８８歳を前に

８８歳を前にして、はたと考える。
これからなにしていきようか、と。

長生きしたらええがな。

なにもせんで、ぼーといきてたら、
長いで。

私の知っているお年寄りは”長い、
長い時間”をもてあそびながら１０
０歳まで生きた。

禅僧で”面壁１００年”の過ごし方も
ある。

しかし、二つの生き方は私には全く
受け付けない。

どうする。

うまいものは、そんなに望まない
が、十分な食料と水分があれば十
分。

病気もほどほどに。
がんなど痛い病気はまっぴら。

肉親のほか、気の許す友人が一
人か二人。

そして、趣味に囲まれて生きよう。
心が痛むことは起こさない、起こされない。

ないわ。

あかんか。

いま、美空ひばりの「悲しい酒」の
フルートの仕上げに励んでいる。

それや、趣味に没頭してたら、時間のたつのも
忘れるで。
納得のいくまで励めや。

もう一人の自分が励ました。

さてー