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あみの3ブログ

放生津城跡@富山県射水市中新湊 令和三年(2021)8月21日

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射水市指定史跡 放生津城跡
放生津城は、放生津潟(現在の富山新港)の西側にあった平城である。南北朝時代の軍記物語「太平記」には、元弘3年(1333)鎌倉幕府滅亡に際し、越中守護の名越時有が一族と共に放生津の城で最期を遂げたと記している。室町時代には、越中守護畠山氏の重臣で、射水郡・婦負郡の守護代である神保氏の居城となった。
 明応2年(1493)室町幕府十代将軍、足利義材が京都の政変を避けて越中に逃れた。義材は放生津城主・神保長誠に支えられて放生津に幕府政権を樹立し、京都の幕府重臣細川政元と対峙した。義材のもとにへ、公家・大名が出仕し、禅僧・歌人ら多くの文化人も訪れた。かくして、放生津は北陸の政治・経済・文化の中心地として栄えた。
 永正17年(1520)神保長誠の子・慶宗が越後守護代・長尾為景(上杉謙信の父)の侵略を受けて自害した。このため、神保氏は拠点を富山城に移した。安土桃山時代には加賀前田氏の武将が入り、江戸時代の初めころまでに廃城となった。江戸時代後期には加賀藩の蔵屋敷となり、明治時代になって新湊高等小学校(現在の放生津小学校)校舎が建てられた。
 江戸時代の記録によると、城は本丸・二の丸からなり、本丸は南北約126m、東西約81m、二の丸は南北約50m、東西約36mの大きさだった。現在城の遺構はすべて地中に埋もれているが、昭和63年、平成元年・3年に行った試掘調査の結果、南北朝から戦国時代の遺構や青磁・白磁、土師器皿・珠洲焼・越前焼・漆器椀・中国銭などが見つかっている。射水市教育委員会、、、現地案内板より


場所は富山県射水市中新湊
現在、市立放生津小学校が建っている周辺です。
遺構はすべて小学校の地下に埋没しており、地表に往時を忍ぶものはありません。ただ一つ「城址」と書かれた巨石があるのみで、小さな公園として案内板が建っています。
ここは建て替えされる前の、旧放生津小学校校舎が建っていた場所でもあります。


城址石碑



周辺地図



城址碑がある小公園側から見た校舎(城跡)
このグラウンドの地下に城跡が埋まっている


東側より


南側より


西側より
旧校舎の正門が残されています。


北側より




射水市新湊は、町村合併で射水市となりましたが「新湊市」という言い方の方が自分としてはしっくりしますね(笑)
「内川」の川沿いには漁師の船倉や古い町並みの風情が残り、「日本のベネツィア」とも呼ばれていますw。最近では船倉をリノベーションしたカフェやホテルもあったりして、内川めぐりの遊覧船や川の駅は観光名所にもなっています。さらに映画やドラマの撮影地としても脚光を浴びています。
こちら

城址横を流れる内川に架かる「二の丸橋」


奥に見えるのは赤い切妻屋根が特徴の歩行者専用「東橋」


「二の丸交差点」、「二の丸橋」
橋の欄干についている擬宝珠(ぎぼし、ぎぼうしゅ)は放生津城に因んで天守をモチーフにしています。



二ノ丸町内の古い町並みとお地蔵さん
おりしもこの日は地蔵盆(月遅れの8月24日前後の3日間)とあって、地域の人たちが黙々とお世話していました。




なお放生津城の発掘調査や、神保氏関係の資料は「射水市新湊博物館」で展示されています。



webページは→こちら
住所;富山県射水市鏡宮299
開館時間;9:00~17:00
休館日;火曜日
入館料;一般310円 中学生以下無料





【放生津城】


名称(別名);ほうじょうづじょう(放生津館、奈呉城)
所在地;〒934-0027富山県射水市中新湊23-10
城地種類;平城
築城年代;鎌倉時代末期
築城者;名越時有
主な城主;名越氏、桃井氏、畠山氏、神保氏、前田氏
文化財区分;射水市指定史跡
近年の主な復元等;
天守の現状、形態;埋没(曲輪、堀)

※出典、、、
地図;

コメント一覧

あみの3
Re新湊の想い出
もののはじめのiinaさん、コメントありがとうございました。

射水市というより、やっぱり「新湊」のほうがなじみが深いですよね。内川や曳山祭り、海王丸パーク、埋め立てた工業地帯と漁業が入り交じった、不思議な魅力があります。
またコメントお待ちしていますね。
もののはじめのiina
新湊の想い出 
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/d82402f39e57748a3fcb320f5b06fe7f
新湊の放生跡を歩いたことがあります。

仕事の縄張りでしたから、そのついでに散策したかな想い出です。

新湊で一番の想い出は、曳山祭りです。
混雑すると思いながらも、クルマで参りましたが空いてました。もっとも、夜には大勢が繰り出した賑わってました。
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