人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

術後から始まる患者の戦い

2014-10-21 21:45:08 | がん治療
Rさん お加減はいかがですか。
高校の同窓会に君の姿が見えなかったので、調べたら
近日中に胃がんの手術をするとのことでした。

傷口は痛いですか。3年前、私は胃の全摘手術をしましたが、
麻酔の利きが良くて、退院するまで、無痛で過ごしました。
20年前の開腹手術をしたときは凄く痛くて、苦しみました。
麻酔が効くことが患者を苦しみから救ってくれます。
麻酔学の発達はびっくりします。

Rさん、まず手術の成功をお喜び致します。
でも、成功したのは、医師の方で患者の成功はこれから。
これからの患者側の戦い次第です。

私は手術をした途端ほっとして、油断してしまいました。
術後3年経った今年、もういいだろうとビールを飲んで、主治医
に叱られました。
アルコールの成分が良くない、がんの原因がアルコールにあった
ことを知りながら、不用心だ、というわけです。
その結果は腫瘍マーカーの上昇でも知らされました。

胃の手術をすると、食べることが不自由になります。
まだ食事は出ないでしょうから、先の話ですが、食事はよく噛んで
たっぷり時間をかけて食べてください。

とりあえず、本日はここまで。

長生きすると人が死ぬ

2014-08-21 17:35:44 | がん治療
なるほど長生きすると、知ってる人が次々死ぬ。
80歳の寸前だから決して長生きではないが、知っている
人が死んで行く。

今日も新聞社で世話になった先輩の訃報を、かつて金沢で
共に働いたMさんが教えてくれた。

記者1年生はどこか地方勤務をする。
私の場合、金沢支局であった。

1年生でなくても、勤務地2番目、3番目の若い記者が地方
で働く傾向が強いのがわが社であった。

金沢以外のさらに地方に、先輩記者が詰める場合が多かった。
亡くなったAさんもすでに経験豊富な先輩記者であった。

いろいろ教えてもらった。
他の職業も新米は大変で、とにかく現場で積むことであ
った。だから、先輩は貴重であった。
中には意地悪な人からもいて、とにかく新米は揉まれな
がら大きくなって行くものだった。
ま、どの世界でもそうあろうが。

Aさんとは金沢の後も、2回勤務地が近かった。
いつまでも、Aさんは先輩である。

世話になったご恩を、決して忘れない。

食道がん、検査はシロ やれやれ

2014-08-06 23:08:24 | がん治療
食道がんの腫瘍マーカーが上昇したので、医師の指示で
CTと血液検査を受けた。

今日医師の診察があり、結果を知らされた。
「異常ありません」であった。

ほっとした。
娘と兄弟に電話で報告した。

がんは食道と胃にできて、約4年半前に手術で取り去った。
いずれもゼロ期の早期発見であったが、念のため胃は全摘
した。胃は心配いらなくなったが、食道は半年ごとの内視
鏡で調べてもらっている。しかし、食道には残っているもの
があって、いまだにぐずぐついている。
挙句が腫瘍マーカーの上昇であった。

食道がんは、がんのなかでも治るのが難しいとされる。
友人ののなかにも、難しい手術を受けたにも関わらず、早
々に亡くなった人がいた。

調べてみると、進行がんは手術をしても大概は転移がある
から、あっという間に命を失う。

私の場合、術後もうすぐに5年になろうというのに、まだ
ぐずついているので、いやだなーであった。

でも、検査の結果なんでもなかった。
よかった。
また、助けてもらった。
私には、救いの神が存在する。
いつも助けてもらっている。

感謝でいっぱいだ。

栄養過多、カロリー無視の朝食

2014-02-14 20:41:03 | がん治療

朝起きたら9時。夜中にオリンピックを観ていたものだから

寝坊した。いつもは6時30分には目が覚める。身体が起きる

時間を覚えて、癖になりそう。

(工事中のマンション中庭。真ん中に小さなプールがある)

