アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

遂に会社の低賃金政策に歯止めをかける事が出来た

2018年09月23日 22時07分02秒 | 職場人権レポートVol.3

昨日、所長に呼ばれ、配送事務所で次長・所長と約15分間面談しました。面談の内容は例のベトナム人教育係の件です。今度の契約更新で私も教育係として「赤帽」(バイトチーフ)の一員になると内示を受けました。時給も要求通り920円から千円に上がります。

「赤帽」と言っても、今のリーダーの様なラインスタッフではなく、教育専任スタッフという扱いで、事務用のパソコンも貸与されます。当面は今担当している農産PC部門でバイトに作業を教えながら、事務所でマニュアル作成等を行う事になります。勤務時間も、夜勤もフォロー出来るように、10〜19時等の形で、今よりも後ろにずれると思います。

教育係と言っても、自分の担当業務以外は昼勤のDAS仕分けしか知らないので、余り大した事は出来ません。むしろ社員からベトナム人の面倒を押し付けられるだけで終わるかも知れません。私は、ベトナム人よりも彼らに仕事を丸投げして来た社員の方が問題だと思っていますので、社員の意識改革も視野に入れて仕事をしていこうと思います。

海の物とも山の物とも分からない教育係ですが、今のまま低賃金・重労働のバイトでいてもシンドイだけなので、教育係をお受けする事にしました。一方、給料が安い為に転職しようと履歴書を出していた福祉事務所からは何の連絡もありませんでした。多分、書類選考で落ちたのでしょう。

今の私にとっては、教育係の仕事内容そのものよりも、今まで会社が取ってきたバイトの低賃金・使い捨て、時給切り下げの流れに歯止めをかけ、逆に賃上げを勝ち取った意義の方が大きいです。

この会社は「言った者勝ち」です。言わなければいつまで経っても捨て置かれるだけです。単なるクレーマーではダメですが、理路整然と正当な権利を主張すれば、この人手不足のご時世、会社としてもムゲな扱いは出来ないはずです。いつまでも低賃金でこき使われてたまるか!

それに対して、「教育係なんて本当は社員の仕事なのに、それが出来ないからバイトにさせようとしている中で、時給千円の要求でも低すぎる。いきなりボーナスや退職金支給は無理としても、時給1500円ぐらい要求しても当然ではないか」という意見もいただいています。

でも私、そんなに大した事やってないのですね。普段やっている仕事を作業別に解説して、外国人にも分かりやすいように写真付き、漢字にルビ付きで、小学校6年生ぐらいの子どもでも理解できる文章にまとめて作業場に掲示しただけなんですから。その程度の仕事も出来ない、しようとすらしなかった社員の無能や怠慢こそが問題なわけで。

私自身、そんなに大した仕事していないにも関わらず、変にあれこれ要求して、もし失敗でもしようものなら、それこそ何を言われる分かりません。まずは出来る事から実績を積み重ねた後に、その先の事を考えても遅くはないでしょう。

 

仕事中の私語や、飲みかけのペットボトル放置、仕事が雑でミスも多い等、ベトナム人留学生バイトの勤務態度が問題になっていますが、その様な状況になったのも、ベトナム人への指導を会社が安易に社員に丸投げし、社員も安易に適当なベトナム人に仕事を丸投げして来たからです。そういう意味では、この問題は、ベトナム人の問題というよりも、むしろ会社や社員の問題だと思っています。

取り敢えず私は、昨日の面談で次の事を次長と所長に要望しました。

①お調子者なだけで無責任な今のベトナム人チーフについては即刻解任する。そして、今後は教育係の作業指示に従ってもらう。もしベトナム人のチーフを置く場合でも、もっと有能で責任感ある人物にやってもらう。

