アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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日本人もこのしたたかさはもっと見習うべき

2024年05月10日 20時59分06秒 | 当ブログと私の生い立ち
インドネシア - パダン - ミナンカバウ - ジャカルタ - 他にはない列車 - ドキュメンタリー - SBS
 
面白い動画を見つけました。フランス人の旅行者が世界各地を旅する動画ですが、面白いのはその訪問先です。その大半が欧米ではなく南米やアフリカなどの途上国です。そして現地の鉄道に数多く乗っています。今や航空機や高速道路で旅するのが主流となっている時代に。私はこの動画を見て、撮影者が鉄オタ(鉄道オタク、鉄道趣味者)である事を確信しました。そして非常に親しみが湧きました。
 
私も鉄オタの端くれで、途上国の鉄道にも興味があります。途上国にも面白い鉄道が一杯あるのに、情報量が少ないので、なかなかお目にかかる機会がありません。その中で、この動画は貴重な情報を提供してくれるので非常に助かります。フランス語の動画ですが、一応、日本語の字幕も付いているので(不正確な機械翻訳ですが)、大まかな話のあらずしはある程度追えるようになっています。非常にお勧めの動画です。
 
その旅行動画のインドネシア編の中に、ジャカルタ首都圏の国電のラッシュアワー風景などが出て来る場面があります。インドネシアの鉄道も首都近郊区間は電化されていて、中古の日本製電車が走り回っています。
 
そのインドネシアの鉄道動画の最初から21分ほど過ぎたあたりで、地元の人々が線路に寝そべる場面が出て来ます。何故そんな事をしているのかと言うと、電車線なので線路にも微弱な電流(静電気?)が流れているのでしょう。何と、それを電気風呂代わりにして肩や首の凝りをほぐしているのだそうです。
 
一応、横には見張り役が何人か立っていて、電車が接近したら退避するよう指示を出しているようです。私はそれを観て、その余りに危険な行為に呆れると同時に、それをものともしない「したたかさ」にも舌を巻きました。
 
日本人は明治以降、「欧米に追いつけ追い越せ」で来たので、よく言えば勤勉で生真面目(きまじめ)、悪く言えば世間体をやたら気にする、そういう気風が身についてしまっています。だから、このような「したたかさ」は日本人には余り見られません。
 
でも、それ以外のアジアの国々では、民衆は封建王朝や植民地支配の欧米人に搾取される一方だったので、日本人のような勤勉性や生真面目さは余り身に付きませんでした。幾ら生真面目に働いても搾取されるだけなので、隙あらば仕事をサボろうとします。だから、町中ゴミだらけ、交通違反も日常茶飯事で、電車の窓にも投石防止の網が張られるようになります。
 
それどころか、タイのメークロン市場のように、現役の鉄道線路内に市場が出来、列車が通過する時だけ大慌てで逃げ、列車が通り過ぎるとまた営業再開。その珍風景が有名になり観光地になった場所まであります。途上国はそんな鉄道だらけなので、電車の線路をマッサージ機代わりにする行為も、彼らにとっては日常のストレス発散でしかないのかも知れません。
 
こんな危険な迷惑行為は到底容認出来ませんが、その一方で、この「したたかさ」には流石に舌を巻きました。私の勤め先のトイレのベトナム語の落書きも、彼らにとっては、この「度胸試しの電気風呂」と同じかも知れません。だからと言って、こんな危険な迷惑行為が許される物でない事は言うまでもないですが。
 
しかし、その一方で、インドネシア人のこの「したたかさ」は日本人も見習わなければならないと思います。例えば先日私が旅行した中国地方のJR芸備線も、赤字を口実に1日3便までダイヤを削減されました。こんな不便なダイヤでは誰も鉄道に乗ろうとは思いません。それどころか、JR木次線の末端区間に至っては、冬になれば春までずっと全面運休です。JR西日本は最初から除雪する気がないのです。
 
こんな無責任な話がありますか。鉄道は公共インフラです。幾ら赤字経営の民間会社と言えども、ろくに経営努力もせずに、簡単に地域住民の足を奪う権利なぞありません。そんな事も分からない人間に、鉄道経営なぞやる資格はありません。
 
それでも「勤勉」で「生真面目」な(裏返せば「権威盲従」で「奴隷根性の染み付いた」)保守的な日本人は、国やJRから赤字だと言われたら、もう仕方ないと諦めてしまう。いくら地域住民が鉄道廃止に反対しても、「地域エゴ」だと見殺しにしてしまう。本当にエゴなのは、鉄道を単なる金ヅルとしか見ないJRのような会社なのに。
 
JR木次線の絶景ポイント、奥出雲おろちループ
 
でも途上国の人達は違う。そんな電車の走らない線路なら、自分達でトロッコ作って勝手に走らせてしまう。実際、東南アジアや南米、アフリカあたりに行けば、そんな鉄道が一杯あります。
 
勝手にトロッコ走らせるか否かはともかくとして、「国の出方によっては我々も考えがあるぞ」と、そこまで匂わせるぐらいの強面の交渉をしても良いのではないかと思います。日本人は一体からして大人し過ぎるのです。だから自民党の裏金議員みたいな連中が、いつまで経ってものさばり返っていられるのです。
 
要は、国民は政治家に「舐められている」のです。国民が余りにも大人し過ぎるから。ネトウヨ(ネット右翼)なぞは二言目には「中国に舐められるな」と言いますが、自分たちの国の政治家にここまで舐められたままで、他国の事を幾らボロカスに言っても、「矛先逸らし」にしかならないと思いますね、私は。
コメント
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