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説き語り「源氏物語」 村山 リウ その13 大君(おおいきみ)

2015年11月27日 00時20分24秒 | 古典
 説き語り「源氏物語」 村山 リウ その13 講談社文庫 1986年(昭和61年)

 大君(おおいきみ)―――永遠の愛をもとめて

 女三の宮と柏木との運命の子、薫が深く愛した女性。結婚を拒否し、薫の愛に死をもって応えた、もっとも激しく純粋な愛とは・・・。

 源氏の君が世を去ってから、すでに十年に近い年月が流れました。
 さまざまな愛の形がある中で、死をもってまっとうする愛とは、いったいどんな愛なのでしょうか。もっとも純粋で、もっとも激しい愛といったらよいでしょうか。
 死ぬことによって永遠性を持つ愛。源氏の君の世代から数えて三代目。薫の愛した女性大君の愛とは、まさに死ぬことによって完成された悲しくも激しい愛でした。