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高津神社の梅とケーキを堪能して来ました。

2021年02月27日 11時52分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

先日、近くの高津神社(高津宮)に梅の花を観に行って来ました。私が行ったのは平日の公休日だったので、神社にもそんなに人影はなく、ゆっくり梅の花を観賞する事が出来ました。高津神社は地下鉄谷町線の谷町九丁目駅近くにあります。近鉄奈良線・大阪線の上本町駅で降りても構いません。

神社入口の大鳥居をくぐると、やがて梅之橋と梅乃井に突き当たります。昔、この付近を流れていた川にかかる橋と、その近くにあった井戸を再現したものです。大阪メトロの雑誌「アルキメトロ」には、まるで由緒ある遺跡みたいに紹介されていますが、実際はただの箱庭の模型みたいな感じでした。橋の横は、左右とも石垣で囲われたくぼ地で、水も全然流れていません。
 
しかし、この付近は上町台地の縁に当たるので、昔はそこかしこから清水が湧き出していました。「清水谷」「清水寺」「清水坂」などの町名やお寺や坂の名前に、その名残が今も見て取れます。境内には昔の井戸を再現しようと、新たな井戸の掘削工事も行われていました。
 
 
 
そこから神社には上がらず、横の階段を降りると、神社の下をかすめて奥に続く小道があります。その小道に赤やピンク、白の梅が咲き誇っていました。2月11日に献梅祭という神事が催され、お茶や梅の実の入った和菓子が参拝者に振舞われたそうですが、その頃はまだ梅の花はつぼみで咲いていなかったそうです。その後に梅の花が咲き始め、今ここに見頃を迎える事が出来るようになりました。
 
小道の奥には広場があり、そこでも梅が咲き誇っていました。境内には梅だけでなく椿の花も咲いていました。この広場は神社の奥からも降りて来る事が出来ます。熱心な参拝者の中は、一旦神社にお参りした後、この広場に降りて来て、梅の花の小道を戻った後、再び横の階段を上がって神社にお参りする人もいるそうです。
 
 
神社の本殿の横には絵馬殿がありました。天井近くに絵馬が描かれているので、そう呼ばれます。江戸時代の頃は絵馬殿の高台から大阪湾まで見渡せたそうです。その大阪湾の方から絵馬殿に上がってくる左右の坂も、相合坂(あいあいざか)と言って、昔は恋人同士が左右の坂を登って来て、この高台で落ち合ったそうです。
 
絵馬殿の横に、冨貴(ふき)カフェという名前で、神社直営の喫茶店が営業していました。メニューはコーヒーとお菓子ぐらいしかありませんでしたが、女性の店員が熱いお茶をどんどん継ぎ足してくれるので、コーヒーは注文せず、ロールケーキとお茶だけで楽しい時間が過ごせました。
 
 
ところで、高津神社は正式名を高津宮(こうづぐう)と言います。神社の祭神は仁徳天皇です。だから展示内容も天皇賛美一色です。靖国神社ほどではないにしても、君が代などの復古調の展示にはさすがに違和感を感じました。しかし、「民のかまど」の故事には私も感激。仁徳天皇が、かまどから煙が立ち上らず庶民が困窮しているのを観て、減税を決断したのだそうです。

そして、再びかまどから煙が立ち上るのを見て、「高き屋に昇りて見れば煙立つ 民のかまどは賑わいにけり」と和歌を詠んだのだそうです。そこから、「高津の宮の昔より よよの栄を重ねきて 民のかまどに立つ煙 にぎわいまさる大阪市」で始まる、今の大阪市の歌が生まれたのだそうです。

しかし、「だったらなおさら、消費税ゼロにしろよ」と思いません?幾ら消費税の税率が引き上げられても、福祉予算に回されるのはその16%余で、残りは全て法人税減税に化けてしまっているのですから。このコロナ禍の中でも、飲食業や中小企業の苦境をよそに、大企業の平均株価は日銀の買い支えによって3万円超えを記録しています。大企業は、その利益を庶民に還元せず、自分達の内部留保にため込むばかり。

そんな金があるなら、消費税をゼロに、最低でも今の10%を5%に戻して、庶民に還元すべきです。そうすれば、別にオリンピックやカジノなんかに大金つぎ込まなくても、庶民の懐は温かくなり、放っておいても「民のかまどから煙が立ち上る」ようになります。持続化給付金や10万円給付金の再交付も可能となり、医療や福祉にも金が回り、医療崩壊も食い止める事が出来るようになるのです。それなしに、幾ら「民のかまど」の故事を宣伝されても虚しいだけです。

「仁風敷宇宙(じんぷうしきうちゅう)」「徳化洽乾坤(とっかあまねしけんこん)」。これが、この神社の教えだそうです。どちらも「善い政治を行う」という意味だそうです。ところが、実際の政治はと言うと、得体の知れない情報通信企業の社長をしているロン毛のドラ息子(菅正剛)が、総務省の官僚を接待漬けして、デジタル利権をかすめ取ろうとしているのに、親父の総理(菅義偉=すが・よしひで)は知らん顔。本当に「善い政治」を求めるなら、天皇なんかにおすがりするのではなく、国民の力でそれを実現すべきです。


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