②いくら仕事を教えても、入れ替わりが激しく会社への帰属意識も薄いスポット雇用のバイト相手では、教えるだけ無駄である。会社がバイトにそれなりの作業精度や効率を要求する以上は、会社もそれなりの処遇をバイトにしてあげなければならない。8時間働けば誰でも健康で文化的な最低限度の生活が営めるだけの賃金や労働条件を保障する事。

 

今まで会社は、人件費を抑える事ばかりに汲々として、最低限の給与と人数で仕事を回す事ばかりしていました。だから、直ぐに効果の現れない業務改善は全て後回しにされ、仕事の為の仕事や、他社の派遣バイト、細切れ・ツギハギだらけの勤務シフトばかりになり、外国人も入れたら入れっ放し、丸投げしっ放しとなり、とうとう首が回らなくなってしまったのです。

その挙句に、「16〜21時の週4日勤務」なぞという、一人暮らしもダブルワークも出来ない中途半端な給与・勤務時間の求人募集を、「時給1500円払えば誰でも来るだろう」という安易な気持ちで行い、全然人が集まらない結果になってしまったのです。

今後はそんなスポット頼みの姿勢は改めて、フルタイムを基本にするように要望しました。一日24時間を今までの昼勤・夜勤の二部シフトから三部シフトに組み替え、8時間プラス休憩1時間の9時間拘束× 三部体制にして、それぞれのシフトが重なる時間帯に業務引継ぎを行うようにすれば、16〜19時の人手不足にも対応できるはずです。それで、もし「夜勤者も始発電車で帰れるようにするには三部では無理」というなら、四部体制にすれば良いのです。そういう分かりやすい、生活設計もしやすい、段取りも立てやすいシフトにしてこそ初めて、ダブルワークの受け皿にもなると思います。

実際、私がダブルワークでスポット派遣みたいな仕事していた時も、「頑張ろうか」とか「仕事をもっとやり易いように工夫、改善しようか」という気持ちになんか全然なりませんでした。そりゃあ当然でしょう。毎日わけくそ分からずこき使われてるだけでは、そんな気持ちになるはずがない。今の会社も、バイトを使い捨て同然に扱っている限り、そんな気持ちになろうはずがありません。

犬にエサを与える時にブザーを鳴らす事を繰り返していたら、やがてエサを与えなくてもブザーを鳴らすだけで犬はヨダレを垂らすようになった。これが有名な「パブロフの実験」です。そんな「条件反射」や「洗脳、刷り込み」でしか動けず、自分の頭で物を考える事が出来ず、出荷店舗数が減っても仕分けレイアウトが描けず、バカみたいに余分にカゴ車を用意し続ける「パブロフの犬」みたいなバイトが社内に何人もいるのも、会社がバイトからやる気を奪い、腑抜け状態に追いやって来たからです。

話は変わりますが、今度の自民党総裁選挙で、当初は圧勝すると思われていた現職総理の安倍晋三が、いざフタを開ければ党員票の55%しか得票できず、安倍人事で固めた国会議員票の力でようやく「かさ上げ当選」する事が出来ました。総裁選の投票率もわずか61%しか無かったので、実際は55%×61%=自民党員の約33%からしか支持されていなかったのです。いくら「安倍一強」と言えども実際は「ウドの大木」でしか無かった。数では劣勢であるはずの石破茂が余裕しゃくしゃくだったのに対し、圧倒しているはずの安倍晋三は論戦からも逃げ回り、こそこそ、おどおどしていたのが素人目にも明らかでした。

私は安倍も石破も支持しませんが、この総裁選からも多くを学びました。いくら相手が強そうに見えても、「ウドの大木」なら恐れる事はありません。こちらが正しいと思う事は、たとえ相手が会社であっても堂々と言うべきです。一人の「石破茂」がやがて二人、三人になり百人、二百人になれば、「ウドの大木」なんて直ぐひっくり返ります。しかし、「パブロフの犬」のままでは、いつまで経ってもひっくり返りません。いつまで経っても低賃金でこき使われるだけです。

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