楽しいスポーツ吹矢

このところ、人気を呼んでいるのが
スポーツ吹矢です。

自身の息で矢を飛ばすスポーツ吹矢。
飛び出す矢はなんと、時速１２０
キロから１５０キロとか。まずは目
に止まらない。

的の中心に当たると、スカッとします。
加えて、腹式呼吸を利用しているので、
体にいいこと限りなし。

上体がぐらついていたんじゃあ、的は
絞れませんから、自然と姿勢が良くな
ります。体も心もしぼみがちの年寄り
にはうってつけです。



写真は自作の的です。ただし、こんな
見事に当たることは、ほとんどありま
せん。この日はよっぽど精神状態もよ
かったのでしょう。

吹矢は初心の人でも、結構当たります。
当たるからと言って調子に乗るとぱた
っと当たらなくなる。そこが面白味で
もあります。

矢は軽いプラスチック製でとくに危険
ということはありませんが、ルール
として吹く人の前に他の人が行っては
ならないことになっています。

矢を飛ばす距離は５メートルから１０
メートルくらいです。普段、教室では
８メートルで飛ばしています。この距
離以内だと、矢はほぼまっすぐに飛ぶ
ので、初心者には吹きやすいのです。

さて、道具一式は
「（社）日本吹矢協会」の本部が東京
にあります。ネットで、調べるといい
でしょう。支部や教室がどこにあるか
も分かります。道具は教室でそろえて
もいいし、売っている業者もわかりま
す。

このほど、京都へ行く機会がありまし
たので、私が初心のころ教室に通った
仲間を呼び出し、旧交を温めました。

彼は私より6歳下ですが、今やお弟子
なん何人もいかかえるリーダーになっ
ています。

今や私の親友です。

私の朝はスポーツ吹き矢で始まります。
３０射から５０射吹き、ルーティング
としています。

＊＊さん、あなた癌ですよ

私のがんは二度目。２００９年の１１月、私の戦いが再び始ま
った。

時間が経つと、以前知り得た知識は無くなり、危機感も薄れていた。

以前は、ネットがなかった、ネットは何万件というデータで、溢れている。
私のがんはどのクラスか。生存率は？　どこの病院がいいのか。テレビ
でいうゴッドハンドの医者はだれなのだ。

頭一杯に広がる？印。ネットで示されるデータはいい加減なものもある。
それらの真偽について見る目の知識も必要である。

そして、実際は。

医師団による手術への説明会は、試験を受けるようなものだ。
同時に肝も試される。

医学的には幼稚園クラスの知識でも、知っているのとそうでない
のとでは大変な違いなのだ。

医師の説明は克明を極める。多くは確率で説明され、時には判断を迫
られる。手術による危険性についても、残らず説明がある。

聞き様によっては不安がつのるばかりである。
これでは、多くの人は「先生に全部お任せします」とお手上げ状態とな
るだろう。

しかし、これは患者としては絶対に言っちゃいけない言葉なのだ。

マグロや鯖やあるまいし、貴重なわが身を全面的に医師に預けていい
ものか。


がんや手術など治療法が分からないにしても、疑問や質問があったら、
積極的に問うべきである。

検診後の結果を神様に聞く

胃全摘後、半年。初の検診を受けてきた。主治医は「どこも悪いところは
ありません」と言った。神神に集まってもらい、意見を聞いた。

私のあいさつ　お陰様でオールセーフということで、
　　　　　　　　　うれしく思っております。

がんの神　切ったとこやないか。がんはすぐには発
　　　　　　　　生しない。
よいしょの神　いや、めでたい。長生きするかも知
　　　　　　　　　　れんぞ。ばんざい！

貧乏神　つまらん。そんなことで、一々呼び出すな。
心配性の神　なんやな。半年後ごとに、これからも
　　　　　　　　　　心配なわけや。

楽観の神　うまく行く、うまく行く。なんも心配ないで。
よいしょの神　そやそや、昨日はえらい雨やったが、
　　　　　　　　　　今日はどや。きれいに晴れた。

がんの神　がんはしぶといぞ。なんともない、と医者
　　　　　　　　がいうても、（いまのうちは）が抜けとる。
　　　　　　　　そのうち、必ずがんは出てくる
貧乏神　人間は滅びる。お前かってあっというまやで。
心配性の神　そんなこと言うたりな。身も蓋もない。

