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ドラえもんの顔は

2004-03-21 14:32:31 | 子どもからの発見
ドラえもんの顔は   (2004年03月21日 (日) 14時32分)

■ドラえもんの絵を描くようにせがまれたので、カレンダーを切ったカード状の紙にいくつか描いた。以前にリクエストがあったとき描けなかったので、ドラえもんのさまざまな表情を描けるように準備をしていた。ドラえもんには顔の表情を端的に表現できるはずの眉毛がないため、口でそれを表すことになる。口を谷形にしたら笑顔や穏やかや表情なので、満足のようだ。ところが左右の目をいくぶん近くして口を山形(いわゆるへの字)にしたら、怒っている顔として、受け取るのを避けたいとした。幼い子どもが表情の読み取るのは、正確なものだ。幼いがゆえに、恐怖から逃れ安心を求める心理が働くからだろうか。

■ところで顔の表情は目ですると思われがちだが、眉毛が第一でその次は口なのだ。目はあくまでもそれらに付随するものだ。それが簡単に分かるのは、松井秀樹(ヤンキース)のインタビューである。彼は感心するぐらいインタビューに誠実に対応しているが、眉毛で表現をしないので、口元に注目すると彼の心境を読み取ることが出来るのだ。

■ついでに顔に関する絵本を、2冊紹介することにする。
『かおかおどんなかお』(柳原良平作 こぐま社 88年1月発行)
「かお」から始まり「かおにはめがふたつ」、「はなはひとつ」、「くちもひとつ」という具合に顔の成り立ちを進めて、「たのしいかお」「かなしいかお」と顔による感情表現が展開される。作者は、表情を目と口と顔の形で表現している。顔の表情に即して、その雰囲気を出す色にも工夫している。幼い子どもに分かりやすい。
『かお』(おぐまこうじ作 くもん出版 03年2月発行)
黒いサインペンで、いわゆるマンガのように描かれている。「わはははわらったかお」といったように擬態語も交えた言葉に、主として眉毛と口で顔の表情をさせている。感情や気持ちによって、目も変わるが顔の形が四角や三角にさせながらデフォルメした表現をさせている。「だいじょうぶ?のかお」や「しんぱいしてくれてありがとう」といったように、顔による感情表現にととまらず心理表現もあつかっている。この絵本を通して、子どもは自分の感情や心を自覚するヒントにもなる。その意味では小学生も手にとってもよい絵本である。

■庭に来る野鳥が、えさをついばんでいるのを見てのこと。
 「ちゅんちゅん、ごはんたべておっきくなるんだよ。みかんだけじゃだめだよ」

■「かいがうまれたとき、ふうちゃん(妹のこと)はどこへいたの?」
 「いなかったんだよ」
 「・・・・・・」
 「ねんねしていたの?こっちのうちにいたの?」


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