久々に青空が広がり、積雪も半分以下に下がって平坦部で
34センチ、山間部で72センチとなってちょっとホッとしています。
昨日は、統計調査員協議会の研修会があり、私が40分程
町づくりの方針について講演しました。
統計資料から、わが町の現状を県内他市町村と比較すると
なかなか面白い位置づけがわかります。
総人口は25市町村のうち16位の16446人ですが、人口
減少率は2番目に多く、特に社会減が大きいので、やはり
若者の働く場の確保が急務です。
ただ、3世代同居が多く離婚率も低いなど、家庭生活が安定
していることが、子どもたちの高い学力の一因とも言えます。
産業では、農家世帯が多く、2次産業の従事者も多くて、兼業
農家が多いことがうかがえます。
町民所得や労働生産性は低く、産業構造の強化が必要です。
既存企業の支援は欠かせない要素だと思います。
また、生活環境の分野では、持ち家率が高く広い家に住んでいて
自家用車の保有台数も多いが、交通事故の件数は少ない現状です。
上下水道の普及率は全県最下位に近いが、ごみの排出量は少なく
国保診療費も少ない状況です。
がん死亡率は低いが、心疾患や脳血管疾患の死亡率が高い特徴
があります。
受験勉強でよく言われる「傾向と対策」から、今後の町づくりの方針として
人口減少対策として、企業支援や新規創業の応援、農業の6次産業化を
にらんだ「道の駅」構想の具体化、小中学校の再編を目指すこと。
健康長寿対策として、健康寿命を延ばすための健康づくり運動の推進。
防災対策としての、避難訓練の実施や防災意識の高揚対策。
住民との協働のためのコミュニテー助成の拡大や花壇コンクールの実施
による花いっぱいの町づくり、など来年度予算編成に向けた考え方を
お話しました。
参加者からは、健康長寿のために「ぴんぴんころり」の「ころり地蔵さん」を
役場前に置いたらどうか、という奇抜なアイデアまで飛び出して、盛り上がった
懇親会となりました。