お礼の言葉　いろいろな意見ありがとうございました。
　　　　　　　　さっぱり参考になりませんでした。

自分を尊敬しよう

ばかなこというな、というなかれ。「ニーチェの言葉」の一番に
書かれてある。

なにか面白い本はないかと、本屋へ行った。ニーチェの本が積んであった。
ぱらぱらページをまくると、自分を尊敬しろだと書いてある。

なんだこりゃ。尊敬する人物に事欠いて自分を尊敬の対象にするかあ。
面白いじゃないか。買うことにした。


最近、段々自分という人間について疑問を持っている。

これまで、大ごとが起きて困ったのは、癌くらいか。
人格については、ちっともいいとは思っていない。

どちらかというと、穏やかに見えて、気が強い。
のんびりしていると見えて気が短い。

前はずぼらだったが、いまは几帳面な男だと思う。

優柔不断と思えるが、決断は早い。
人の悪口は抑える方だが、ずばりものを言って顰蹙を買うことがある。

一体どっちなんだ。
心理学の先生よ、教えてもらいたい。
みんなこうなのか。

ひとつ考えられることは、いろんなところで、リーダーの役目を負って
きた。リーダーがだらしないと、最悪の事態となる。

で、おれは学習してきたということか。

尊敬せよの説明は、自分を尊敬すると悪いことができなくなる。
理想に近い人間になって行くことができる、というものだった。

理想に近い人間とは？
いろんな意見、異見がでてこよう。

このことだけで、本の評価はしないでね。良いことが一杯書いてあるの
だから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・日記・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高田公園コートでナイターテニスをする。クラブは週に５日練習できる。
私はホドホドにお付き合い。

歯の治療は来週も続く。

悪魔が作った楽器とは

それは、バンドネオン。アルゼンチンタンゴの主役。動きの
激しいダンスを、歯切れのよいリズムで支える。

NHKのトップランナーで三浦一馬という青年が紹介された。
イケメンだ。バンドネオンを見事に演奏する姿にみとれた。

バンドネオンといえば、若手の名手に本場アルゼンチンで
も知られる、小松亮太さんがいる。三浦さんは小松さんに
教えてもらったといっていた。

話は別だが、アルゼンチンタンゴのダンスでは、今年日本
人が優勝している。

アルゼンチンやチリなど遠い国の音楽がどうして日本人に
好かれるのか。

突き詰めていうと、バンドネオンのあのせつない音色ではな
いかと思う。

そこで、悪魔が作ったといわれるのは、両手で押して音を出
ボタンの位置がばらばらだから。

普通、鍵盤楽器の音階は、ドレミファシラシドと隣同士で並
んでいる。それがバンドネオンはランダムに並んでいる。ドとレ
の音はとんでもなく離れた位置にある。

右手と左手にボタンはついていて、蛇腹を押すと引くではまた、
違った音をだす。

普通の楽器からみると、無茶な作り方をしているから、悪魔の
楽器といわれる。この楽器を弾きこなすということは、素人から
みるとマジックだ。

三浦さんはテレビでは「ラプソディー　イン　ブルー」を演奏した。

すごい！！

おれでも出来る

　　　　　それなら、おれでもできる

一度もバットを振らずに三振のプロ。

のど自慢でカネ一つ。

足の遅いランナー。

何人も殺人があったあと、なぞ解きをする名探偵。

外国に大盤振る舞いする政治家。

連敗の宝くじ。

居眠りが仕事の議員。

たった一回のせりふを間違えた舞台俳優。

新しいことは避けまくる前例踏襲のお役人。

努力しないで、食っていけないと文句をいう老人。

わんこそば競争、１０杯でギブアップ。
　　
　　　　　してみたら？

コンビニの店員に「ありがとう」という。

トイレのスリッパそろえ。

左でも（右でも）箸が使える。

なんでも二刀流。

・・・

　　

