今日は立春らしく穏やかな天気で時折青空も覗いています。
そんな陽気とは裏腹に、「イスラム国」による暴力の連鎖が止まりません。
今朝も、日本人二人の殺害に続いて、捕虜になっていたヨルダン人のパイロットまで殺害したと報じられ、インターネットで映像を公開するという残忍さです。
それに伴い、ヨルダンでは、パイロットとの人質交換を要求していた女性死刑囚の死刑を執行したと報じられ、暴力の連鎖が拡大しました。
人命に関わることなので迂闊なコメントはできませんが、日本は戦後70年の時を迎えて、新たな暴力の応酬に巻き込まれないことを願うばかりです。
ところで、世界的なベストセラーになった「21世紀の資本」の著者でフランスの経済学者トマ・ピケティ氏が来日し話題になっています。
今朝の魁新報の一面に掲載された佐藤 隆三先生(湯沢市出身、ニューヨーク大名誉教授)の「ピケティからの提言」という一文がとても参考になりました。
資本の収益率が経済の成長率よりも常に大きく、富める者はますます富み、貧者はますます困窮する。
格差を表す指標としてジニ係数が有名ですが、ピケティ氏の格差拡大論が、アベノミクスの経済政策にどの様な影響を与えるのか、とても興味がわきます。
佐藤先生の言うように、「戦後の日本は、社会的・経済的平等の原則の基に発展を遂げた。しかし、バブル崩壊後、正規・非正規社員などの社会的格差が発生した。成長戦略の名の下に、築き上げてきた日本の平等社会の原則を捨ててはならない。」という指摘は正に至言だと思います。