不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

拉致支援者を騙るネオナチの天に唾する退廃ぶり

2009年04月15日 22時58分15秒 | 貧乏人搾取の上に胡坐をかくな
在特会国民大行進 小学校前「追い出しデモ」


・「娘1人で残留」=フィリピン一家、入管に回答-強制退去問題(時事通信)
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200903/2009031300705&rel=j&g=soc
・カルデロン・アラン・クルズ一家に在留特別許可を!
 http://blog.goo.ne.jp/izumibashilaw
 http://blog.goo.ne.jp/izumibashilaw/e/79205ba093cc070798b5e603c4b39c49
・カルデロン家3人と友人達の願い「日本で暮らし続けたい」埼玉県蕨市(JANJAN)
 http://www.news.janjan.jp/living/0811/0811270365/1.php
・カルデロン一家に在留特別許可を(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
 http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1002.html
・「カルデロン・比一家」国外退去(せと弘幸blog「日本よ何処へ」)
 http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52167035.html
・ 【報告】犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進 in 蕨市(在日特権を許さない市民の会)
 http://www.zaitokukai.com/modules/news/article.php?storyid=221
・西村修平・瀬戸弘幸一派の財布係こと増木重夫が逮捕された。(C.I.L)
 http://ameblo.jp/oharan/entry-10237144013.html
・真の多民族多文化共生社会を目指して(難キ連サポーターズ)
 http://nankiren.squares.net/?p=283
・速報 : 蕨の「外国人排除デモ」に反対する行動で逮捕者!(レイバーネット日本)
 http://www.labornetjp.org/news/2009/1239441848168staff01
・外国人追い出しデモ反対行動救援会
 http://d.hatena.ne.jp/oidashino/

 遅まきながら、カルデロンさん一家の問題と、一家に嫌がらせをしている在特会(在日特権を許さない市民の会)なるネオナチ集団の蛮行について。
 はっきり言って、私は今、ものすごく怒っています。一つは、彼奴らの蛮行に対して。もう一つは、こんな蛮行を見過ごしてきた己の無知について。同じ日本人として、恥ずかしい限りです。

 カルデロンさん一家のニュースについては、私も、うろ覚えながらも、知ってはいました。
 カルデロンさんという在日フィリピン人の一家がいる。親は数十年前に不法入国したが、今は職も得て税金も払っている。そこで改めて正規の入国手続きをしようとしていた矢先に、親が入管法違反で捕まった。普通なら強制送還されて終わりなのだが、そこで子供の処遇が問題となった。その一家には「のり子」さんという中学生の女の子がいる。彼女は日本で生まれ育ったので、日本語しか知らない。このまま親と一緒にフィリピンに強制送還されても、母国の言葉を知らないので、生きていく術がない。かといって、子供だけ日本に置き去りにするのも、人として忍び難い。さて、どうしたものか・・・その程度の認識でした。

 だから、右翼がこの問題で執拗に騒ぎ立てている事を、聞き及んだ段階においても、「嫌な動きだなあ」と思いながらも、また一方では、「不正入国だから仕方が無いのかな」という思いも、正直言って、心の片隅にありました。
 しかし、やがて、その右翼の蛮行が、単なるネットでの差別落書きだけに止まらず、実際に、特定個人、それもいたいけな女子中学生を狙って、彼女が卒業した小学校や、今も通学している中学校の門前まで押しかけての嫌がらせにまでエスカレートするに及んで、流石に黙ってはいられなくなりました。そこで、遅まきながら、この問題についても、改めて一から勉強をし直し始めている所です。

 カルデロンさん一家の国外追放を叫びたてる輩の主張というのは、有体に言えば「カルデロンは不正入国者だから」というものです。「犯罪外国人は日本から出て行け」というのが、これらの輩の言い分です。
 しかし、幾ら「不正」だの「犯罪」だの言い募っても、その様態はピンからキリまであります。大はオウム真理教による地下鉄サリン事件から、小は食い詰めてのコンビニ強盗や万引きまで、その背景も様態も様々です。その様な、情状酌量の余地が殆ど無いものから、多分にあるものまでを、十把一絡げに一緒くたにして、「犯罪者だから出て行け」というのが、果たしてまともな主張なのでしょうか。

