絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

秘密基地

2008-12-31 16:21:13 | 子どもからの発見
■ 秘密基地

 冬休みになって海は、宿題を毎日やるようにしているようだ。
 狭い庭だが、大きなカシのそばに、背丈ほどのアジサイやヤマブキがある。子どもからしたら林なのだろう。2辺がマキに囲われているのだが、見える側に縄跳びのロープで枠を作って秘密基地としている。鉢植えを運んだりしてだんだんそれらしくなってきた。それにわざわざ池の周りの狭いところを通るので獣道のようになってきた。
 きょうだい2人で、なにやら共通のごっこの世界を作っているようだ。
 それに近くの林が落葉した場所に行っては、ごっこらしいことをしては走ったりして、落ち葉のふわふわした足の感触を楽しんでいる。そこの近くの住宅に、小学生がいるだろうに、姿が見えない。もっともそこでは遊んではいけない、と思っている人も多いだろう。都市の住宅地は窮屈なのだ。

■ 氷づくり

 いくつかの器に水を入れて氷作りをしている。わが家の玄関の温度計が、27日が-5℃、28日が-4℃で、うすい器の水は凍りになった。早朝に見に来ては大喜び。その氷を割って池に入れて浮いたので喜び、次第に解けていくのをじっと見ていた。

■ におい

 北海道から送られてきたホタテの身をとる作業を、一部やらせた。口が開いているが触ると一瞬にして閉じるので、危険でもある。片側の身を貝から離して開いた状態になったものを、貝から離す作業である。作業はおもしろがって意欲満々だったたが、においを最初は嫌がった。
 「よくかいでごらん海のにおいだから」といったら、「そうだ」と納得した。「このにおいを嫌がるようではだめだ。海から貝を取る仕事をしている人がいるんだよ」などといった。傍らのふき(年長)が「園長先生みたいだ」といっていた。言い方なのか内容なのか定かでないが。
 芳香材をおいているようなので、その影響かもしれない。芳香剤の匂いをよしとする基準では、ものごとのリアルな認識が出来なくなるのではないか、あるいは寛容なコミュニケーションも難しくなるではないか、と考えさせられた。
 世の中全体がそうなっているし、過剰な清潔とともに、リアルな人間より擬似人間などに、「萌え」などの感覚につながっているような気がしているが、考えすぎだろうか。

コメントを投稿