acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

西上州 ぶどう岳~船坂山

2013年10月28日 19時48分10秒 | 山行速報(薮・岩)
西上州 ぶどう岳~船坂山(10月27日)
今年も西上州の時期がやってきた。私にとってもハイグレードハイクは年中行事の1つで、秋の楽しみの一つである。メンバーは、O女史、Y、G、ガストンの4名。
ぶどう峠には、アンテナを立ててアマチュア無線をやっている人がいた。まずは、ぶどう岳をピストンする。道は背丈を越すササヤブの中で、昨日の雨か夜露かわからないが、濡れているので雨具を着用する。ぶどう岳は「武道岳」と書くのだろうか?指道標にそう書かれてあった。


ぶどう岳は「武道岳」と書くのかな?なぜだろうか?

ぶどう峠に戻り船坂山を目指す。1654m峰で小休止。左に直角に折れて、やがて第1岩稜に着く。巻道はあるようだがリッジ上を進むと、ストンと切れ落ちて懸垂下降が必要になる。しかし良い支点を得られないため、少し戻り灌木を支点に懸垂した。少し岩っぽい所を進んだ1つ目のコルで昼食とする。この少し先が第2岩稜だった。稜線が複雑で第1岩稜より長く、稜線通しに進もうとするも懸垂支点が得られない。行っては戻りを繰り返し、結局第2岩稜はロープを使うことなく全部巻いてしまった。ちと残念であった。


船坂山でのG君、Y君、子育てで忙しいO女史

船坂山で休んだのち、細々と続いている踏跡を林道に降りる。林道に出た所は送電線鉄塔があり、この林道はこの鉄塔を建てるため作られたようだ。県道に出るとデポしておいたバイクがない。ちと慌てたが、よく見ると今朝のデポの場所とは違う。結局バイクをデポした地点は3キロくらい下で、みなさんを30分位歩かせてしまった。申し訳ない。でも儲けものもした。私は初めてであるが、梨の原種なのだろうか、天然の梨の木があったのである。実を見ると一目で梨とわかる。大きさはピンポン玉くらい。無数と言っていいほど鈴生りである。食べてみると甘くはないが確かに梨であった。


梨の原種かな?実が鈴生りになっていた

バイクで車回収をして、本日もう1本登る予定だった品塩山登山口を確認する。しかし、登山口に架かる丸木橋が流されて無くなっていた。川はこのところの雨でかなり増水していて、とても徒渉などできる状態ではなかった。

ぶどう峠(8:40)-ぶどう岳(9:15~9:20)-ぶどう峠(9:40)-昼食(12:05~12:25)-船坂山(13:10~13:30)-林道(13:55~14:00)-県道(14:15)-バイクデポ地点(14:45)
                                ガストンガニマタ

足尾山塊 松木川

2013年10月24日 11時22分12秒 | 山行速報(沢)

2013.09/28(土) 天気:晴れ

足尾山塊 松木川遡行&釣りをしてきました。

メンバー:息子・Appleの2人パーティ。 装備:補助ロープφ6.0×12m(使用せず)


今回の釣り行程は、前夜発車でR125=R50=R122=道の駅"くろほねやまびこ"まで入り車中(泊)する。
車で移動し、7:00銅親水公園P~7:55大ナギ沢出合/入渓(釣り)~12:25-13:20三沢出合(釣り)~15:35-55大ナギ沢出合~16:40銅親水公園Pの1日です。


今回は松木川遡行を兼ねての釣行です。
9月最後の週であり松木川探索遡行を兼ねて釣納めとする。魚好きの息子を誘って夜遅く自宅を出発する。
いつものように下道をトコトコ走り桐生の街のマックとローソンで買出しして道の駅くろほねやまびこで車中泊する。