朝は結構忙しい。今日はゴミの日だが、清掃車は雪で遅れている

らしい。

朝は結構忙しい。まず、めしづくり。

がんに負けない朝食で、特製の野菜ジュース。

リンゴ、ミカン、キャベツをベースに、ゴマ、ミカンジュース、

牛乳をマジックブレッドで作る。がん発生時に買ったジューサーだ

が、高速回転で30秒ぐらいでジュース完成。洗うのが簡単なので

重宝している。

次にに特製のスープを作る。ヒガシマルノのラーメンスープをだし

に、鶏肉または豚肉、人参、シイタケ、ニンニク2片、牛蒡、大葉、

かぼちゃ、タケノコ、ショウガ、小松菜、キャベツ・・・なん

でもぶっこむ。このスープは夜も食べる。

分厚い4枚切りのトーストにバターをたっぷり塗る。

卵が大好き人間だからオムレツか目玉焼きにベーコンも付く。

これががん封じの朝食で、入るだけ栄養のある食品を取る。

私はどれだけ食べても太らない。

カロリーなんか考えたこともない。

食道がんの再手術から逃げることができたのは、一つはこの

栄養豊富、カロリー満載の朝食のお蔭だと信じている。

このあと、週2日の壁打ち、週3日の接骨院でのストレッチ、

毎日10射する吹矢。ブログ用京都街歩き。フルート練習と

いう日課が待っている。

 


食べるもので癌を追い出せるか

2014-02-13 20:24:56 | がん治療

がんに襲われた時、いろいろな本を読んだ。

いわゆる、「がんに効く」たぐいも読んだ。

なかで、肉を絶って生野菜ジュースをがんがん飲む。

肉を絶つということは人のタンパク質はどうするの?

人間は牛じゃないと却下した。

近藤先生の本も読んだ。近藤先生のいう通りに素人がどれが

『がんもどき』と判断できますか?

素人が普通に考えれば、栄養のあるものを食って、良く寝る。

適度な運動を怠らない。いびつな心を持たない。人を愛すること。

身の周りをきれいにする。困っている人を見たら手を

差し伸ばせ。一日一善。このあたりでいいかな。

これ以上やったら神様の領域になる。


79歳の誕生日とがん手術

2014-01-30 12:46:39 | がん治療

79歳の誕生日を迎えた。三浦さんがいう末期高齢者の仲間入り。

振り返ると私の社会人生活で最も動いていて面白かったのは60

代だった。会社から解き放たれた太平洋へ泳ぎだした解放感が

あった。70歳代はもっと面白かった。人生、末期ではない。

しかし、がんを患ったので無傷で海の中を泳いでいたわけでは

ない。それでも、希望も夢も失ってはいなかった。仕事では神

戸の女子大で新聞を作った。奈良では、地元新聞社で「商店街」

という連載物を続けた。これは、三条通りなど奈良市内のメイン

商店街で全部の商店を取材して回った。いろいろのお店を訪ね、

そこで長年商いする人、働く人たちに会った。

全国紙では絶対許されない取材方法をやってのけた。

これは勉強になった。面白かった。

奈良市の商店がいかにゆるゆるで過ごしていたのか分かった。

地元では「大仏商法」と呼ぶ。

 

食道の具合がよろしくない。残っていた手術後の患部がぐず

ぐず言っている。がん化へ向かっているのかも。

近く再手術する予定だ。

当分、予定はすべてキャンセルする。

 


