民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

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発表会で「でえだらぼう」を読む

2023年03月27日 12時51分11秒 | 身辺雑記
3月27日(月)
昨日は朗読教室の発表会がアトリエ「ほんまる」であった。
午後2時~4時
プログラムは以下の通り

第一部
「でえだらぼう」斎藤隆介
「よもぎ、たんぽぽ」平松洋子
「御巣鷹山」宇佐美真理
「15%の成功率」欧米の小噺

休憩

第二部
「千の風」ヴァイオリン&ギターの2重奏
「南ヶ原団地A号棟」江國香織
「瓶の中へ」原田宗典
「駒鳥の胸」牧野信一
「すみれ」北条民雄

12時30分に集合して会場の準備、リハをやった。
朗読するメンバーは立ち位置(座って読む人は椅子)、台本の持ち方、スタート、最後の挨拶の確認をするくらいですぐ終えた。
オレの出番は最初の「でえだらぼう」と2重奏。
(ヴァイオリンはやはり朗読教室のメンバー)
時間に余裕がありそうだったので、2重奏は通しでやらせてもらった。
一か所、入り方を間違えたので、その部分だけ再確認して終了。
観客がいつものメンバーだったら、緊張はしないが、
(オレの実力はわかってもらえているので、特に見栄を張ることもない)
だけど、初めて聴く人を相手にすると、いくらか緊張する。
指のコントロールにその影響がいくらか出ているようだ。

朗読仲間の3人のほか、聴きに来てくれた人は15人くらいかな。
教室のメンバーも客席にいるし、
30人も入れば一杯の小さな会場だから、けっこう埋まった感がある。

一番最初にオレの出番。
「でえだらぼう」は3章に分かれていて、その1章だけを読むはずだったが、
ひとりが都合で出られなくなって、急遽、前日に全部読むことになった。
時間も5分くらいだったのに15分と3倍になった。
当日の朝、台本を製本して、一通り目を通した。
原文はほとんどがひらがなで読みにくい。
普通は漢字にルビを振るが、この場合、ひらがなに漢字のルビを振ることにした。
登場人物は「だいだらぼう」と「じさま」と「ばさま」と「村人」の4人。
誰がしゃべっているのかわかるように、セリフの頭に書き込んだ。
それと、台本には一行空きがかなり多いので、間を開けるところと、
間を取らないところを区別して印をつけた。
人物の声の使い分けまでは手が回らなかった。

注意したのは、地の文は作者の斎藤隆介が目の前の人に語りかけるように読むこと。
セリフはふだんしゃべっているようにしゃべること。
メリハリをつけること。
後のふたつは数日前に購入した、安田登著「メリハリ読み」で学んだこと。
付け焼刃だからどれだけできるかはわからない。

立ち眩みが心配だから、椅子を前に置いて杖代わりにして立って読んだ。
メリハリをつけるんだということはけっこう頭の中にあって意識することができた。
声の強弱、緩急も初めてにしてはよくできた方だと思う。
大事なところを声を落として、ささやくように相手に伝える。
この感覚は今までなかった。
できるだけ台本から目を離して観客に訴えようと心掛けた。
台本に目を戻したとき、読んだヵ所を見失って目が泳ぐことも何度かあったが、
ずっと台本から目を離さないで、客席を見ないよりはいいだろうと気にしないことにした。
ほとんど初めて読むに近いにしてはよく読めた方だろう。
終わって、やり切った感があった。

長くなったので、2重奏については後で書きます。





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