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洞川温泉の旅(2) モノレールに乗って鍾乳洞探訪

2023年11月17日 21時47分40秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
旅行初日の11月14日は、みたらい渓谷から洞川温泉街に入り、近くの鍾乳洞を巡りました。
 
洞川温泉の近くには面不動と五代松の2つの鍾乳洞があります。どちらもモノレールで入口まで行く事が出来ます。モノレールもれっきとした鉄道の仲間です。まさか、こんな山の中で「鉄道」に出会うとは思っても見ませんでした。
 
面不動のモノレール乗り場は洞川の町のすぐ近くにあります。乗り場の券売機でモノレールの切符を買います。往復で500円。千円札でしかお釣りが出ないので注意して下さい。モノレールの車両は丸太をくり抜いた様な形の物が4両連結されています。車両の前面はビニールに覆われているので、動画は下る時に撮った方が臨場感が出ます。
 
左:ごろごろサイダー、右:面不動茶屋からの眺め。
 
モノレールの片道所要時間は約4分。終点には茶屋があり、ごろごろサイダーなどの物品も販売しています。鍾乳洞の入場料450円は茶屋で払います。茶屋からは洞川の町が一望出来ます。茶屋の前には朝降った雪がまだ残っていました。
 
鍾乳洞の中には色んな形をした鍾乳石があり、それぞれの形にちなんだ名称が付けられています。洞窟の天井から滴り落ちる地下水に含まれた石灰石が垂れ下がったのが石柱、その石灰石が下に積もって出来たのが石筍(せきじゅん)。石柱と石筍が結びついて初めて鍾乳石の柱となります。ライトアップされた鍾乳石がとても幻想的な雰囲気を醸し出していました。
 
面不動鍾乳洞の「金糸・銀糸の窟」。細い鍾乳石で中は空洞になっているので別名「ストロー鍾乳管」と呼ばれ、非常に珍しいものだそうです。
 
五代松モノレールの乗り場
 
それに対して、五代松のモノレール乗り場の方は、洞川の町から少し離れています。モノレールの運賃も600円と、面不動より100円高いです。券売機の設備はないので、乗る時にモノレールの運転手に運賃を払います。この運転手の方が鍾乳洞のガイドも兼ねています。このガイドの案内で鍾乳洞を巡ります。しかも、モノレールに乗って洞内を巡り、帰って来るまでの間はヘルメットを着用しなければなりません。リュックサック等のかさ張る荷物も、鍾乳洞入口の小屋に預けなければなりません。
 
この様に、五代松鍾乳洞の見学については、諸々の制約が付きます。でも、それを補って余りある魅力があります。それは鍾乳洞のダイナミックさです。洞窟の規模こそ面不動と変わらないものの、鍾乳石の大きさや多様さ、臨場感はこちらの方が遥かに大きいです。
 
五代松モノレールと鍾乳洞の入口・出口(それぞれ別の所にあり、営業時間外は施錠される)
 
諸々の制約が課され、洞内見学についてはモノレールの運転手兼ガイドの指示に従わなければならないのも、それだけ危険が付きまとうからです。実際、洞内の入口は面不動より遥かに狭く、何度も頭を天井にぶつけました。もしヘルメットを着用していなければ大怪我する所でした。モノレールの片道所要時間も約4分半と、こちらの方が若干長く、傾斜もこちらの方がきつかったように思います。
 
ガイドの説明は懇切丁寧で、鍾乳石の名前のいわれも逐一説明してくれるので助かりました。説明されて初めて「○○の形に似ているから○○石の名が付いた」のだと分かります。撮影に際しても「ここから撮った方が綺麗に写る」とアドバイスしてくれるので非常に助かりました。
 
五代松鍾乳洞の「鷲の鍾乳石」(左)と「大日如来」(右)。前者は、まるで鷲が急降下してまさに獲物を捕獲する瞬間のような形をしています。後者も、岩の上に小さな仏像のような形をした鍾乳石が形成されているのが分かります。
 
モノレールも面不動の様な観光アトラクションの要素は微塵もありません。もう作業用モノレールと何ら変わりません。それが却って逆に秘境感、臨場感をより引き立てています。これなら入場料が面不動より高いのも納得です。洞川温泉には昔、中学校の林間学校で来た事がありましたが、当時はこんなモノレールはありませんでした。鍾乳洞の存在自体も知りませんでした。今回初めて訪れて、洞川のまた新たな観光スポットを知る事が出来て、大変良かったです。
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