世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

どうする放射能汚染? 現時点で考えている独善自己防衛法

2011年04月03日 | 日記


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どうする放射能汚染? 現時点で考えている独善自己防衛法


*≪以下のコラム・自己防衛法は筆者個人の感覚に則った話なので、各自自己責任で読んでいただくことを明記させていただく≫

東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故が天変地異な地震と津波に引鉄を引かれたとはいえ、既得権益支配者層の垂直統合システムと云う、我が国を覆い尽くすパラダイムの中で、その大欠点を顕わにした出来事であることは、今さら言うまでもない。

しかし、国家の支配システムの重大な欠陥であれ、政治的責任の多くが55年体制の政治や官僚システムにあろうとも、放射能被害と云うものが、多かれ少なかれ、我々国民一人ひとりに襲いかかっている。現時点の放射能被害は地域住民に重大な苦痛を与えているわけだが、東京に住む住民にも計画停電等々、少なからず苦痛を与えているのも事実だ。

今日は、筆者の住む東京という町で、現状の放射能漏洩・汚染に対する備え、そして、今後起こり得る様々なシナリオを想定しながら、現在取り得る自主防衛の心構え、今後起こり得る事態への自己対応などを考えてみようと思う。あくまで、筆者の個人的考えであり、多くは54年間生きてきた男の人生観・生活観から導き出すものなので、参考にして欲しいとは、決して言えない代物だ。

東京電力福島第一原子力発電所の6個の原子炉で起きている問題は、5,6号が安全圏だとしても、1~4号機は不安定ながらの小康状態と見るのが妥当だ。この4つの原子炉は現場作業員のまさに身体を張った奮闘のお陰で、小康状態を保っていると言っても過言ではない。

何と云う事はないのだが、人海戦術である。大切な事は、この4つの原子炉は夫々小康状態維持を保っているのは、放射能被曝の許容量を越えながらの、現場作業員の犠牲的努力によって保持されている点を看過してはならないだろう。 つまり、原子燃料を冷やすと云う行為を原始的人海戦術で行っているのだから、何処かで現場従事者が枯渇するのは、自明だ。

人材が枯渇する前に、冷却循環システムが稼働する事が最高のシナリオなのだが、一つの循環システムは破損しているようなので、余程の幸運がない限り、人海戦術に頼らざるを得ないと考えるべきである。何らかの方策があるのかもしれないが、いわば未知との遭遇状態なのだから、原子力専門家の科学的知恵の領域を越えた問題になっている。

兎に角、原子炉を冷やし続ける。これ以上のアクシデントが起きなくても、燃料棒を閉じ込めるに至るには、まだ半年や数年覚悟すべき小康状態というのが現状なのだろう。ベターな結末であっても、ベントによる一定量の放射能放出はあるだろうし、小規模な水素爆発もあると考えた方が良さそうだ。

NHKなどは、原子炉の基本原則、「止める、冷やす、閉じ込める」に至るファクターではない、汚水の処理がどうのこうのに話に持って行っているが、大切な直近の壁ではあるが、原子炉の基本原則からは、遠く離れた問題に過ぎない。

以上のような状況を踏まえ、個々人は、その人生観や生活観を基準に、現在と今後を考える必要があるのだと思う。 筆者の住んでいる地域は、東京電力福島第一原子力発電所から225キロほど離れている。多くの放射線飛散シュミレーションの分布図や個人の放射線量計測情報などをみる限り、現時点で人体に影響が出る可能性はゼロに近いと考えている。

基本的に偏西風と云う風向きが存在するので、原則が放射線は太平洋に向かって吹いている。若干、海岸線を南下する傾向はあるが、基本は太平洋だ。仮にこの事故が日本海側で起きた場合、事情は一変していただろう。 現状の東京電力福島第一原子力発電所の4つの原子炉で、今後もベントと云う緊急の放射能汚染空気の放出はあり、一時的に放射線量が高まる可能性は高い。故に、飲料水に関して絶対な安全は保証されていない。風呂やトイレの水は影響ないので、飲料水に関しては最低限の確保は必要だ。