明るくなったら出発し銅親水公園Pまで入る。ここで朝食を取って装備を整えていると地元のハイカーが来たので情報収集する。
まずはゲート脇を通って車道歩き出す。最初は砂利道だがすぐ舗装になり松木村跡を過ぎると砂利道になる。
ゲートが出て来たら左に行くと2番目の堰堤上の河原に入る。ここで沢靴を履き入渓準備をする。
水は澄んでいて河原は綺麗である。早速竿を出しながら遡行するが魚は走らず魚影は薄いようだ。
まもなく松木渓谷があらわれ左には松木ジャンダルムが見える。所々に登った形跡がある。
何度か徒渉を繰返して遡行するがあいかわらず当たりは無い。目が良い倅は魚居ないよというしまつ。ヽ( ´ー`)ノ
しばらくすると3番目の堰堤が表れるが左から簡単に巻ける。4番目の堰堤も左から巻いた。
5番目の堰堤は左に赤布があったので巻き登ったが行き詰まり、右側のガレた斜面を登るが難しい。帰りに分かったがすこし戻ると巻き道がある。
堰堤上は広い河原になっている。ここまで林道があるはずだ崩壊している。有名なウメコバ沢の入口まで行って取付きを確認する。
遡行を続けて行くと6番目の堰堤が表れ時間的にここで遡行終了とする。ここでランチとしマックのハンバーガーとラーメン等を食べる。
根性で全ポイントに竿を出して釣果は5匹でした。魚影はかなり薄いといえる。
帰りは左岸の林道を歩くが落石や土砂崩れで酷い状態です。ヘルメットを着用しないと危険です。




銅親水公園の駐車場です。ここに車を止めてゲート脇を通って行きます。




松木村跡に向かう道路で舗装されています。いまでも住んでいる人がいます。




松木川の入渓点です。林道ゲートを過ぎたところから入ります。




松木渓谷です。見える岩壁は松木ジャンダルムといいます。




松木川で竿を出してみますが当たりはありません。魚影は超薄いです。




ウメコバ沢の入り口です。滝を登った上がクライミングに良い岩があります。




5番目の堰堤の上です。広大な河原になっており林道は消失しています。




6番目最後の堰堤前で記念撮影しました。時間も押してきたのでここで遡行終了。




釣り上げたイワナです。29.5cmとおしくも尺に届かず泣尺のイワナといいます。




このぐらいのサイズが刺身で食べるのには一番美味いです。




魚好きの倅には大馳走です。ニコニコして食べています。




私もイワナいただきます。釣ってすぐ絞めての刺身は美味いです。

by Apple


男鹿山塊 小蛇尾川

2013年10月21日 18時53分31秒 | 山行速報(沢)
2013.09/14(土) 天気:晴れ

男鹿山塊 小蛇尾川遡行&釣りをしてきました。

メンバー:単独。 装備:ザイルφ8.0×30m(使用せず)


今回の行程は、前夜発車でR125=R50=R408=R4=R400=道の駅"湯の香しおばら"まで入る。
車で移動し、8:40塩那道路 土平P~9:20小蛇尾川/入渓点(釣り)~13:25堰堤~14:00塩那道路~15:15塩那道路 土平Pの1日です。


今回は小蛇尾川遡行を兼ねての釣行です。
前日は道の駅湯の香しおばらで車中泊する。明るくなると廻りがうるさくて眠れずしかたなく起き出す。
しかし8時にならないと塩那道路のゲートが空かないので大蛇尾川の下流部萩平の探索に行く。
入渓点より沢に入るが水はあいかわらず綺麗だ。すこし沢を歩いてだいたいの状況は分かったので小蛇尾川に向かう。

土平の駐車場で沢靴を履いてハーネスを着けているとジモティーの釣師ペアが来たのでいろいろと話をする。
私は探索を兼ねて上流を行くので下流に行ってもらうことにする。下流のほうが釣れると思う。
入渓点手前で別れて健闘を祈る。入渓するとさきほど巻いて降りた滝を見に行く。直登可能で残置ロープもあった。
念のため竿を出してみるが当たりは無し。本流に戻って竿を出しながら遡行するが当たりはほとんど無い。
当たりは合計4回で4匹釣り上げる。成功率100%だ!けっこう良い腕をしているなと我ながら感心する。
ポイントを丹念にさぐるが魚影はかなり薄い。釣師がかなり入っているようなので小物ばかりであった。
下流にいくともうすこし型がよくなるかもしれない。次回探索は下流に行ってみることにする。
小滝を越えてしばらく行くと堰堤が表れる。巻けそうな左から登ってみるが薮が酷くて困難であり堰堤より先に進めそうも無い。
時間もだいぶ押してきたので小滝までもどり右岸の枝沢から塩那道路に上がり林道を戻ることにする。




