藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

本当にそうなのか 責任回避にならないか

2011年01月26日 | 議会状況
 本日2011年1月26日付の毎日新聞を見て・・・。

 多摩版に「クリーンセンター多摩川・雇用保障求めスト」の記事がありました。

 これは、稲城市にある<多摩川衛生組合>(府中・国立・狛江・稲城の四市で構成する一部事務組合)が運営している、ゴミ処理施設での話です。

 以前にお話して、もうご存知の、「有害ゴミ処理問題」に端を発したものです。
この処理施設の運営を<多摩川衛生組合>が委託している<川崎重工業>が更に委託をしている<KEE環境サービス>の職員を、解雇する方針を打ち出したため、職員が来年度の雇用保障を求めてストを行なった。という記事でした。

 この会社は100%川崎重工の子会社で、今年度は<特命随意契約>を結んでいたとのことです。
 多摩川衛生組合の焼却炉が、川崎重工製ということがあり,記事によると09年度までは、<一般競争入札>をしていたが、とのことです。

 ここまでの記事は「ああそうか」と読んでいたのですが、その次の文に「!?」

 記事にはこうあります。

 「09年12月と昨年2月に独断で有害ゴミを試験的に焼却したうえ、昨年6~8月にも、有害ごみ5.15トンが焼却処分されていたことが発覚。委託業者との馴れ合いで現場任せになっていたことが不正処理の原因の一つと考えた組合は、委託業者を分割発注するなどの再発防止策を検討しているという。」

 あのね。

 試験的に焼却したことは、「独断」でじゃありません。

 これは、私の独断的判断でも、無い。

 きちんとした書類のもとに行なわれた「間違った行為」です。

 当時の管理者の石川稲城市長が「職員の発案を元にした」とのことで、稟議書に印鑑を押して、部下の「慎重に対応すべき」や「飛灰にも影響する」との意見もあったにも関わらずにゴーのサインを出したのです。議会にもそう説明されましたし、ちゃんと書類も残っていますよ。
 どうしてそれが「独断」になってしまうのか。他人のせいにして、責任回避しちゃあいけない。

 また、焼却実験と無関係に、燃やしてはいけない有害ゴミを焼却していた件も、確かに現場の緩みや知識不足、業務体制のいいかげんさがあったことに間違いないと思いますが、これは現場職員だけのせいでは、無い。<多摩川衛生組合>自体の緩みです。

 今確かに衛生組合のあり方自体を省みて、運営方法やチェック体制などの見直しが行なわれていることも事実ですが、スケープゴートをつくってはいけない。それこそ全員反省根本見直しに努力して、だれも責任逃れしないで継続する改良をはかって下さい。

 
 あらためて、思います。

 マスコミもそうですが、私達議員なども、情報を広く公開する時、活字にして配布する時、自分に都合よく脚色していないか、よく思われようとウケを狙ってないか、よおおく調べて考えてやらないと、「ウソ」を流すことになる。

 たとえば、今、私も出してるけど、いろんな議員が通信出しています。これは良いことだと思う。以前は少数だったから。でも、先日出たある議員の通信に、「石川市長は、塩酸流出事故と、有害ゴミ焼却実験と、実験とは別に有害ゴミを作業員が焼却処理していた、その一連の問題で、多摩川衛生組合と、最終処分場の組合の両管理者を辞任した」とあるけど、そうじゃありません。一部違う。
 実験とは別に焼却したことが発覚する前に、辞任を表明したのです。

 「どっちでもいいじゃん」という方もおいでかも。でも、私は次期管理者になった狛江の矢野市長に悪いな、と思っています。発つ鳥後を濁しちゃってるから。それと、正確な情報じゃないから。

 
 ゴミの件ではありませんが、これも議員の通信の中よ。別の通信だけど。

 12月議会で出た、陳情で、老朽化が激しい第一小学校校舎・第一調理場の大規模改修を急ぐことと、若葉台小のマンモス校解消を求める、というのがあり、結果は、小学校校舎と調理場の改修のみ採択、若葉台小の方は不採択という「一部採択」になった件について。

 この陳情の、若葉台小についてですが、陳情事項は
「若葉台小学校のマンモス解消を、若葉台地区に新しい学校の増設を検討するなど、こども達の立場にたった抜本対策jを進めてください」
 というもので、
「新しい学校を建ててください」では、ありません。
陳情の文章を、一方的に解釈するのではなく、市民の声を先入観無しで聴き、困っていることは少しでも解消するというスタンスをとることを、私はしたい。

 ましてや、稲城の教育行政の要にいる立場の人間が、文部科学省の示す「適正規模」をはるかに超えた学校の実態を、これでよしとする発言をしていることを容認してはいけない。「稲城の子ども達が、一様に質の良い環境で学べるように努力しているのですが、なかなか若葉台のマンモス解消案が見つかりません」とかの答弁なら「ん~そうか」とも感じますが。

 「新しい学校を建ててください」という文章に置き換えて、「そうは言うけど、土地が無くてお金がかかって無理」という結論を出すのではなく、若葉台地区の状況把握と学区の再検討、もしどうしても建設が必要となったら、将来を見越した場所や子どもが減った後の利用まで念頭に置いた計画をするなど、いくらでも「検討」出来るのよ。

 ああ・・・過去のことをぶつぶついってるけど、言いたいのは、「正確な情報を皆さんに提供しようね」ってことなの。そのことを違えることによって、誤解されたり、生活が出来なくなったりする人が出るということも大いにありえるのですから。
 


 
コメント (1)
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