 確かに、たとえ盗んだのがオニギリ1個だったとしても、犯罪は犯罪です。しかし、その人がどういう理由で、そこまで追い詰められたのか、派遣切りにあって不当解雇され寮も追い出された末の犯行なのか、或いは、単なる出来心やゲーム感覚での犯罪なのか、その内容によって、犯罪の性質はがらりと変わってきます。それを抜きにして、バカの一つ覚えみたいに「犯罪者だから」と言い募るだけの「議論」は、凡そ議論の名に値しないと思います。
 そんな「議論」なぞ、私から見たら、単なる「弱いもの虐め」の口実に、「犯罪者」云々を言い立てているだけだとしか思えません。「民」とか「朝鮮人」とか言う代わりに、「犯罪者」云々を言い立てているだけにしか過ぎません。極端に言えば、ただ己たちの日頃の鬱憤晴らしの為に、差別や虐めをしたいだけであって、口実は何だって良い訳です。

 このカルデロンさん一家の場合にしても同じです。一家の国外追放を叫ぶ輩は、二言目には「不正入国」を問題にしますが、では何故そこまでしてまで日本に入国せざるを得なかったのかは、一切不問にしたままです。暴力団の一味として麻薬密輸に手を染めていたのか、或いは、母国のフィリピンには職らしい職もなく、食い詰めて、やむを得ず日本に入国しようとしたのか。
 若し後者が原因であるならば、フィリピンが何故貧困なのか、当事国の政策によるものか、援助国としての日本には一切責任は無いのか。そこまで見なければ、問題は解決しません。若し前者の場合だったとしても、失業や低賃金労働が蔓延する中で、それを食い物にする日本の暴力団の餌食にされた訳で、謂わば、先進国による第三世界搾取の、もっとも醜悪な姿がそこに現れていると、言えなくもない。
 凡そ、そういう問題を一切抜きにして、幾ら「不正」だの「犯罪者」だの言い募られても、ただの「煽り」としか思えません。
 そして、仮に百歩譲って、心ならずも、そういう「不正」なり「犯罪」に少しでも手を染めていたとしても、今は犯罪組織とは一切無関係に、正式に在住申請をしようとしていた外国人に、幾らなんでもこの仕打ちは無いだろうと、私は思うのですが。

 また、この在日外国人追放を言い立てている「在特会」や「主権回復を目指す会」には、「救う会」地方組織の幹部や熱心な会員も多数おられる訳ですが、そういう人は、横田めぐみ拉致事件解明に決定的役割を果たした金賢姫・元死刑囚や、安明進・元北朝鮮工作員については、一体どう評価しているのでしょうか。
 少なくとも、「犯罪外国人は日本から出て行け」という論理に立脚する限り、大韓航空機爆破テロ実行犯だった金賢姫・元死刑囚や、韓国で麻薬所持容疑で逮捕された安明進・元工作員についても、「今後は日本入国一切まかりならぬ」という対応をしなければ、ダブル・スタンダードになってしまいます。如何に、彼女の犯行が北朝鮮の洗脳に因るものであり、彼の行為が生活困窮の末の犯罪であったとしても、「犯罪者」には違いないのですから。
 しかし、そんな事まで言いだしたら、凡そ北朝鮮難民の救援なぞ、一切出来なくなってしまいます。この活動も、場合によってはブローカーと金銭取引をしてでも、脱北者を救い出ださなければならない、そういう活動なのですから。とても、上辺だけの道徳や奇麗事だけでは済まない、そういう事例に対してまで、十把一絡げに一緒くたにして、一律に「犯罪者だから出て行け」という、彼の輩こそが、実は金正日体制を裏から支えている「護金派」(金正日サポーターを揶揄した拙ブログ読者の造語)ではないでしょうか。

 そんな「反人権」のネオナチ・民間ファシストが、幾ら北朝鮮や中国の「人権問題」を言い募っても、私からすれば、「」「在日」「犯罪者」叩きと同じノリで、単にバッシングの口実として、彼の国々の「人権問題」を言い募っているだけにしか見えないですが。若し、今とは逆に、第二次大戦で日本が中国に勝利していたとしたら、恐らく、今頃はこういう輩が、今の中国共産党政府以上の弾圧を、チベット人民に加えている事でしょう。
 当該の輩がどう言い繕うと、それはただの「嫌がらせ」でしかない。そんな犯罪行為を、「言論の自由」なぞと言い包める行為を、到底許す事は出来ない。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする