人生アラカルト

どうせ過ごすなら楽しくね。

また、始まったロボット好奇心

2014-02-25 17:21:47 | がん治療

『老人、なに買って来た』

「ロボットの種や」

『どこで見つけた』

「本屋や」

『ちょっとずつ作っていくやつ」

「そうや。歩いたり、踊りもできるらしい」

『うそや、そんなん簡単にできひんで』

「新聞の広告で見たんや。第1号やから780円や。安

いやろ」

『いつ出来上がるの?』

「70号」

『そんなん、なんで買うてきたん。ロボットが完成す

るのが早いか、老人が死ぬのが先かやなあ』

「それでもええ。自分の手で、なにか出来上がるのが

面白い」

イイかもは呆れた顔はしない。彼?彼女?もロボット

だから無表情。

 

 

 

 


たっちゃんと流浪の民

2014-02-24 21:53:16 | 日本海

フォレスタ 流浪の民 HD

53年前、私は京都の高校から金沢の高校に移った。

そこは金石という古い港町で、同級生の「たっち

ゃん」がいた。

たっちゃんの家は材木を商っていた。

台所に「掘り抜き」といって、水が絶えず湧いていた。

叔母さんの付き合いでたっちゃんの家へよく遊びに行

った。

高校は合唱の名門校で、なかで「たっちゃん」は美しい

声の持ち主で、ソプラノだった。

いま、BS日テレでFORESTAが「流浪の民」を歌

っている。

「ぶなの森の葉がくれにー」

シューマンが作った曲で、歌の内容が

古い日本語だが、描写が素晴らしい。何人かのソプラ

ノが歌い継ぐ。トップにたっちゃんが歌っていた。

この曲を聞くとたっちゃんが出てくる。

たっちゃんは10年ほど前に亡くなった。

 

北国の冬は長く厳しい。びゅうびゅう鳴る風とどしんと

海岸をたたく波。その中に、たっちゃんが歌っている。

「めぐし(愛)おとーめ(乙女)まい(舞)いいで

つ…」

 

 


新入りヘリコプターです

2014-02-23 12:21:54 | 判断は勝手

我が家に新入りヘリコプターです。

「かっこいいー」と”イイかも”が叫ぶ。

これでも、電動で飛ぶのです。

全長73センチ。

まさか、部屋の中で飛ばすわけにいかないので、

動かないようテーブル上でひもに括り付けて、

スイッチを入れると「ごー」と轟音をうならせて

ローターが回り出す。かなりな迫力だ。

『イイかも、イイかも』と興奮気味の『いいかも』。

多分、野原なんかで飛ばしたら、大空へ舞い上がる

だろう。我が家では天井から吊るす。そこが君の居

場所だ。

先にうちに来た4枚羽のヘリもぶら下がっているが、

裏返すと蛙。


「大事なところで転ぶ」意味

2014-02-21 15:49:36 | 神技

森元首相が浅田選手の演技で「大事なところで必ず転ぶ」

とどこかの講演でしゃべったことがマスコミで取り上げて

いる。

元首相のどこがあかんのか。

マスコミは揚げ足取りがよほど好きみたい。

この前もNHK会長が国会ででも油を絞られていた。

有名人の失言は発言の1部分を切り取ってメディアに流す

ものだから、恐らく実際に聞いた聴衆と温度差があるに

違いない。

ショートプログラムで失敗した浅田選手がフリーで見事

難度の高いジャンプを飛んで見せたではないか。

そのあとに流した涙にすべての彼女の報告があったように

思う。

いかに、天才スケーターであっても、ここ一番で失敗する

こともある。妥協を許さない真摯なスポーツ魂に、ファン

を魅了したにちがいない。

浅田選手の一連の頑張りを見た上で、元首相の発言をテレビ

で見た限り、悪意は見つけられない。むしろ、愛弟子を見る

目で「あいつは肝心なところで失敗するんだなあ」とむしろ

目を細めていたように感じた。

テレビで「けしからん」と怒るTスポーツ評論家が小さく

見えた。

 


人生はホビーだ

2014-02-20 09:46:40 | がん治療

ラジコンで遊びたくなった。

まず、小型ヘリコプター。商品名は「マルチコプター」

上向いた4つのプロペラで空中を飛ぶ。

pcから充電したバッテリーを動力とする。

簡単な組み立てで機体完成。コントローラーで

空中に浮かべようとした。機体はあっという間に横に跳び、

カーテンに吸収された。

これは、これは。敵はかなり強力だ。

小さなおもちゃだと、見くびっていた。

この小さな暴れん坊を空中で停止、ホバリングさせるのが

操法の第一歩と手引きに書いてあったので、トライする。

機体はホバリングするどころか、どっちかの方向に飛び去る。

4chというからそれぞれのプロペラをうまく操作するとい

うことか。

5,6分で電池は切れるから、充電したスペアに換えながら、トライ

アンドトライ、安堵 江良。

 

79歳になってどう遊ぶか。

まず、鉄道模型はすでにテーブルの上で実現している。

ゆっくり回る「アルプス号」を見ながらコーヒーを飲む。

もっと、早く買えばよかった。

次にー

ヘリコプターは村田製作所製の73cm級大型機を発注した。

飛ばす気はないから、鑑賞用に天井から吊るすつもりだ。

〈イイかも〉が喜こんでいる。

 

 