医者に殺されるな、と近藤先生

2013-10-29 19:50:26 | がん治療

近藤誠先生の「患者よ、がんと闘うな」が出たのは1997年。

沢山の医者を敵に回すような題名の本はたちまち11版まで

刷り上げた。私も買った。

近藤先生は乳房温存療法のパイオニアとして知られ、また

は抗がん剤の毒性を訴え続け、2012年なんとに菊池寛賞

を受賞した。

なんと、と思わずもらしたわけは「そんなことまで言い切ってよ

いの?」 と驚きに満ちた内容だからだ。

「医者に殺されない47の心得」に至っては23刷、100万部

を超えいまもばりばり売れている。

私自身20年前に初めての胃がんを手術しているから、「がん

と闘うな」は大いに参考になった。なかで、〈抗がん剤は効か

ない〉との説明には大変驚いたが、実際にそうかもと思った。

言葉として、注目を集めたのは、《がんもどき》という偽のがん

の指摘。本当のがんは転移しているのだという。 だから、手

術や抗がん剤治療は無意味なんだとか。

私は2年半前に内視鏡による手術で、食道がんと胃がんを取

り除いてもらっているので、近藤先生のいうことを、鵜呑みに

している訳でない。ただし、術後2年半しか経っていないので、

手術がうまくいったかどうかは結論をだすには早いのだろうか。

私が影響を受けたことは血圧問題だ。

フィンランドで、75歳から85歳までの「高圧剤を飲まない」人

達の調査で最高血圧が180以上の生存率が最も高かった。

140を切った人たちの生存率が低かった、という説明には

我が国の療法と随分違っているので、ぐらついた。

しかし、いまはお医者さんのいう通り、薬で血圧を下げている。

「47の心得」は228ページで、あっと言う間に読み切れる。

 

 

 


「人生の幕引きに忙しい」

2013-07-05 23:37:04 | がん治療

もうすぐ90歳を迎える女性が「人生の幕引きの

準備に忙しい」と書いていた。彼女は昨年夏に末

期の胃がんを手術している。

彼女は、子供さんがいないので、独居らしい。

彼女いわく「今の時代は在宅介護が充実していて

病院、看護師、主治医のチームワークがちゃんと

していて、安心して暮らせます」

この投書を読んだ人は、特に先行き不安に陥って

いる人は、少し心配が和らぐのではないか。

どこも悪くない時に収める介護保険料の高額に悩ま

されている人は多いと思う。だが、救われている人

がいることも事実なのだ。

 

もうひとつ、がんは余命を宣告されても、今日・明日

死ぬことはない。脳卒中など突然死と違って死ぬまで

の時間を与えてもらえる。意見はなし。それぞれ考える

領域だから。


お稲荷さん初詣、友人のがん救って!

2013-01-05 19:02:18 | がん治療
正月も5日、もう近所のお稲荷さんは落ち着いたやろ
と、思って午後5時に行った。

ところが、勢いは薄れたとはいえ、人並みは参道を
埋めてtいた。
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今年は自分のことよりも、がんで苦しむ友人や友
人の奥さんのためにお参りし、お札を買った。
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奥さんの痛みを小さくしてあげてください。

「一分一秒を大切に」と友人は書いてきた。
その心を思うと、胸が締め付けられる。
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振りかえると、陽は西の山に沈むところであった。

胃はなくても生きられる

2012-04-18 23:11:33 | がん治療
2年前、食道と胃にがんをつくり、内視鏡による手術で
命を救ってもらった。その代わりと云ってはおかしいが、
胃を失った。

以後定期的な検診では、異常が認められず無事平穏な生活を
続けている。ありがたいことである。

胃は無くとも生きられるのだ。

生きられるけれども、さまざまな障害に悩む人が多い。
その体験記を綴った冊子が出版されている。

会員制による胃のない会で、個人会員3,467人数える。他にも
病院関係3,265院というから、大きな組織である。

冊子によると、胃を切除することにより、食べたものを
分解する胃酸が出ないから、食物はそのまま腸へ行く。

未消化のまま急速に腸へ落下するとどうなるか。
動機、めまい、しびれ、頭痛、下痢、吐き気などに見舞われる。

数時間して血糖値が増えるためにインスリンの多量分泌による
低血糖症状が起きる。

症状は胃のない人がどれかを経験する。
食べることが困難であるから、痩せる。

さて、私はほとんどこのような症状に悩まされず来た。極めて
稀なケースかも知れないのだ。

だから、なんでも食べる。量は胃のある時と比べて変わらない。

みみず並の頑丈さ。
創造の神は首をかしげているだろう。「なんで、あいつ元気な
んや」

私はありがたいと思っている。

おおきに。おおきに。創造の神様、お稲荷様、八百万の神々。
それに両親。頑丈な身体をつくってもらい、感謝します。