昔話に学ぶ生きる知恵 3 「馬鹿の鏡」 藤田 浩子 編著 2006年
はじめに
「世間様」の枠が消えて・・・
私が子供の頃、道徳の規準は「世間様に笑われないように」と
「お天道様に恥じないように」ということでした。
私は「そんなことをすると世間様に笑われる」とか
「ひと様に笑われないように」と言われ言われ、育ったのです。
そして、叱られるときは「世間様に顔向けできないだろう」
「お天道様に恥ずかしいと思わないのか」と言って、叱られました。
馬鹿なことをしては笑われ、笑われながら育てられ、
なんとか、ひと様に笑われなくてもすむ大人になってきたのです。
お天道様に恥じないということも、結局は世間様に恥じないということで、
人として恥ずかしくない生き方をしろということでした。
「笑われないように」「恥ずかしくないように」
これは一見、まわりの目ばかり気にして、
自分という存在を軽くしているように思われるかもしれませんが、
そうではありません。
人とかかわって生きていくには、そこにおのずとルールができ、
枠ができてくることでしょう。
その枠からはずれると、笑われたり、恥をかいたりするのです。
なにをもって恥とするか、個人的には多少ちがうとしても、
「世間様」という枠を知っておけば生きやすかったのです。
以下 略
昔話って、こういうことを、手を変え品を変え、
子供たちにわかりやすく、伝えようとしたのじゃないのかな。(akiraの感想)
はじめに
「世間様」の枠が消えて・・・
私が子供の頃、道徳の規準は「世間様に笑われないように」と
「お天道様に恥じないように」ということでした。
私は「そんなことをすると世間様に笑われる」とか
「ひと様に笑われないように」と言われ言われ、育ったのです。
そして、叱られるときは「世間様に顔向けできないだろう」
「お天道様に恥ずかしいと思わないのか」と言って、叱られました。
馬鹿なことをしては笑われ、笑われながら育てられ、
なんとか、ひと様に笑われなくてもすむ大人になってきたのです。
お天道様に恥じないということも、結局は世間様に恥じないということで、
人として恥ずかしくない生き方をしろということでした。
「笑われないように」「恥ずかしくないように」
これは一見、まわりの目ばかり気にして、
自分という存在を軽くしているように思われるかもしれませんが、
そうではありません。
人とかかわって生きていくには、そこにおのずとルールができ、
枠ができてくることでしょう。
その枠からはずれると、笑われたり、恥をかいたりするのです。
なにをもって恥とするか、個人的には多少ちがうとしても、
「世間様」という枠を知っておけば生きやすかったのです。
以下 略
昔話って、こういうことを、手を変え品を変え、
子供たちにわかりやすく、伝えようとしたのじゃないのかな。(akiraの感想)