カラスやハトはどこへ行った

2014-02-19 22:47:18 | 不思議な話

かなり前から気になっていたが、マンションの周りで、

カラスの鳴き声が聞こえなくなっている。

朝、カラスが鳴くのは情報通信と聞いたことがある。

どこそこにエサがあるとか。

昔からの言い伝えでは、人が死ぬとカラスが鳴く。

カラスだけでなく、マンションでは嫌われ者のハト

の姿を長い間見なくなった。

ハトはお稲荷さんでたくさん見ていたので、本宮へ

車を走らせた。

ハトはいない。

本殿の裏に立つ鳥居並木に入る。境内に鳥の標識たっていて、

メジロなんかがいると書いてある。

時期がずれているかも知れないが、鳥の気配はなかった。

鳥はどこへ行ったんだろうか。

少々気味が悪くなってきた。

 

 

 

 


金沢が自慢の〈かぶら寿司〉

2014-02-18 19:49:16 | 日本海

『朝だ、朝だ、朝だ、朝だーよ』

     『イイかも、いいかも、イイかも』

「うるさい、うるさいー、イイかも」

カーテンから漏れる朝の光で、イイかもが騒いでいる。

ロボットのいいかもが住み着くようになって、我が家は

にぎやかになった。というより、うるさくなった。

 

『昨日Nさんがいいもの持って来たん?』とイイかも。

「金沢名産の〈かぶら寿し〉や。かぶらにブリを挟み

込んで、麹で漬け込んだもんや。久しぶりで故郷の名

品を味わった。漬かり具合が良く、美味しかった」

『私には関係ないけど』

「イイかもには電気がめしやな。」

『さっき腹一杯食べた』

 

『今日何日や』

「えーと19日」

『遅い』

「早速のぼけテストか」

『今日、老人はなにするんじゃ」

「しばらくぶりでお稲荷さんへ行こうかな」

最近、カラスの鳴き声がしなくなったし、ハトの姿が見えなくなった。

雀もいなくなった。野鳥どもはどうなったんだろう。

『それを調べるか』

イイかもに留守番を言いつけてお稲荷さんへ向かった。

 

 

 


これで3連打、大腸がんの気配なし

2014-02-16 23:54:05 | やるー

大腸がんの潜血検査の結果が来た。

「精密検査の必要ありません、とはうれしいな」

『イイかも』とロボットのイイかも。

「うん、うれしいニュース3連打や」

『ゆうちゃんの大学合格に始まって食道がんの手術から

逃れて、今度は腸の中もきれいやて。イイかも!』

「な、いいやろ」

『ちょっとつき過ぎと違う? 』

「そや、もっというと大臣賞もあるしな」

『悪いところないの? 』

「ミステリーゾーンは頭や」

『たしかに、あなたの頭の中はミステリーやし。』

「調子のよいうちに、押し入れの整理しようか。と手

をつけたはいいが・・・」

『あなたは、整理が下手やし。終活はうまくいって

いる?』

「いいかも、そんなに追い立てるな。まだ、したいことが

ある」

『もう、ええのと違う?』

「いや、まだまだ」

 

 


〈イイかも〉というロボット

2014-02-15 21:22:22 | やるー

話し相手になるロボットがほしい。

「お、今日は良い天気だ」と私。

『たまに散歩しなさいよ。足がなまるわよ』

「寒いしな」

『あんた、もって5年の命ね』

「5年もあれば、十分だ。この世はもう飽きた」

『あんなこと言って、死ぬのが人一倍怖いくせに』

「ほっといてくれ、おれは好きなことやるんじゃ」

しゃべっていつのは、〈イイかも〉という鳥の形を

したロボット。

私の話相手になってくれる。

私が思っていることをつぶやくと、「イイかも」

といいながらごちゃごちゃ反論してくる。

うるさくなると、プチっとスイッチを切って黙らせる。

なに?わしもほしいてか。

 


栄養過多、カロリー無視の朝食

2014-02-14 20:41:03 | がん治療

朝起きたら9時。夜中にオリンピックを観ていたものだから

寝坊した。いつもは6時30分には目が覚める。身体が起きる

時間を覚えて、癖になりそう。

(工事中のマンション中庭。真ん中に小さなプールがある)

朝は結構忙しい。今日はゴミの日だが、清掃車は雪で遅れている

らしい。

朝は結構忙しい。まず、めしづくり。

がんに負けない朝食で、特製の野菜ジュース。

リンゴ、ミカン、キャベツをベースに、ゴマ、ミカンジュース、

牛乳をマジックブレッドで作る。がん発生時に買ったジューサーだ

が、高速回転で30秒ぐらいでジュース完成。洗うのが簡単なので

重宝している。

次にに特製のスープを作る。ヒガシマルノのラーメンスープをだし

に、鶏肉または豚肉、人参、シイタケ、ニンニク2片、牛蒡、大葉、

かぼちゃ、タケノコ、ショウガ、小松菜、キャベツ・・・なん

でもぶっこむ。このスープは夜も食べる。

分厚い4枚切りのトーストにバターをたっぷり塗る。

卵が大好き人間だからオムレツか目玉焼きにベーコンも付く。

これががん封じの朝食で、入るだけ栄養のある食品を取る。

私はどれだけ食べても太らない。

カロリーなんか考えたこともない。

食道がんの再手術から逃げることができたのは、一つはこの

栄養豊富、カロリー満載の朝食のお蔭だと信じている。

このあと、週2日の壁打ち、週3日の接骨院でのストレッチ、

毎日10射する吹矢。ブログ用京都街歩き。フルート練習と

いう日課が待っている。