入渓したところの8m滝です。残置ロープありますが右岸より巻いて降りました。




小蛇尾川の上流はこんな感じです。この辺までは川底が綺麗です。




やや開けた河原です。ビバーク適地ですが増水には耐えられません。




小滝です。左よりへっつて行きますがヌルヌルで滑ります。




上流はこんな感じの砂利底です。川底が茶色になります。




深い釜のある小滝です。右より巻きました。




巻くのが困難な堰堤です。ここで遡行終了になりました。




塩那道路の奥のゲートです。手前土平ゲートは完全に封鎖されてます。




釣れたのはチビイワナばかりです。

by Apple

奥鬼怒 湯沢遡行&野湯

2013年10月20日 12時43分37秒 | 山行速報(沢)
2013.09/07(日) 天気:曇り→雨

奥鬼怒 湯沢遡行&野湯をしてきました。

メンバー:釣師N氏・Appleの2人パーティ。装備:ザイルφ8.0×30m(使用せず)


今回の登山行程は、前日発車でR125=R50=R408=R123=R4=R119=R120=奥日光湯元温泉(泊)まで入る。
奥日光湯元温泉=山王林道=10:04湯沢檀橋P~10:11湯沢/入渓~13:17-14:07湯川天然温泉~15:47湯沢檀橋Pまでの1日です。


湯沢を完全遡行したかったが天気が思わしくないので日帰りとする。温泉好きの釣師N氏をさそって河原の湯と噴泉塔を見に行くことにする。
いつもは前泊は車中が定番であるが今回は奥日光湯元温泉に泊まって贅沢をする。せっかくなので朝を旅館で食べたので遅めの出発となる。

山王林道は全面舗装ではあるが山越えで距離がありいがいと時間がかかった。
入渓口の噴泉塔入口の駐車スペースに止めることができた。ここで装備を整えいざ出発。
橋を渡り左の薄薮をすこし下ると湯川に出る。上流に温泉が出ているからか水が濁っている感じで入るのに躊躇する。
入ってしまえば後は進むだけ。ここんとこ雨続きのせいか水位は高く徒渉は身体を持っていかれるので気を使った。
しばらく進むと堰堤があらわれる左より小さく巻くが、2つ目と4つ目の堰堤がデカく高巻きになる。この4つの堰堤は登山道を通って巻いた方が時間短縮になる。
沢はおおむね平凡な感じで魚影は無い。1ヶ所滝があるが今回は増水しており轟音を轟かせている安全の為に巻いた。
登山道でも河原の湯までは行けるが、沢に掛かる橋はすべて流されており徒渉が必要だ。
何回か徒渉を繰返していると河原の湯に到着する。そのままでは入浴する気にはなれずブルーシートを敷き込んで湯船を作る。
お湯は適温でいい気持ちである。ここで雨がポツポツと降り始め今日はここまでかとビールで乾杯してのんびりする。
しばらくすると本降りになる。ランチをしようかと準備したが徒渉が心配になり早々に撤収する。
帰りは登山道をまっすぐ下山するが道はだいぶ悪い。車で湯元温泉に戻り泊まった旅館の温泉にタダで入れてもらう。
光徳牧場の公営駐車場で宴会して車中泊。翌日は東照宮を観光して宇都宮餃子を食べて帰路に着く。
やや消化不良の沢登りであったヽ( ´ー`)ノ




噴泉塔入口の看板が目印です。ここから橋を渡って即入渓です。




入渓してすぐの湯川の下流域です。平凡な渓相で魚は居ない。




4つめの堰堤上です。完全土砂で埋まっています。




沢らしい風景ですが水が濁っています。




登山道の徒渉点です。橋はすべて流されています。




やや緑がかった立派な岩壁があります。登れるのだろうか?