歯並びとフルートの音量

歯の治療中はどうすることもできない。ひたすら、ぎーぎー音に耐えるのみ。

歯の治療が長引いて、京都へ帰れない。
そろそろ、我が家に帰りたい。だれも待っていないが、帰りたい。

上越へ来ると、歯医者さんにお世話になる。その度に歯は削られ
金属がはまる。鏡を見ては、ふーん。

今度も、３か所の虫歯が見つかった。うち一つは前歯。治って鏡を
見た。がたがたの歯並びがきれいになっているではないか。

ひょっとして、フルートの音に関係するか。
歯の先生に尋ねると、さあー？　だって。

家に帰って早速フルートを吹いた。音がでかくなったような気がする。
いいぞ　ええやん。　

歯並びは良くなるし、フルートの音はでかくなるし。
けっこう毛だらけではないか。


でも目指す音色を出すにはまだまだだ。

手術室に響くアルゼンチンタンゴ

「手術の時、かけるCDがあれば流しますよ」　世の中変わったもんだ。
好きな音楽を聴きながら、胃を失うか。

手術室から、提案を受けたらうれしくなった。こわい手術もやや
和らぐかも。前日、同室の大学の先生と曲選びで楽しんだ。

病院へ持ち込んだCDはクラシックなら病気にやさしいモーツ
アルト。シャンソン、アルゼンチンタンゴ、そしてちあきなおみ。

ベートーベンはあかんと思う。妙に深刻になったりして、ストラ
ビンスキーもっとあかん。傷口がえぐられる。だから、持って来
なかった。

シャンソンは心落ち着くが、振られただの悲恋の歌が多い。ア
ルゼンチンタンゴの歌の内容は似たものだが、リズムがいい。

結局、京都の楽団「アストロリコ」のアルバムを手術室の看護
師さんに渡した。

ちあきなおみも候補にあがったが、「いつものように、幕が開き」
では、手術にはなまなましい。で、やめた。

アルゼンチンタンゴの[ALGUEN CANTO]は意識あるうちにかか
ればよし。「別れの朝」でおなじみだが、スペイン語で歌っている
ので、内容は分からない。

さて、手術当日ストレッチャーに乗せられて、手術室へ。
この日は手術日とかで、いくつもある部屋はどこもにぎわっている。

てきぱきとした看護師さんの手により、私は手術台に乗せられた。
まだ、外科医の先生たちはいない。

CDがかかった。バンドネオンの音色が手術室に流れる。最初の
曲はやさしいので、心がやすらぐ。

「麻酔をかけますね」

その声を聞いてから数秒後に眠りに入った。
「別れの朝」はずっと先だから、もちろん聞けない。

「ご苦労様、無事終わりましたよ」

眠ったと思ったら、起こされた。その間４時間だった。
ＣＤによる音楽療法はたった１曲も聞かないうちに字、円度。

海は荒海 向こうは佐渡よ

寒くなると、日本海の波は荒くなる。海岸にも人影が少なくなる。でも、直江津港には大きなフェリー。

佐渡へ向かうところだ。

船の窓から、カップルが手を振っていた。
観光客が減っているという。
　　
　　暮れりゃ　砂山　
　　汐鳴りばかり

　　スズメ散り散り　
　　また風荒れる

　　みんな　散り散り
　　もうだれも　見えぬ

「砂山」はどこを切っても、侘びしく、寂しい。

でも、海の向こうには、なにかがある。

そんな、希望を乗せて船は出て行った。

遠山の金さんが驚いた

証拠の品に細工したって？　それじゃあ、しめしがつかねえよ。
どうするの。後始末は？

まあ、金さんの時代、大雑把だったけど。第一、奉行が検事と
裁判官を兼ねていた。弁護人はいない。金さんにいたっては、
自分の桜ふぶきが生き証拠だったし。

奉行が細工をして、脚本を描いて思うがままに”お裁き”をしたら
冤罪続々だったろう。

小学校の校長先生が生徒のスカートをまくる。
記者が火つけをして、火事の記事を書く。
学者が人の論文を盗む。

してはいけないことを、書いてみたけど、ちょっと違うな。

なんだろう。もっと重いか。

やっぱり、検察庁は卵かけごはんだな。

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