先日、秋田市のアトリオンビルで開かれている、歌手で版画家のジュディオングさんの木版画展を見てきました。
以前、NHKラジオのインタビュー番組で、彼女の版画にかける思いや人生観を聞いて心を動かされ、ぜひ実物を見てみたい思っていたので、折りよく秋田で展覧会が開かれているので見てきました。
話題の展覧会とあって、会場には年配の女性の方たちを中心にたくさんの人が鑑賞にきており、すでに20日間で1万3000人程の人たちが訪れているそうです。
日本各地の純日本家屋や故郷台湾の歴史的建物などを彫って、日展などで特選、入選を受賞した大作から、椿やカトレアなどの花を描いた小品まで、たくさんの作品が展示されており、彼女の多彩な才能に感心してきました。
いま、市街地再開発で県立美術館の移転論議が活発ですが、こうした施設は企画展の内容やコンセプトが鍵を握っていることを物語っています。
同じフロアで、県内の書道愛好家の皆さんの書道展も開かれており、そちらも見てきました。
地元羽後町の書道愛好家の方たちも4人ほど出品されており、その見事な出来栄えにこれまた感心してきました。
私自身、美術からは程遠い人間ですが、やはりこうした世界に心の潤いを求めている人たちの多いことを実感してきました。
帰りに、県立美術館を広小路通りから写真に収めてきましたが、今回の移転問題でこちらの入館者も増えているそうで、皮肉な思いがします。