世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

「歴史の批判に堪えられない!」 小沢の怒りが具現化するには 

2011年04月27日 | 日記

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「歴史の批判に堪えられない!」 小沢の怒りが具現化するには



  さて、今日もまだ大局的政治情勢の分析になる。様々な思惑が入り乱れ、政党であれ、個々の政治家であれ、心は半分以上「政局」に向いている。菅降ろしが、今や永田町の常識であるにも関わらず、菅本人と岡田幹事長は菅内閣が延命できると思い込んでいる。この辺の思い込みと云うか、確信と云うか、信心とでも言うか、頭を捻るところである。

チンケな2011年第一次補正予算は順調に行けば5月連休中に成立するだろう。この補正予算は半ば本予算の組み替えであり、経済社会に真水を投入したものではないので、何ら経済効果は期待できない。財務省の役人様が総力を挙げて捻出してくれた補正だなどと、菅民主党はお礼を言うのだから、もう霞が関に本部を置く新興宗教「財務教」の信者に過ぎないのが明確になった。否、「財務教」を新興宗教というのは失礼かもしれない。戦後60数年間継続的に活動をしていたのだから、新興ではない。この邪教集団に菅直人も岡田も完全に毒されている。

実は困ったことに、第一野党の谷垣以下の面々も「財務教」の信者だ。ここが、今後の政局を読む上で非常に重要になる。 谷垣自民も様々な選挙で勝利しているように見えるのだが、実態は無能菅直人とそれに連なる金魚の糞政治屋と岡田克也の敗北王幹事長のお陰という現象に過ぎない。

そのことは自民党の政治権力闘争を知っている面々は気づいている。マスメディアは「民主党凋落」と囃したてるが、なんて事はない偽物の民主党が茶番劇を繰り返しているうちに、地震・津波・放射能が日本を襲ったのである。つまり、民主党の凋落ではない。真正民主党のコアである小鳩は後ろに控えているだけだ。

現時点で「政局」を仕掛ける大義名分は国民から信頼されていない菅首相に、原発対策、震災復旧復興を任せることは出来ない。つまりは、菅直人を首相の座から降ろすことに焦点は絞られている。問題は、菅直人を削除した後の政治体制の問題だろう。

ここでは大義名分とは別に、大枠でも政策の連携軸を示す必要が出てくる。 現時点で争点となる連携軸、謂わば政治的対立軸が鮮明ではなくとも、大枠を示す必要がある。それは何か?或る意味で、すみやかな復旧復興、政治主導で原発事故対応、以上は何処の馬鹿でも語ることで、政治家である以上当たり前すぎる。

先ず一番は「増税路線vs反増税路線」である。増税派も反増税派も様々な政策上の違いや、方法論は異なるだろうが、この争点がひとつ。

次にエネルギー政策だ。短絡的に表現すると「原発賛成派vs反原発派」である。これもディテールで細かな差異はあるだろうが、大きく分け易い対立軸である。

その他にも「隷米主義派vsアジア重視派」と云う軸もある。「中央集権政治vs地方分権政治」と云う軸もあり得る。 これらの「対立軸」のすべてを連携のファクターに織り込もうとすると、10個くらいの政党が出来てしまい(笑)、ハチャメチャになること請け合いだ。

現実連携の中で、これとこれと云う選別はなされるだろうが、軸としては「増税路線vs反増税路線」、「原発賛成派vs反原発派」、「隷米主義派vsアジア重視派」、「中央集権政治vs地方分権政治」等の幾つかの組み合わせで連携が模索されることになる。おそらく現時点では「隷米主義派vsアジア重視派」は当面、さて置く事になるだろう。(笑)

民主党の政治屋的色彩の強い輩、200人近い烏合の議員達は、菅延命でも、自民との連立でも、ハッキリ言って解散さえなければ、無い方を選ぶだけの根なし草である。次期衆議院選で自らの力で勝ち残ってこようと思っている輩は殆ど居ない。菅も小沢も、この輩の動きが把握できていない。なにせ根が無いのだから、その草がどっちになびくか判らないのだ。

明らかなことは、菅政権絶対延命勢力は、今や民主党内で超少数派になっているのは間違いがない。ところが、では小鳩に向いているかと云うと、そうでもない。真ん中あたりでウロチョロしている。ゴミのような輩だが、コイツラが勢いで当選したお陰で、民主党が与党であるのも事実だ。

この輩の心を揺さぶった方が民主党内での主導権を握る。前原グループ、野田グループ、樽床グループがどのような動きをするか今ひとつ見えていない。菅直人を降ろそうと云う気持は同じなのだが、ポスト菅で齟齬が生まれている。まぁ現時点では小鳩グループが旗幟を鮮明にした分だけ先行している。

おそらく、公明党との連立を軸に政権運営をすると表明した以上、山口代表が四の五の言っても、一定の阿吽の呼吸は出来ているとみる。 小鳩勢力にしてみれば、根なし草議員の心を、これで揺さぶろうとしている。現実に今夜の彼らの動きには、それに揺さぶられている会合も持たれているそうだ。(笑)

また、このブラフ的揺さぶりが自民党の内部にも動揺が起きている。谷垣自民党は「小沢・菅抜きの連立」を条件提示しているが、たかだか衆議院議員100人そこそこの政党がイイ気になり過ぎだ。(笑)自民党が小沢一郎抜きを条件にしようと云うのは、小沢が剛腕であるとか、被告人であるとかではなく、政治的手腕で敵わないので、主導権を握れない、と怖れているに過ぎない。

ウッカリしていると、小鳩民主と公明党、みんなの党、国民新党、社民党などに油揚を攫われ、永遠に浮上できない野党になりうる危機を感じるであろう。多分相当に焦るはずだ。おそらく、この仕掛けは小沢一郎本人から出ているの相違ない。

案外筆者は、自民党の一部の保守系議員と一部の市場原理主義議員との連携も、既に視野に入っているような気がしている。問題は仙谷と前原、野田の去就である。しかし、元々小沢が代表になり、内閣総理大臣になるはずだったのだから、自ら離党するほどの勇気はないだろう。「いや~菅さんが強行で…」などと言い訳するのだろう。菅も離党する勇気はないだろうが、獄門にしてやりたいものである(笑)

とまぁ、小鳩支持者には嬉しくなるよなシナリオを考えたが、果たしてシナリオ通り行くか行かないか、天命ともいえる。後日には、縁起でもないが菅直人が延命乃至は小沢抜き自民連立が成就するシナリオも考えなくてならないだろう。考える前に、菅降ろしが成功することを祈る!


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