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これでは統一教会と同じではないか?

2022年09月24日 08時15分06秒 | 統一教会と安倍国葬の是非を問う
 
9月23日(金)18時半から大阪・弁天町の港区民センターホールで開催された国葬反対のシンポジウムに参加して来ました。シンポジウムのタイトルは「異議あり国葬!9・23緊急シンポジーム 安倍銃撃死と統一教会問題」。主催は「9・23緊急シンポジーム実行委員会」。
 
政治学者の白井聡氏による基調講演「安倍銃撃死と2012年体制の行方」と、弁護士の紀藤正樹氏によるリモート報告「統一教会と政治の癒着」の二つの講演が中心のシンポジウムでした。
 
私は白井さんの講演は今までも何度か聞いた事があり、歯切れの良い分かりやすい説明に好感を持っていました。紀藤さんも霊感商法対策弁連の弁護士で、今まで度々テレビに出ていた方なので、どんな話が聞けるか期待して参加しました。
 
確かに白井さんの講演は期待通りでした。「いささか不謹慎な話だが、もしあの場で安倍晋三が山上徹也容疑者に殺されていなかったら今頃どうなっていたか?『野党やマスコミが安倍を批判したから、こんな事になってしまったのだ。安倍を批判する野党やマスコミ、左翼の連中を決して許してはいけない』と言う論調が、御用マスコミや体制派知識人の間から湧き起こり、今のロシアと同様の言論弾圧が始まっていただろう」
 
「しかし、実際は安倍が殺された事で、今まで封印されていた統一教会と政治家の癒着が全て明るみに出て来た。安倍に全ての権限が集中していた為に、後継者が育っていなかった。誰も安倍の代わりをする人間がいない。権力の意向を忖度(そんたく=気兼ね)する必要がなくなり、忖度循環が働かなくなった」と。
 
そして、統一教会の歴史や教義の変遷に触れ、「自民党の主流が宏池会の保守本流(経済重視)から清和会の保守傍流(改憲志向)に移る中で、韓国の軍事政権と結びついた右翼宗教カルトの統一教会が、岸・安倍一族の手によって日本に呼び込まれ、増殖してしまった。統一教会の影響力は今や自民党だけに留まらず、立憲・国民・維新などの野党にも及ぶようになってしまった。芳野友子・連合会長の国葬参加表明の裏にも、労働組合内部の右翼的潮流と結びついた統一教会の画策がある」
 
「しかし、その化けの皮も、今回の安倍の死をきっかけに、どんどん明るみに出るようになった。旧ソ連でも1954年のスターリン死去の際には盛大な国葬が営まれたが、それからわずか2年後にはスターリン批判が始まり、スターリンの悪行が世に晒されるようになった」
 
「安倍一強、自民党圧勝と言っても、実態は砂上の楼閣だ。公明党や維新、御用マスコミの下支えと、政治変革を諦めた有権者の無関心に支えられ、5割しかない投票率の中で、3割の岩盤保守層の機嫌取りの為に国葬を強行しなければならなくなってしまったのだ。その結果、岸田政権は、残りの7割を敵に回す事になってしまった。岸田も早晩ソ連のスターリンと同じ運命をたどる事になるだろう」と。非常に勇気づけられる講演内容でした。
 
 
ただ、その後が期待外れでした。次の紀藤弁護士の講演はリモート中継で行われましたが、パソコンの調子が悪かったせいか、余り聞こえませんでした。私も仕事帰りの疲れが出て、ついウトウトしてしまい、まともにメモが取れず。
 
その後のパネル・ディスカッションも、今から思うと非常に疑問の残るものでした。講演者の白井・紀藤両氏と、森友疑惑追及の先鞭を付けた木村真・豊中市議を除くと、後はれいわ新選組の関係者ばかり。司会の辻恵弁護士(元衆院議員)は旧民主党かられいわへの移籍組。パネラーの大石あきこ、やはた愛は共にれいわ新選組の参院議員や衆院選候補。
 
 
その後は、国葬に反対する大学生からのアピールの後、来年の統一地方選挙に出馬する予定候補者が登壇。大阪市議選予定候補の前島かずき、たかはしいちろう両氏と、吹田市議選予定候補の堀口こうすけの三氏が紹介されました。真ん中のたかはしいちろう氏は、創価学会信者の3世。親の背中を見て自分も創価学会を応援して来たが、自民党に擦り寄る公明党の姿を見て学会と決別。他の2人も元は非正規労働者で、労働者を使い捨てにする今の世の中に疑問を感じ、れいわ新選組を応援するようになったと。
 
その言や好し。しかし、今回の講演は、あくまで統一教会と国葬の是非が主題だったはず。講演の進行プログラムにもその様に記載されています。私もそれを聞く為に、この講演に参加しました。れいわ新選組の決起集会だなんて一言も聞いていなかった。
 
集会の外で主催者以外の団体が便乗的に宣伝ビラを撒いたり署名を集めたりする場面には、今までも何度か遭遇しました。安保法制反対の集会の際にも、革マル派が外でビラを撒いていました。
 
しかし、それはあくまで、主催者とは別の団体が、集会の外で、集会とは別に行っていました。今回も、狭山差別裁判反対、石川一雄さんの再審請求を求める署名が、ホールの外で行われていました。
 
それに対して、会場入口の受付を通り抜けたホールの後側で、れいわ新選組予定候補のポスターが配られていた事については、非常に疑問に感じました。私も、れいわ新選組の選挙公約には賛成出来る内容も少なくないので、必ずしも「アンチれいわ」ではありません。
 
でも、今回の講演の主題は、あくまで統一教会と国葬の是非についてだったはず。それとは何の関係もない、れいわ新選組の応援を、同じ会場で行うのは如何なものか。これでは、自分たちの正体を隠し、スポーツサークルやボランティア団体を装いながら、教団の活動をする統一教会と同じではないでしょうか?「安倍への弔意を強制するな」と言うのであれば、自分たちも、れいわ新選組への支持を集会参加者に強制しないで下さい。

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