河原の湯到着です。源泉を堀ったような井戸があります。




ブルーシートを引込んで湯船完成です。ビールで乾杯します。




本降りの雨になりここで遡行終了とします。

by Apple

餓鬼岳

2013年10月17日 22時45分47秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2013.10/12(土)~10/13(日):1泊2日

餓鬼岳(登山口―林道終点 ―紅葉の滝―魚止の滝―最終水場―大凪山―松川道 ―百曲り入口―餓鬼岳小屋(テント泊)―餓鬼岳(ピストン)

メンバー:kei2、他1名


10/12(土):(午前)晴れのち曇り、(午後)雨、みぞれ、初冠雪
10/13(日):快晴(強風)


白沢登山口から一気に標高差1,600メートルを稼がなければならない。


覚悟を決めて夜明け前に出発。
林道終点から沢筋へ下降。



白沢沿いに最終水場まで何度も渡り返すが橋がしっかり架けられている。
岩盤の上を滑り落ちる水の流れと渓谷に生える紅葉が素晴らしく疲れを感じない。
足場が悪い所にはハシゴや鎖などで整備されている。
渓谷沿いに歩くので、スリップに注意!


紅葉滝


魚止の滝
滝壷には歩いて行け、滝の水しぶきを体感出来るそうだ。

最終水場を過ぎると、大凪山山頂まで一気に急登。
途中、落石に注意しながらガレ場を通過。

アップダウンの稜線歩きが終わると、百曲りジグザグの急登。
百曲りの入口から小屋まで1時間の標識。
終盤になると小屋まで10分の標識。
いや~とにかく長い。


小屋で受付を済ませテント場へ向かうが、燕岳への縦走路がなんとも素晴らしい(*^_^*)

テントを張り終え、休憩していると雨が・・・降ったり止んだり。
しまいにみぞれが・・・。そして雪が・・・。


翌朝、寒さと風の音で目を覚ます。とてつもない強風。
唐沢岳へと行く予定だったが、北アの初冠雪+強風で断念



餓鬼岳山頂で満喫することに・・・。


唐沢岳、剣岳、立山方面(初冠雪)


昨日来た道を引き返す。
小屋から少し下がると風はピタッと止んだ。
風がなく、逆に暑い。でも気温は2~5℃。

途中、渓谷でカップラーメンを食べ、のんびり渓谷美を満喫したのでした。


☆★☆ おまけ ☆★☆
登山を始めるに当たり、当時色々な雑誌から情報を集めていた。
その中に登山バッチの情報が掲載されていた。
中でも餓鬼岳のバッチ【復刻版】が目を奪った。
なかなか餓鬼に登るチャンスがなく、今回やっとゲット!!
(1,000円とちょっと高め)



☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆


那須 井戸沢遡行~中ノ沢下降

2013年10月17日 08時41分09秒 | 山行速報(沢)
2013.08/25(日) 天気:晴れ

那須 井戸沢遡行~中ノ沢下降をしてきました。

メンバー:単独。 装備:ザイルφ8.0×30m(使用せず)


今回の登山行程は、前日発車でR125=R50=R408=R4=矢板IC=東北道=黒磯板室IC=深山ダム=林道終点Pまで入る。
6:35林道ゲート~7:30-8:00三斗小屋宿跡/入渓~9:50二俣~11:40登山道~11:55-12:25流山~13:45中ノ沢下降点~15:30-55三斗小屋宿跡~16:35林道ゲートまでの1日です。


今週末も天気が悪い。那須のほうは日曜は天気が回復するようなので井戸沢に行くことにする。
前日の午後に出発し行ったことのない道の駅などを探索しながら夕方登山口近くの林道まで入る。
私一人で静かな夜かなと思っていたら後から釣師グループがきて宴会始まってにぎやかになった。