筆者の場合、ミネラルウォーターの買い占めには興味はない。現在飲んでいる水道の水を、炭素の入っている高機能浄水器で濾過したあと、北側ベランダに数週間放置、それでOKと考えている。 ベント程度の放射線の増加は、過去における各国の原爆実験や原発事故においても、同様の数値が測定されているので、怖れる事はない。(230キロ離れていると云う筆者個人の話である)政府が30キロ以内は都合が悪いと言っているのだから、その領域の事は判らない。それは政府の責任だ。

中小規模の水素爆発が起きても、ベント同様の放射線放出問題が生じるだろうが、直接被曝になることはないと想像している。風向きが内陸方向になる可能性は極めて低い。つまり、筆者個人の住環境において、放射線被爆のリスクは殆どないと考えている。

注意すべきは、放射線量の数値が上がった後の降雨だけは当たらない努力が必要だ。どうしても外出する時は、マスク・手袋・雨合羽が最高だろう。筆者自信、それをするとは思えないが、傘くらいはさす。(笑)

直接被曝は概ね回避できそうだが、内部被ばくは結構難しい。水に関してはヨウ素への対応は大丈夫だと思うが、セシウムとか「ナンジャラこんじゃら」が含まれはじめたら、その時はお手あげだ。内部被ばくでも、呼吸に関しての危険回避は生活を日常的に乱す部分もあるので、程々の範囲にするしかない。

問題は食物だ。野菜であれ、魚であれ、肉であれ、人間である以上最低限一定量食べる必要がある。現時点での測定値であれば、何処産のものでも食べる事を怖れてはない。福島産の野菜であってもシッカリ水洗いすれば、筆者は平気で口にする。ただ、売っていないので口に入ることはない。

あくまで想定の話だが、沿岸部の海洋汚染が大規模であり明確になってきた場合の対応は難しい。汚染範囲が東京湾にも接近中と云う情報もあるので注視するが、充分なモニタリングを政府が手抜きしない限り、早晩危険度は判るだろう。まぁ各国の方が神経質に振る舞って貰えるので、政府と海外情報の折衷で、情報はフィルタリングすることにしている。(笑)

最後になるが、最悪のシナリオとして、燃料棒の暴走(常識的には起きないはず)で、放射線被爆の危険領域が拡大した場合の対応である。この場合、54歳の筆者が、230キロ離れていても何らかの癌や血液疾患に襲われる確率が高まることは予想するしかない。ただ、直接被曝は喜んで雨にでも当たらない限りあり得ないので、内部被ばくの問題だ。まぁ内部被ばくによる癌等々の疾患は、相当因果関係の証明が難しいので、単に癌になったと諦めるしかない。この癌発生の因果関係の証明が難しい点が、原発等々の放射線の内部被曝の実態を、永遠に闇に閉じ込める傾向がある。

最悪の最悪、230キロでも、水道水が飲めない、使えないとなる事もゼロではない。0.5%あるかもしれない。その時は、流石に東京を離れることになる。その時の、行き場所の目安をつける事は、妄想的に有効だ。筆者は既に長期仕事部屋として静岡に小さな部屋があるので、当面はしのげるだろう?父親の生家である四国に「万が一は疎開するので、土地を50坪程無償で使用貸借させてくれ」と頼んでおいた。(笑) 女房殿はマレーシアの賃貸住宅のパンフを熱心に読み漁っている。俺を置いて、女房はマレーシアに逃げる算段でもしているのか?ふと見たら、夫婦居住住宅に折り目がついていたので俺も一緒かもしれないが愛人と云う場合もある。万が一と云う想定で、SF映画のシナリオの如く、自らの「東京さよなら」を夢想しておくのも、必ずしも無駄ではないだろう。


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