彼女のお父さん

私には唯一の友人がいます。
その友人のお父さんが大変なことになっています。
何万人に一人の難病なんです。
名前を聞いても私にはわからない。

その彼女のお父さんが、病院から病院に転院することになりました。
本当は、介護施設に入ればいいのですが、そんなお金もかけたくないらしいのです。
もう治る見込みもありません。

彼女は怒っているのです。
いろいろな問題に。
しかも、今はコロナの時代。
面会もままならないのです。
お父さんが元気な時は、文句も言っていたけど、やっぱり親子なんですよね。
病気が発覚したら、献身的にお父さんのことを思うようになりました。

今、お父さんはどうな状態かは、彼女もわかっていないのです。
今度、転院するとき、タクシーの中で付き添うことになるみたいです。
ちょっと可哀そうな感じです。
難病指定された病気ですから、治療も難しいはずです。
それに、どれだけ生きるかは、誰もわからないのです。

私は、自分の親がそんな病気になったら、右往左往してしまいます。
彼女だから、我慢できたのかも。
人の生死は、誰もわからないし、知ることも難しい。
こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、ぽっくり逝けたら、いろいろな問題から逃れることができるのです。
なまじ、寝たっきりになられたら、困るのは彼女です。

明日は忙しい

介護の仕事で、日食が一番忙しいのがイベントのある日なんです。
そのイベントのある日に私が当たってしまいました。
「やべぇなぁ。」と、思うのです。
明日は、いつもより多くの人がやってきます。
体験利用とされる方も２名います。
ちゃんと利用料と取って、領収書を切ってもらわないといけません。
これも日直の仕事だそうです。

まだ、日直になって日が浅い私なんです。
それなのに、完璧を求められても困るんです。

明日のイベントは、食事のイベントなんです。
だから、おいしいお弁当を食べたい人はこぞって来るのです。
ため息が出ます。
そろそろコロナも下火になりつつあり、デイサービスは盛況になります。
一番コロナで打撃を受けたのが、デイサービスなんです。
本当は、私はデイサービスに向いてない人間なんですが、家から近いところに異動になる。というので、飛びついたがのアダになりました。
まさか、デイサービスだったとは。
しかも日直。

朝一番に会社に行って、カギを開けないといけないのです。
３０分も早く家を出ないといけません。
いろいろしがらみがあるのです。
それも週2で。
「つらいなぁ。」と、思いつつ、また明日頑張らねば。
明日を乗り切ったら、また楽な日々が待っているかも。
なんか、介護に染まるのは嫌だなぁ。

ズッシリ重い

愛犬は、気管虚脱で、薬を飲んでいます。
薬を飲むと、気管の喘ぎが少し治まって、普通に息ができるようになります。
しかし、薬には、副作用があるのです。

愛犬は、異様に水を飲みます。
エサもいっぱい食べるようになりました。
一気に、体重が増えるのです。
「これはやっぱり副作用か。」と、思うのです。
獣医に言わせれば、「お水をたくさん飲みますか。」と、聞かれ、「はい。」と、答えました。
獣医に見てもらったときは、微かに大きくなった感があったのですが、今では、かなりズッシリ重いんです。
「大丈夫か。」と、変に心配してしまうのです。

水を飲めば、やっぱりおしっこも出るようになります。
愛犬のトイレは、水浸し。
そのうちキッチンマットの上でもおしっこをするようになりました。
家族は、「あかんなぁ。」と、渋い顔になります。
でも、薬を飲まなかったら、ゼイゼイと息が荒いんです。
可哀そうでなりません。
空気がいっぱいあるのに、息ができないのはつらいだろう。と、思うのです。
これから先、愛犬は、どんどん大きくなっていきそうです。

早くいいお薬に出会うように、私はネットで検索することになります。

塩まじない

ネットで、塩まじないを知りました。
面白いことに、水に溶ける紙に願い事を書くのです。
しかも、その願い事は、ちゃんと「おかねが入ってきますように。」と書くのではなく、「お金がない。」と書くと、お金が入ってくるらしいのです。
その溶ける紙に、願い事を書いて、塩を一つまみ包み込んで、灰皿の上で、燃やすらしいのです。
その燃えカスをトイレに流すのです。

本当にかなうのか、私にはわからないけど、一度試してみる価値はあるのです。
私は、何を叶えたいのか。
数えるとキリがないのです。
燃えカスが溜まりに、溜まってトイレを詰まらせるかもしれないのです。

でも、一番叶えたい願いは、やっぱりお金のこと。
「お金がない。」にしときます。
わずかでもいいから、お金が欲しい。
塵も積もれば。で、そのうち御殿が立つかもしれません。

汗せず得たお金は、あぶく銭になります。
多分、宝くじで得たお金は、すぐに無くなるのです。
それを知っているのが、お金持ちなんです。
成金は、お金の価値をわかっていない人なんでしょう。
あまり、お金、お金と言っていると、なんか損するようになりそうです。

塩まじないは、あまり当てにはできないおまじないかもしれません。

たまにしんどいなぁ。

朝、調子が良かったんですが、お昼近くになると、気持ちが憂鬱。
「なぜだろう。」と、思うのです。
気持ちを高めるために、ビタミン剤を飲みました。
黄色いおしっこが出ます。

体が元気だと、何をしてもうまくいくのです。
気持ちも高まってきます。
ビタミン剤で元気になるのなら、文句はありません。
母に、「ちょっとしんどい。」と言っても、元気そうな顔の私を見て、「そう？」と、言うのです。
多分、母もわかっているのです。
私のわがままに付き合うのは邪魔くさいと。

気分が落ち込んできたら、誰かに文句を言いたくなるのです。
今は母が聞いてくれます。
本当にできた母です。
最近は、私の上げ足を取って、最後まで聞いてくれないこともあります。
まあ、それはそれでいいんですが。

昨日、母と言い合いになりました。
愛犬が欲しがるものを、なんでも食べさせるんです。
犬はタマネギがご法度なんです。
何度も、「タマネギを食べさせたらダメだ。」と、口がすっぱくなるくらい言っても、聞く耳を持たず、愛犬が欲しがるまま上げようとします。
それで、「そんなことをしてはいけない。」と、文句を言うと、プイっと横を向くんです。
せっかく、家族になった愛犬を病気にさせては大変。
でも、わかってくれないのです。

たまに、しんどいなぁ。と、思うことがあると、母に「しんどいんですが。」と、言うと、「ビタミン剤を飲んでおけ。」と、薬瓶を渡されます。
文句を言う前に飲めということでしょう。
それでもしんどかったら、言い訳を聞くみたいなんです。
だんだん母の手口がわかって、こちらも考え方が変わりつつあります。