今月の「さきがけ県南政経懇話会」は「永続敗戦レジームと日本の未来」と題して、京都精華大学専任講師の白井聡(さとし)氏の講演を聞いてきました。
「戦後レジームからの脱却」が安倍首相の施政方針として知られていますが、白井氏は「日本は戦争に負けたということをずーと認めてきておらず、誰も責任を取らない無責任の体系が続いている。それは福島第1原発事故でも繰り返され依然として原発政策を推進している。負けた事を認めていないので延々と負け続ける。すなわち、永続敗戦。」と断罪しました。
そして戦後、対米従属の道を歩み続けており、それが東アジアでの孤立を招く循環構造になっていて、先日の北朝鮮によるミサイル発射にも繋がっている、と断言しました。
安倍政権がやっている政策は、「脱却」ではなく「永続敗戦レジームの純化による死守」で「敗戦の否認」の徹底化であると指摘しました。
様々な見解はあると思いますが、私にはうなずける部分も多いと感じました。