人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

指揮者がなぜ必要かーわかったよ

2015-09-30 13:59:54 | 80はミステリーゾーン
客席と舞台の違い。

当然、音楽であれ演劇であれ、舞台に上がった人は
なにかを発表する。

客席ではただ黙って聞くだけ、見るだけ。
声を発していけない。発表された内容が
良ければ拍手する。
良くなくても、お義理で手を叩く。

いつもは拍手する側にいたのだが、たまには拍手さ
せてやりたい。

そう、思っていた。

今日、立場が逆になった。

所定の位置に座って、幕が開くのを待つ。

拍手とともに幕が下から開いてくる。

客席が見えない。
 舞台が明るくて、客席の明かりは消えているから
 当然、こちらから客席の人たちは見えない。

満席だったから、500人がこっちを見ている。

  思った。

海水が詰まった洞窟のなか、これから海底に潜ろうとする。
海の底から魚たちが一斉に見上げている。

ぱっちり目を見開いて、これから舞台でなにが起ころうと
するのか、見逃してなるものか、と。







満席の目がこっちに向いている

2015-09-29 20:15:57 | 80はミステリーゾーン
京都コンサートホールは大小二つのホールがある。
京都を代表するホールといえば大ホールを差す。オー
ケストラや有名ミュジシアンらは大で演奏する。

男性合唱団の演奏は小ホールであった。小とはいえ
定員500席の落ちついた合唱団にふさわしいホー
ルであった。

プログラムはいろいろ趣向があって、バレエ教室の
こどもとの共演もある。

舞台裏というものを初めて体験した。
客席にどんどん客が入って来るのを、カーテンの隙
間からバレエの女の子がのぞいていた。女子のこの
喉が動くのを見た。

心境はおじいさんと同じだよ。

楽屋に演奏者として入るのも初めての経験だ。しかも
指揮者と同じ部屋とは恐縮した。

さて、老フルーティスト。
試験前日のような猛練習が続いた結果もあって、ドヴ
ォルザークを除いて吹ける自信がついた。

「プログラム全部吹かんかってええの」
フルートの先生は適当に休めとおっしゃる。

無理するな、ということか。

書いているうち、思い出してしんどなってきた。
えらいもん書いてしもた。



毎日3,4時間の練習にのめり込む

2015-09-28 21:48:38 | 80はミステリーゾーン

ドヴォルザークといえば「交響曲第9番、新世界より」。
スメタナは「モルダウ」。これを編曲して、なんと自分た
ちの合唱団の歴史などを歌詞につけた。

手前みそにしてしまった。

考えようによってはベートーベンの第9を替え歌にする
ようなもの。すごいではないか。

毎週金曜日に合唱団は練習する。
発表会は半年後だったので、あっという間に日が過ぎて
行く。

フルートの先生が発表会で演奏する曲を聞いてくれた。

「楽譜をよく見て!」

「菩提樹」に厳しいてチェックが入る。

自分の解釈で曲を演奏していたら、
「だめ!」

安易に考えていたなじみの曲は、予想外に難しいという
より、奥が深かった。

演奏会半月前に抜けられない法事があった。。
フルートを金沢へ持って行った。


法事ぎりぎりまで練習した。誠に申し訳なし。


一日3時間から4時間練習した。

一人暮らしなので、炊事、洗濯を日常通りこなす。

人前で演奏するので、失敗は許されない。

下手は下手なりにできる練習はこなす。

フルートは女性の先輩いたが、途中で脱落して私一人に
なった。











人前で笛を吹くということは

2015-09-27 22:18:22 | 80はミステリーゾーン
私の数少ない自慢の一つは、京都コンサートホールで演奏
したことだ。

演奏と云っても、男性合唱団の伴奏楽器でフルートを吹い
てほしいと、女性でフルート仲間の先輩が連れて来た合唱
団の指揮者に頼まれたことだった。



当時私は73歳、フルートはまだ3年目の未熟もの。人様
の前で吹くなんてだいそれたことはようできんと最初断った。

しかし、合唱団が歌う曲は日本の民謡や古い歌で簡単な曲
だからと云って楽譜を渡された。

フルートの先生は「楽譜を受け取ったら、もう断られへん
で」と云った。

「仕方ないか」と出演をOKした。



「砂山」「菩提樹」「野ばら」「この道」・・・
これならなんとかなるわ。

甘かった。

「京の町衆のHISTRY」という曲はスメタナとドボルザーク
の大曲を合唱用に編曲したものだった。

私の技よりはるかにバーの位置が高かった。




上越でフルート教室 練習再び

2015-09-27 04:05:54 | 80はミステリーゾーン
上越で再びフルート教室に通うことになった。

通うといっても、2か月か3か月ごと半月くらい
上越に行った時に、新しい先生に教えてもらう不
定期なレッスンだ。

先生を紹介してくださったのは、千葉県でフルー
ト工房を開いているYさんだ。Yさんは前に上越
におられたころからのお付き合いで、楽器の調整
をしてもらっている。フルート雑誌にも出てくる
技術の持ち主である。