朝起きて林道終点のゲートまで車で行き三斗小屋宿跡までは林道歩きになる。
湯川に掛かる橋で沢靴に履き替えハーネスをつけて入渓する。最初はこの道でいいのかと不安になるようなしょぼいゴーロ帯を歩く。
しばらくするとよく写真にある堰堤が出て来たので一安心。左から巻いて堰堤裏にはトラロープで降りる。
ここを過ぎると水の流れが出て来て沢らしくなる。最初の滝はすんなり越えるが次が核心15m末広滝です。
単独でもあり無理せず巻き道を探すと右のリッジ状の岩から上がるらしい。登ってみると上部はけっこう立っておりバランス崩すと落ちます。
お助け紐があるが不安のある人はロープで確保してもらったほうが無難かな。途中わかりにくいが滝の高さになったら横に進むと滝上ジャストに出る。
ここからはナメ床と小滝の連続で快適に登る。ときどき大きめの滝が出るがすべて直登する。
しかし水流際がヌルヌルする滝は脇の草木や岩の隙間でホールドに使う。なんでも安全第一!
足が滑った場合何かを掴める、手が滑った場合足で踏ん張れるようなポジション取りを心がければ安全度は上がる。
快適に登攀を続けると勾配の緩くなったナメ床にでると水量が少なくなる。沢の幅がだんだんせまくなり源頭の様子になる。
水涸れしたガレ場を忠実に登っていくと左の熊笹に踏み跡がある。そこを登ればすこしで稜線登山道に出る。
そのままの装備で登山道を進み流石山に到着する。休んでいるハイカーに写真を撮ってもらいランチをしながらしばらく談笑する。
私はまだ先が長いので先に出発する。大峠を右に折れ沢を一本越え二本目が中ノ沢である。念の為にGPSで確認する。
中ノ沢は苔むした感じの沢であるがあまり滑らない。難しい滝も無くどんどん下降する。
途中の枝沢などを確認しながら湯川に掛かる橋に出て遡行終了です。けっこう距離があります。
後は来た道を戻っていつもの幸の湯に入って帰路に着く。




井戸沢に入りゴール帯をしばらく行くと堰堤が表れる。左より明瞭な巻き道がありトラトープで降りる。




15m末広滝です。右のリッジ状の岩を登って巻くが意外と立っています。お助け紐有り。




8mスダレ状ナメ滝です。確か水流右を直登したと思う。




10mナメ滝です。水流左を登るが滑って登りにくかった多分右の方が登りやすい。




18m階段状ナメ滝です。水流左を登るが高さがあるので慎重に登る。




6m斜め階段状ナメ滝です。水流の中を階段に沿って登る。




解放的なナメ床の連続です。フリクションも効き快適に登れます。




2段4m滝です。どこでも登れます。ここから見る空が素晴らしい。




源頭部から下を見る。きれいにナメ床が連続している。




源頭部の5m滝です。この先から普段は水涸れになるようです。




最後トイ状のナメ滝です。昨日雨降ったので水流があるが普段は無いと思う。




流石山▲1,812m山頂です。ここで休んでたおじさんに撮ってもらう。




登山道から見た中ノ沢下降点です。




下降しやすいナメ床の沢です。




3条の滝です。水流の間を下る。




4m滝です。左岸を下ったと思う。




2条の滝です。左岸を下るが苔でコケないように注意だ。




このようなナメ床が続きます。滑らないが底が黒くて見にくい。

by Apple

海谷山塊 権現岳東壁中央スラブ(仮称)

2013年10月15日 20時11分58秒 | 山行速報(アルパイン)
海谷山塊 権現岳東壁中央スラブ(仮称)
10月13日、パートナーはG君。お昼に万年雪に着いた。明日の登攀に備えて下部を試登するつもりである。権現岳東壁は、おおざっぱに言って3つのスラブに分かれる。向かって左スラブは、幅は一番広くて急だが、上部には手強そうなブッシュ登りが待っている。中央スラブは一番長く終了点は頂上直下であり、一番スッキリしているように見える。右スラブは小さくて見栄えがせず、わざわざ登る程のルートには見えない。さらにその右方向には4本のルンゼ状スラブがあるが登る価値は無いと思う。やっぱ中央のスラブを登ることにした。さて下部をどこにルートを取るかだ。①左のカンテを直上、②中央の草付に沿って右斜上し、ルンゼに入る、③右のブッシュからルンゼに入る。以上の3つが頭に浮かんだ。③を登ることに決定。取り付きまで登るが、トゲトゲの野バラに足がキズだらけになってしまう。予定の所から登りだすが、ハッキリ言って1ピッチ目は悪い。1ピッチ目、直上しハングの下まで50m。2ピッチ目、3級のルンゼを登る50m。3~4ピッチ目、左に水平トラバースしてスラブ中央に出る、歩き。今日はここまでで終了し下降する。1ピッチ目だけロープを残す。


顕著なスラブが目につく権現岳東壁(壁の取付から終了点までの標高差約500m)



下部岩壁。ブッシュから右のルンゼに向かうルートを選んだが悪かった。失敗かも?


