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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
【 コラム 】 予約のとれない温泉宿-1
【写真/左上から】 湯宿温泉「湯本館」(群馬) / 芦ノ湯温泉「きのくにや」(神奈川) / 田沢温泉「ますや」(長野) / 高峰温泉(長野)
このところ、温泉宿の休廃業があいついでいます。これは原油価格の高騰もあると思いますが、底流には客のニーズがシビアになり、人気宿とそうでない宿の格差が広がっていることがあると思います。
そこで、今回は人気宿=「予約のとれない温泉宿」の条件について考えてみました。
なお、これもまったくの個人的主観によるものなので、違ってたらご免なさい。(と、またまた先に謝っておく(笑))
また、暇にまかせて一気に書き上げたので、さらに思いついたら、追加でカキコします。
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<「予約のとれない温泉宿」の類型>
1.山奥の秘湯宿
衰えをみせない秘湯人気。ほうっておいてもマスコミが取りあげてくれる。「ランプの宿」「歩いてしか行けない」「乳白色にごり湯」などの付加価値(?)がつけばベスト。これに「和モダン系」が加わると、松田教授の提唱される「新・秘湯の宿」に昇格(?)し、さらにパワーアップ。こういう宿は最近ではおばさまグループに占拠されることが多い。
とにかく最奥に位置することが条件で、手前の宿とは混み方がぜんぜん違う。(でも、お湯的には空いている手前の宿のほうがぜんぜん良かったりする ^^ )。
2.和モダン系の宿
”和”の心地よい部分と最新設備による機能性を兼ね備えた宿モデル。浴衣のデザインにこだわったり、和系くずし文字のロゴをつかうなど、トータルなプロデュースが必要。”和モダン”は、近年都心の飲食店でも主流となっている。やや粗製濫造気味だが、今後の温泉宿の大きな方向性だと思う。
3.癒し系・ロハス系宿
スローライフ、フローフードの流れにのった新潮流。「和モダン系」とラップする部分も多いが、これに南プロバンスやエスニック系の味つけが加わるケースが多い。宿側が自然や環境に対するしっかりとしたポリシーをもっていることが重要。お宿がトレッキングや野鳥観察ツアーを主催することも多い。BGMはヒーリング系かジャズかボサノバ(か自然の音)、食事は無(減)農薬の地のものをつかったカロリー控えめキュイジーヌ系。無農薬の自家農園栽培のハーブやリーフ野菜、自家窯焼きのパンやクッキー、自家製ジャムやフルーツソースが差別化の武器に・・・。大人週末系やロハス系雑誌で紹介されると一気にブレーク。
4.和風老舗系宿
”老舗”と謳うからには少なくとも江戸期以前創業の歴史の重みは欲しい。築100年級の日本建築の粋を凝らした建物が残っていること。本館は老舗系、新館は和モダン系の二元戦略をもっていると最強。温泉地自体の重厚な歴史や温泉地内での格式(大湯元、本陣宿など)も必須。
5.古民家郷愁系宿
「どこか懐かしい日本の田舎」がコンセプト? 囲炉裏や黒光りする廊下、自然木の太柱、庭先で餌をつつくニワトリなどが見せ場に。”郷愁”といっても所帯臭さが出ると一気にポイントダウンするので、要注意か?
6.名湯一本勝負の宿
とにかくお湯のよさと浴室の雰囲気で勝負する宿。少なくとも自家源泉があること。足下湧出泉があればベスト。温泉マニアの口コミで広がることが多く、湯治系ないしは鄙び系の風情をもっていればいうことなし。
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