絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

16 小学校男子トイレがついに個室化

2003-05-20 10:14:01 | 当世世間事情
[84] 16 小学校男子トイレがついに個室化 (2003年05月20日 (火) 10時14分)

 16日(金)のNHK朝7時代のニュース(おはよう日本)によると、茅ヶ崎市(神奈川県)のある小学校では男子トイレすべてを個室に改修したとのことだ。理由は、それまでの小を立ってと大を個室に分ける方式では、大をしたがらず我慢することが多いので、それを解消するためとのこと。しかも自動的に音楽が流れたり脱臭機能もついているとのことだ。トイレの入口のドアをなくし、アーチ型の開放的なものにした。
 日本ではトイレは臭くて汚いという観念があるのと、実際学校のトイレはさらに暗いといったことも加わり、子どもの生活感覚から離れたものが多い。学校が荒れてくるとトイレの汚れや破壊などに現れてくるのが常である。90年半ばに、逆転発想をして滋賀県のある町では中学校のトイレをきれいに上品に改修した。トイレがみんなの集まりやすい場所となり、丁寧に扱い生徒の荒れが和らいだということがあった。
 ついでにトイレ事情をいくつか考えて見る。駅や高速道路のサービスエリアなどの公共施設トイレの個数が、女性が非常に少ないため並んでいることが多く見られる。これは男女の個数を視野にいれずに、面積を機械的に同じくしてから個数を割り出すことからおきている。
 デパートなどの女性トイレに、パウダールームと授乳室を設置するようになってきている。乳児連れの外出が普通になってきたからであり、今後増えていくだろう。これには2つの問題がある。
 ひとつはトイレへの付設が適切かということ。かつて団地がトイレと風呂一緒だったが、受け入れられずに、70年代半ばごろからは採用しなくなった。日本ではトイレは汚いところとして生活とは切り離す文化だからだ。ホテルは洋式としてトイレと風呂の一緒は崩していないが。
 もうひとつは女性しか立ち入らない場所に設置することである。男性が赤ちゃんを連れる場合もありうることだ。この問題は、ユニバーサルデザインが言われ出している時世でありながら、世間は気がついていないのである。交通バリアフリー法により駅のエレベーターが普及しているような法的な根拠はつくられそうにないので、当面はデパートや新設される公共施設などがサービスとして組み入れていくよう、声を上げていくことが必要ではないだろうか

コメントを投稿