万年雪。10月でこれだけ残っているのだから、今年は全部解けないだろう

10月14日、トップロープの1ピッチ目を登るが、荷物が昨日より重いせいか昨日と同じ悪さを感じる。結論から言うと、このルート取りは失敗だと思う。①か②の方が良かったかも知れない。スラブ下部は草付が多く岩を選んで登って行く。中央部から上はスッキリしていて、2~3級の快適な登攀が続く。ノーロープでも十分に行ける所も多かったが、安全を期してスタカットで行く。


一人寂しくご主人の帰りを待ってる我愛車


原発のような建物が遠望できた


快適なスラブをガンガン登る


リードするG君


愛車も豆粒のように小さくなってしまった


快適なカンテをリードするガストン


権現岳頂上で満足感いっぱいのG君でした

我が愛車がどんどん小さくなっていく。遠くには原発らしき建物が観えるがあれはなんだろうか。ビレーはブッシュ、ハーケン、カムで取る。あまり数が多くて覚えていないが、総計20数ピッチは登っただろう。7時間の登攀の末、権現岳頂上直下の柵口登山道に飛び出す。靴だけ履き替えて頂上に立つ。天気快晴の上、充実した登攀に気分最高。頂上で2名の登山者と会う。下りは柵口登山道を下る。既に知っているのだが、やはりこの道は異常な程に急である。なんでこんな所に道を作ったの?と聞きたいくらい急である。登山口にデポしておいたミニバイクで車回収に向かった。
取付(7:00)-権現岳頂上(14:00~1420)-柵口登山口(15:50)
                                  ガストンガニマタ

梶山元湯(洞窟風呂)を訪ねて(野湯第3弾)

2013年10月15日 19時42分46秒 | 山行速報(沢)
海谷山塊 駒ケ岳南西面 梶山元湯(洞窟風呂)を訪ねて(野湯第3弾)
10月13日、Gと共に野湯に行ってきた。目指すは秘境と言われた梶山元湯。我々は岩屋であるが沢屋でもあるので、山越ルートはやめて沢から攻めることにした。根知川にかかる大きな堰堤のわきに車を止める。目標としている枝沢の対岸の場所である。ルート偵察すると、その枝沢にそって林道が出来ていた。所々舗装もされている。ナンジャ?あの林道は?林道が出来ている沢を登っても面白くないので、林道入口まで戻り、その林道を行くことにした。


林道入り口の車止め


新しい堰堤が7つも作られていた

すこし歩くと林道の謎が解けた。新しい堰堤が7つも作られていたのである。一番上の堰堤上から沢に降り、沢登りをすること15分で、あっけなく梶山元湯に着いてしまった。結局、車から50分しかかからなかった。元湯までには5~7mの滝が2本あるが、沢登り経験者であれば、簡単に登り降りできる滝である。


沢を登って行くと湯気が見えてきた


梶山元湯の洞窟は沢のすぐわきにあった

その上に湯気が見えるので場所はすぐわかった。洞窟の中には湯船も作られていたが、なぜか湯船の中は水で入れなかった。湯温は適温と資料にあったが、私にはぬるかった。泥のような朱色の湯の花が脛くらいまで堆積しており、まるで泥風呂である。


洞窟の中には湯船も作られていたが、なぜか中は水であった


野湯を楽しもうと洞窟に入るG君

洞窟内部の写真を撮ろうとしたが、レンズが曇ってしまい撮れなかった。洞窟は、奥行き15m、中間部の天井が低いので少しこごんで進む。その奥はまた天井が高くなって少し広くなっている。まるで温度の低いサウナのようである。湯が直径5㎝位の穴2ケ所から泡と一緒に吹き出していた。手を入れてみたが、すでに湧き出る時から湯温は低かった。泡と一緒に出る温泉とは炭酸が含まれているからなのだろう。さらに、この赤い湯の花から、鉄分が多いのではと想像した。


これが源泉です。泡と一緒に2ケ所から噴き出していた。赤いのは湯の花

この一番奥の場所に、なんとかして写真と撮ろうと2分位いたが、息苦しくなってきたので、入口まで戻る。私の後にGも入ったが、やはり息苦しくなって早々に出てきた。湯温は低かったが、まあまあ楽しい野湯であった。往路を戻り、車で着替え、Gがまだ行ったことがない、という明星山南壁を見学に行く。連休だというのに取り付いていたパーティは、左岩稜1P、左フェース1P、フリースピリッツ1P、ダイレクト取り付きに1P、なぜか撤退中の1P、の計5パーティしかいなかった。その後、明日登る予定の海谷権現岳に向かった。その記録は別項にアップします。
林道起点(7:00)-梶山元湯洞窟風呂(7:50~8:35)-林道起点(9:15)
                                   ガストンガニマタ

