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■ 塩原(古町)温泉 「ホテル蓬莱閣」 【 現在の営業状況不明 】



この施設の現在の営業状況は不明です。ご留意願います。

<塩原(古町)温泉 「ホテル蓬莱閣」>
(栃木県那須塩原市(旧 塩原町)塩原721、12:00~16:00(要事前確認)、500円、0287-32-5225)
オフィシャルHP
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

塩原温泉の湯めぐりは『湯めぐり手形』が定番ですが、それ以外にも日帰り入浴できるお宿がかなりあります。
ここは古町温泉にあるひじょ~に地味なお宿です。
箒川にかかる蓬莱橋は門前温泉と古町温泉の境にあたり、その古町がわにあります。
位置的には「ホテルニュー塩原」と「会津屋」のあいだです。

蓬莱橋は塩原温泉郷の要所にあり、そのそばに位置するのですから相応の老舗的歴史をもっているかと思いますが、やたらに地味で一時休館していた感じさえありました。
古町のこのあたりの宿はほとんど自家源泉をもっているので、まえまえから気になっていましたが、先日ようやく攻略。


【写真 上(左)】 蓬莱閣よこの泉源
【写真 下(右)】 足湯

コンクリ造5階建ての古びた建物で、玄関前には足湯があります。
入ると右手に食堂っぽい一角、左手はゲームコーナー。
雰囲気はどうひいきめにみてもうらぶれた温泉ホテルです。

日帰りできるかどうかもさだかでなかったので、ダメもとで突入。
受付で入浴を乞うとあっさりOK。料金は500円。おおるりグループオリジナルのうすっぺらい手ぬぐい&歯ブラシセットをくれました。
ここは飛ぶ鳥を落とす勢いの、かの「おおるりグループ」の一員なのでした。
(2002年10月刊の「栃木の温泉宿」(求人ジャーナル社)に、すでにおおるりグループと載っているので、立地といい、源泉名といい、ひょっとしておおるりグループの本家筋に当たる宿なのかもしれません。)


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口

上層階の浴場へELVでのアプローチ。
たまたま乗り合わせたおやじさんは、日帰り入浴ときくとちょっとおどろいた顔をしたあと、「ここのお湯はいいよ~」の言葉を残して客室階へおりていきました。(場慣れた風からして湯治客らしい)

ELVを降り廊下をわたると浴室。思いのほか懐のふかい宿です。
つきあたり左が男湯、右が女湯。
屋上に貸切露天があるらしいですが、チェックしわすれました。


【写真 上(左)】 分析書
【写真 下(右)】 脱衣所

さて、問題の分析書です。
浴場前に掲示されていた分析書には「源泉名 おおるり源泉」の文字が・・・。
この「おおるり源泉」は最後まで課題となっていたもので、「ホテルニュー八汐」でつかっていると思いきやつかわれていなかった、幻の(?)源泉です。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 浴槽-2

こぢんまりとした脱衣所。扉を開けると岩組みコンクリ敷7-8人の内湯のみの浴槽。
上層階にあるものの、まわりを建物に囲まれているためか、なんとなく暗めでさして開放感はありません。
浴槽のよこはデッキになっていて、トドることができます。

カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時でず~と独占でした。

赤茶変&石灰華のでた岩の湯口からかなりの量のあつめのお湯(たぶん源泉)を投入。
側面のスリットからの排湯とたぶん底で女湯とつながっているので、女湯経由の排湯もあると思います。
重炭酸土類系含みの泉質らしく、浴槽まわりにも盛大な石灰華がでています。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 石灰華

適温~ややあつめのお湯は、うすく茶色がかってうす茶の湯の花をうかべ、明瞭な重曹芒硝味に焦げ臭+硫酸塩泉系のおだやかな湯の香。
硫酸塩のキシキシに重炭酸土類のぎしぎしと強めのとろみ(メタけい酸系だと思う)をまじえた湯ざわりに、適度な重みと力感が加わる充実の浴感。
やわらかなお湯ながら、それぞれの特長の粒が揃ってしっかりとした主張のある格調高いお湯です。

あたたまりがつよいので、デッキのうえでトドっているとまたぞろ入りたくなるあと曳き系のお湯でもあります。
浴後はよくあたたまりますが、すっきりとした充実感もでる上質な湯あがり感。

古町のお湯はかなり入っていますが、ここまでバランスのいいお湯はそうはなく、正直びっくり。
こういうのがあるから、湯めぐりはやめられません(^^)

湯づかいもよく、「おおるりグループは意外に湯づかいがいい」という定説(?)が、今回もうらづけられたかたちになりました。
ふつうの温泉好き(笑)にはあえておすすめしませんが、『湯めぐり手形』制覇して、つぎの1湯を求めるマニア系の方はトライしてみるのもいいかもしれません。

Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩温泉 51.2℃、pH=6.7、湧出量不明、成分総計=1473mg/kg、Na^+=210.2mg/kg、Mg^2+=29.1、Ca^2+=77.1、Fe^2+=0.9、Cl^-=316.4、HS^-=0.1、SO_4^2-=35.6、HCO_3^-=405.3、陽イオン計=338.6、陰イオン計=757.7、メタけい酸=218.5、メタほう酸=20.5、遊離炭酸=137.1、硫化水素=0.2 <H4.1.24分析> (源泉名:おおるり源泉)

<温泉利用掲示> この風呂の温泉はかけ流しです。循環はしてません。

〔 塩原のおおるりグループの使用源泉 〕
塩原のおおるりグループの使用源泉はかなりとナゾにつつまれていますが、現在までに判明しているのは下記のとおり。

■「塩原温泉ホテル」(門前):不明
■「ホテルおおるり」(古町):七福神の湯・門前3号・べんてんの湯混合泉(流れ星さんブログより)
■「ホテルニュー八汐」(古町):観音の湯
■「ホテル蓬莱閣」(古町):おおるり源泉
■「ホテル岩嶽」(古町):岩嶽(いわたけ)の湯
■「ホテル八汐」(新湯):藤坂塩原源泉

■ブランドグルメ
〔 塩原温泉の蕎麦 〕
「温泉街の蕎麦屋に当たりなし」というのはけっこう定説(?)ですが、塩原温泉の蕎麦屋はかなりレベルが高いです。
新蕎麦のシーズンには、蕎麦屋のほかに民家っぽいところで蕎麦を出すところもあり、かなりいけます。
さすがは関東有数の蕎麦王国、栃木。
マイタケや山菜の天ぷらもけっこう美味しかったりするのでさりげに狙い目です。

〔 2010/02/12UP (2009/12入湯) 〕


E139.49.22.010N36.58.2.840
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