goo

■ 溝口温泉 「喜楽里」

<溝口温泉「喜楽里」> (川崎市高津区、9:00~24:00、750円(平日)、950円(土日祝・特定日)、044-741-4126)

11/9にオープンした温泉スパ銭。桃猫。さん、一遊さん、週末田舎人さん、すなっちのレポあり。平日に電車+バスでいってみました。
「溝ノ口」駅北口8番乗場から出ている東急バス22系統蟹ヶ谷行き(時刻表)か、南口3番乗場から出ている市バス21、23、25系統(時刻表)に乗り「橘小学校」下車目の前。約3㎞、10~20分、200円。南武線「武蔵新城」駅からも歩けますが20分以上かかると思います。

典型的な和風スパ銭で、入口、出口を分離し、出るときに出場カードをゲートに通すのは「湯楽の里 栃木店」とおなじ方式です。
浴場は2階。「湯楽の里 栃木店」とレイアウトは違うのになんとなく似た感じがするのは、湯楽の里グループで、建築材や什器の共通化が進んでいるためでしょう。
内湯ゾーンに”源泉風呂”と銘打った循環式内湯(黒みかげ石枠伊豆石風石タイル敷7.8人、温泉、適温)、各種機能浴槽群(真湯、カルキ臭)、シルク風呂、タワーサウナ、ヨモギ塩サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭)。シルク風呂はカルキ臭ながらかなりのアワつきがあって楽しめます。

露天ゾーンは、ほとんど屋根がなく開放的。上の湯(岩組鉄平石敷7.8人、スケルトン東屋付、42~43℃)と下の湯(同12人以上、39~41℃)がとなりあっています。右手壁際の寝ころび湯は大人気。
カラン26、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日18時で40人以上と盛況。
洗い場はコンパクトながらすべてセパ式でつかい勝手のいいもの。

内湯は石の湯口から間欠投入で窓際側溝への流し出し。上の湯は岩の湯口から熱湯の大量投入し、湯口まわりは白く発泡しています。他に底面からの間欠投入で下の湯への流し出し。下の湯は石の湯口からの熱湯投入+上の湯からの流し込み+底面注入でかなりの量のオーバーフロー。
湯口はどれも源泉かと思いますが、上の湯の湯口が格段にいいです。
掲示によると、上の湯がかけ流し、他の2槽は循環です。(冬期加温)

さて、話題のお湯です。
綺麗な紅茶色透明のお湯で、上の湯の湯面にはのっぺりとした独特の白い気泡が流れています。弱重曹塩味+微だし味+僅微炭酸味?。温泉臭は湯口と湯面でだいぶちがいます。
湯口は粘土臭+弱金気臭+弱メタンガス臭+微モール臭+微炭酸臭がいりまじった複雑なもの。これが湯面ではなぜか精製油系のエグめのアブラ臭(ガソリンやインクなどの揮発油のような)に変化しています。週末田舎人さんが指摘されていたように、たしかに白い気泡(油膜では?)でこの臭いが強く香ります。
芳香の高貴さという意味では、新潟の千手、じょんのび萬歳楽、ミオンなかさとなどの方が上かと思いますが、それでも東京圏では希有の温泉臭かと。
ただし上のは上の湯のもので、他の2槽はおなじ系統ながら温泉臭はだいぶ劣ります。(それでも薬品臭が少ないのは立派。)
よわいツルすべと、上の湯湯口そばでは軽いアワつきもあります。かなりの温まり感と力感をもつお湯であまり長湯できません。とくに、上の湯露天の長湯ははっきりいってかなりキケンかと・・・。浴後はオイリーなおちつきと若干のパサつきがでる風変わりなもの。

それにしても、上の湯湯口の炭酸気(たしかに炭酸系だと思う)にはおどろき。分析データの遊離炭酸は6.7mg/kgにすぎず、炭酸泉にはほど遠いのにこの炭酸はいったい何事?
露天掲示には炭酸泉の効能が誇らしげに書かれていて(パンフにも「炭酸温泉」「心臓の湯」とある)、てっきりありがちな炭酸水素塩泉との混同かと思いましたが、この炭酸気をみるとあながちまとはずれとも思えません。(ここらへんは一遊さんと同じ疑問かな? (笑))
癒し系のお湯ではないですが、首都圏では珍しいイメージのお湯なので、近くにきたときはまた寄りたいと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 41.3℃、pH=8.0、428L/min(1,800m掘削揚湯)、成分総計=3541mg/kg、Na^+=1041mg/kg (95.80mval%)、Fe^2+=2.6、Cl^-=945.2 (54.25)、Br^-=3.6、I^-=2.1、HCO_3^-=1365 (45.52)、陽イオン計=1101 (47.26mval)、陰イオン計=2317 (49.14mval)、メタけい酸=101.4、メタほう酸=14.2、遊離炭酸=6.7 <H18.5.17分析> (源泉名:溝口温泉 湯楽の里)

〔 2006年12月28日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 塩原日の出... 【 コラム 】 ... »