新しい先生は地元の出身。音楽大学を出てから留学
された気鋭の女性フルーティスト。


私は70歳でフルートを習い始めたが、がんでレ
ッスンは5年のブランクがある。

今さらフルート教室に通ってどうするんだ、と問
われれば、好きな趣味に年齢は関係なしと答えよ
う。

先生の生徒さんに80歳がいると聞いて
「お、いた」と感激した。




親切な中学生が十日町駅まで連れてくれた

2015-09-24 21:16:01 | 80はミステリーゾーン
十日町市内はキルトの作品があちこちで展示されていた。



それと、銅像が歩道や駅前広場に目だっていた。





通りから秋の匂いが漂う。



キンモクセイだ。

目当ての<へぎそば>の店は、駅などに置いてある「まち歩きマップ」
に出ていた。

行きたいところがもう一つあった。松之山温泉だ。
温泉へはバスで行けるが、停留所で確かめるとお昼にあって、次は夕方の5時までない。

そばを食っているとバスが出てしまう。
どっちを選ぼうか。

温泉は前に車で訪れているので、今回はパスして、そばを選んだ。

蕎麦やは土地では有名な「小嶋屋本店」へ行くことにした。



そばは、へぎという容器に盛りつけられ、こしがつよく
なめらかな喉越しが好まれている。

昼時と相まって広い店は満員であった
多くが観光客とみた。

マップに従って、越後妻有交流館「キナーレ」には土地の土産物が売られて
いた。



買い物もそこそこに「明石の湯」が隣接されていたので、もちろん入った。
貸しタオル付きで800円は安い。新しい施設で清潔。気持ち良く湯舟につ
からせてもらった。

帰り、一度来た道を戻るのも芸なしと考え、知らない土地を歩ていると
女子中学生らしい二人連れに出会った。

駅への道を尋ねる「一緒に行きますから」と。

二人は来た道をまた帰ることになる。

それは悪い、と断ったが、結局私の前を歩いてくれた。
なんと親切。

二人は私を駅まで届けると、また来た道を帰っていった。
どこから来たか分からない老人を届けて、ほっとしたようだった。


十日町市でへぎそばを食べる

2015-09-23 21:40:42 | 80はミステリーゾーン
去年「美人林」も人気の一つの十日町市へ車で
行くつもりだった。

ところが、上越市から頚城の道に入ったとたん
道が分からなくなった。

地図を持たず、ナビも搭載せず去年の記憶を頼
りにくびきの穀倉地帯を走ったのは、むしろ無
謀と言われそう。

うろうろするうち「ほくほく線」の駅が見えた。



駅舎の前に草が生えているところは、田舎風だが、駅舎はまだ新しい。

ほくほく線は今は私鉄だが、列車は身ぎれいで、刈り取りに忙しい田
の中を颯爽と走る。





ほくほく線はトンネルが多い。
ということは、山岳地帯を潜り抜けて、豪雪地帯へたどるのだ。





もう秋祭り?神輿がお出まし

2015-09-21 22:19:55 | 80はミステリーゾーン
上越の娘宅は高田にある。高田には中高の学校や
スポーツ施設が集まっている。

笛の音が聞こえたので近くのお宮さんへ急ぐと、
お神輿が大人たちによって、練っていた。



すぐ横に関川という大きな川がある。公園に立つ
土地の歴史を読むと、過去に何回も堤防が破られ
たそうだ。

水害の影響がこれからあっては、娘宅も被害を蒙る。



9メートルの水位を示す標識が、東北の水害を思い出させる。

河川敷にはすすきが秋風に揺れてのどかな光景。




親鸞聖人の八角堂

2015-09-21 21:29:27 | 80はミステリーゾーン
上越市の海岸、居多ケ浜(こたがはま)に「親鸞聖人
上陸の地」あるが、記念堂と共に建っているのが、八
角の形をした「見真堂」。そのお堂が新築されている。




「見真堂」と記念堂は日本海の荒波が目の前に見える
小高い丘にあり、訪れた敬老の日も若い人たちが訪れ
ていた。




記念堂には、私は上越市を訪れるごとに立ち寄る。
この日もお手伝いのおばさんがお茶をもてなして
くれた。

浜へ降りると、白波が立って海は荒れていたが、
サーファーたちが波に乗ろうとしていた。






混雑する京都駅と金沢駅

2015-09-17 06:32:32 | 80はミステリーゾーン
四季を通じて人が集まる京都。玄関口の京都駅には
全国からやってくる観光客でごったがやしている。

上越市へ行く途中の金沢駅で同じ現象をみた。
北陸新幹線効果は絶大なものらしい。

金沢へ、金沢へ。

え? どこへ行くんだろう。
素朴な疑問。失礼。



金沢駅では在来線の特急サンダーバードから新幹線
に乗り換えなければならない。

続けて乗らずに人とと会うことにしている。
主に友人たちだが。

最近も、高校時代からの友人にNホテルに来てもらい
久しぶりに話し合った。

年寄りはまず、無事を確かめ、友人たちの消息を尋
ねる。そして病気の話しへと続く。

昼ごはんときだったので、ヴァイキングルームから
に行ったら、大勢の人が小皿を持って、右往左往し
ている。

やめよう。年寄りは、エネルギーを食べ物探しに使い
たくない。運んでくれるスパゲッティ―にきまりだ。



京都駅では弁当を買った。
これがうまかった。

カニとかイカとか特色のある弁当ではなくて、普通の
なんでもおかずがそろっている駅弁で一番うまいのは、
東京駅だ。
売れる数が違う。種類も多い。
その中で競争するにはよほど特色を出さなければ、売
れまい。


これまで、車の移動が多かったので、駅弁の楽しみが
少なかった。これからは、せっせと駅弁を買おう。

私が降りる上越妙高駅でも乗客が増えたという。
どこへ行くんだろう。

上越から、金沢から東京までさらに便利になった。

問題は新幹線が走るようになってから、在来線の特急が
姿を消したこと。その結果、地元の人たちに影響を与え
ているらしい。

直江津から、新潟まで新幹線はないもんな。