは、繭から糸を作りました。普通繭から糸
を作るには何本も重ね合わせます。

凧の糸はわずかな糸を撚って成功させたのでした。奥さ
んから聞いた話では、微風といえども、外では風が強す
ぎるので、室内で実験したそうです。

世界最小の凧の記録はまだ破られていないそうです。

Yさんは凧作りや揚げ方を教えに世界中を飛び回ってい
ます。凧は世界中にありますが、日本凧は美しく、飛ばす
だけでなく置物としても人気があります。

ある日エレベーターで一緒になった時、、「これからリビ
ヤに行く」と云いました。
「えらい物騒な国に行くのやね」と私。
まだカダフィー大佐が存命中でした。
紛争があっても子どもたちには凧があるのです。

Yさんは凧で知られますが、大学時代ヨットで日本一にな
っています。
私はパソコンを教えてもらいました。調理師の免許も持って
いて、まるで千手観音の様な人でありました。

華やかで緻密ー九谷焼きの想像を覆した《加賀赤絵展》

2013-01-08 00:08:53 | 神技
赤絵の九谷焼展を京都の高島屋で観て来た。
一言でいえば、想像を絶する華やかさと緻密さの世界が
広がっていた。
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九谷焼というと、壺や皿など独特の重い緑の絵柄を思い
浮かべる。
それを単に赤にしたものだろうと考えて、会場を訪れた。
そんな浅い認識をぶっ飛ばしてくれた作品の数々が並ん
でいた。

《加賀赤絵》は、江戸時代に輝きを出し、明治の初期に
パリの万博に出品されると、ブームを巻き起こしたそうだ。

その技法は、背景の文様を赤で細かく描いて余白を埋め
る。作品に近づいてみると、その細かさはミクロの世界と
評される。
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展示作品は撮影が禁止されているが、一か所撮ってもいい
というコーナーがあった。
赤絵のコーヒーカップなど日用品があった。豪華な日用品
であるが、販売コーナーには、1000~5000円の手ごろ
な値段の小皿もあった。
上の写真は105円で買ったはがきを複写したもの。

京都展は21日まで高島屋で開かれている。入場料は一般
800円。

5拍子揃った野球選手とは

2012-12-26 22:55:52 | 神技
新聞記事の中で、小さな記事あるいは、コラム欄の中
に興味をそそる話がある。

朝日の夕刊で、向井万起男さんが書く連載もので、「大
リーグが大好き」という欄がある。

先ごろ亡くなった米国のジャズピアニスト、デイブ・
ブルーベックの大ヒット曲《テイク・ファイブ》から
書き始める。この曲が5拍子で出来ている。

小生は下手なフルートを吹くが、苦手なのが、リズムだ。
音楽の時間にしっかり勉強した覚えがないから、リズム
にてこずる。

シャンソンを習っている時、弱音から始まる「アウフタ
クト」がつかめず、うろついたものだ。

本題の5拍子については、大リーグでは「5拍子揃った
名選手」という表現があるそうだ。

日本では、投・攻・守3拍子といっている。

では、5拍子とは。
①コンスタントにヒットが打てる
②パワーがあって本塁打など長打をけっこう打てる
③走塁がうまい上にスピードがある
④守備がうまい
⑤送球が上手い
こんな欲ばった選手なんているのだろうか。
ウイリー・メイズしか出てこないと、向井先生(慶応大
医学部准教授)は書いている。

じゃあ、野球の神様のことらしい。

阿川佐和子さんの「聞く力」

2012-12-11 23:48:43 | 神技
70万人が泣いた!笑った!そして納得ーと帯広告にある。
題に引っ張られて70万プラスの中に入れてもらった。

パラパラ、ページを開くと、これは阿川流のつぶやきで
あることが分かった。

「聞く」ことには違いないが、テレビであり、雑誌の世
界であって、新聞記者出身の私流の取材方法ではなかっ
た。

現役のころの話。京都で宗教記者をしていた。京都には
主に仏教系の本山がいくつかある。多くは鎌倉時代に創
設されたものだが、記者の認識の程度も様々である。

なかでも、禅については分かったような分からないよう
な。ある日、各社うちそろってある禅僧を訪ねた。

ある記者が質問する。「結局、禅とはどういうものです
か」。この種の質問が最も厳しい。

聞かれたお坊さんはどう答えたらよいかつかめない。

記者が禅についてまるきり知らずに聞いているのか、少し
の知識があって聞いているのか、瞬時に判断しなければな
らない。

お坊さんは答えに困って、「禅とは無だね」と云った。
「無ってなんですか」

これは果てしない問答が続く。

他の記者たちはいらだつ。聞きたいことがはぐらされて
いるからだ。

かつて、ノーベル賞の湯川博士が記者を選んだという話は
納得できる。

比叡山のえらいお坊さんに聞いた話。ある記者が取材に来
た。記者はノートなしだった。

取材されていお坊さんは方は、記者がメモを取らないので、
雑談かなと思っていた。

ところが、新聞を見て驚いた。
お坊さんがしゃべったことは何の狂いもなく、紙面に出て
いた。


悪魔が作った楽器とは

2010-10-20 10:48:42 | 神技
それは、バンドネオン。アルゼンチンタンゴの主役。動きの
激しいダンスを、歯切れのよいリズムで支える。

NHKのトップランナーで三浦一馬という青年が紹介された。
イケメンだ。バンドネオンを見事に演奏する姿にみとれた。

バンドネオンといえば、若手の名手に本場アルゼンチンで
も知られる、小松亮太さんがいる。三浦さんは小松さんに
教えてもらったといっていた。

話は別だが、アルゼンチンタンゴのダンスでは、今年日本
人が優勝している。

アルゼンチンやチリなど遠い国の音楽がどうして日本人に
好かれるのか。

突き詰めていうと、バンドネオンのあのせつない音色ではな
いかと思う。

そこで、悪魔が作ったといわれるのは、両手で押して音を出
ボタンの位置がばらばらだから。

普通、鍵盤楽器の音階は、ドレミファシラシドと隣同士で並
んでいる。それがバンドネオンはランダムに並んでいる。ドとレ
の音はとんでもなく離れた位置にある。

右手と左手にボタンはついていて、蛇腹を押すと引くではまた、
違った音をだす。

普通の楽器からみると、無茶な作り方をしているから、悪魔の
楽器といわれる。この楽器を弾きこなすということは、素人から
みるとマジックだ。

三浦さんはテレビでは「ラプソディー イン ブルー」を演奏した。

すごい!!