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文字の読みと書くこと

2008-07-04 15:23:30 | 子どもからの発見
 ふき(6歳、年長組)は年中の秋頃から、一気に文字を読めるようになりました。観察していても、どのような過程を経たか分からないぐらい、短期間で獲得しました。文字を読めるようになったら、歌の歌詞を見ては2番3番と歌いました。メロデーと合致しているので、これにはちょっと驚きました。
 文字を読み出したらいわゆる拾い読みではなく、すぐ言葉として読みました。ひらがなは言葉ではなく音を表記する表音文字なので、読み始めはひと文字ごとに読みがちになります。ところが言葉としてつなげて読みました。文字を目で追うだけではなく言葉のかたまりとして読んでいるわけです。しかも早く読み、内容も理解しているようです。
 兄が文字に接触し、さらに入学して勉強している環境にあるので、見よう見まねでそのような獲得の仕方をするのでしょう。年中組から小1の兄のしりとり遊びに付き合っているので、語頭と語尾の音を取りさす力、つまり話し言葉自覚化ができているのです。これができるということは、読むことが可能という証でもあるのです。
 手探りで少しずつ分け入った兄の学習と、文字に親しめる環境にあるふきは学び方が違います。ふきのほうが効率よく学んでいるが、それは環境の違いからくるものです。
 読めるのでひらがな書きをじっくりやります。それは2つ3つの文字を書いて、他は上から下へカーブをつけた記号のようなものを、時間をかけて丁寧に書いていました。文字を書いているつもりなのです。
 そのため年長になってからは、文房具屋に売っている書き方の入門のノートを買ってきて、ゆっくり進めて書くようにしました。そうしたら喜んで取り組みます。自分が書けるようになったことを自覚出来て、うれしいようです。筆順も正確に覚えています。

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