吾妻連峰 前川大滝沢

2013年10月15日 15時55分08秒 | 山行速報(沢)
2013.08/11(日) 天気:曇り→雨

吾妻連峰 前川大滝沢遡行をしてきました。

メンバー:N艦長・K先輩・Appleの3人パーティ。装備:ザイルφ8.0×30m(使用せず)


今回の登山行程は、前日発車で常磐道=磐越道=東北道=福島飯坂IC=R13=峠駅=滑川橋まで入る。
6:20滑川橋~7:05-15大滝~7:45大滝上~11:00-12:05桶木沢出合~12:20-30登山道~13:45-55滑川温泉~14:00滑川橋までの1日です。


前から行ってみたいと思っていた大滝沢に行くと会のMLに流したら大先輩2名が同行してくださることになる。
N艦長に自宅に寄ってもらい私の車で一路福島へ!岩手のK先輩とは峠駅か滑川橋で落ち合うことに。
福島飯坂ICを降りたらすぐのヨークベニマルで買出し。いつものように酒とつまみ、昼飯用に素麺と天ぷら等を買う。
峠駅に着くが夏はなんか薄暗くて寂しい感じなので入渓点の滑川橋へ向かう。
いつものようにブルーシートを敷き大宴会が始まる。急に雨になり車に撤収!オ~マイ・ガ~です。
しばらくすると止んだのでまた外で宴会続行(なぜか外が好き)またまた雨になり車の中へ。(^_^;
夜も深けていいかげん酔っぱらったので先に寝ることにする。電話がつながらないと不便だわ。
K先輩がなかなか到着せず心配していたら深夜寝静まってから到着する。途中道路工事で3時間の足止めをくってたらしい。
じゃ~ってことで起き出して宴会を始める。久々の再会に話は弾む。

朝目がさめて近くを散策して戻ると両先輩も起きていた。
めいめいに朝食をとり準備をしていると相模ナンバーの車が2台隣に止まる大勢のパーティで先に入渓していった。
すぐ追いついちゃうからすこし時間をおいてこちらも入渓するが最初の滝でもう渋滞している。
しばらく様子をみているとおネーサンが頭から落ちてロープでぶら下がる。落ちても問題ない場所だが、ここで落ちるようならこの先リーダーは大変だなぁ。
こりゃだめだと右からへつって19m滝に取付き水流右を直登する。おネーサンたちはへ~と見ていたが山登りは格好ではないのだ。
普通ならナメ床の沢を快適に登って行くところだが、私は3日間ひどい下痢してたせいか、すでに疲れているので身体は重い。
しばらく進むとど~んと滑川大滝が表れる。ここで大休止して滝を眺めて登れるルートを探したりしてみる。
ま~私には無理だということは分かり、普通に左から巻き道を登る。途中草付きトラバースがあるがステップが切ってあるので問題なく行ける。
大滝上にドンピシャで出る。ここからも延々とナメ床が続く。直登できる滝が連続して飽きさせない。
癒し系の沢であるがN艦長は休まずガンガン進む。身体は重いし写真も撮りたいので各自勝手に遡行することにします。
沢床は赤く沢水を飲んでみると鉄分が多いのが分かる。これでは魚が住むのは難しい感じだ。
そして沢水がぬるい!今年の夏は暑いせいもあるだろうが、なんかぬるま湯である。ここも春と秋とがお勧めです。
でもここまでナメ床が連続して風景が変わらないと少々飽きてきます。ちょっと贅沢いってる?
各自好きなところを遡行しているとナメ床が終わりゴロゴロとした岩が出て来たところで、よく写真で見る吊橋がある。
すこし行ったところで左から枝沢が入り込む出合で休憩する。ここの水は冷たいのでここで冷やし素麺をする。
夏の沢での定番料理だが喉ごしよく食べれる。天ぷらと薬味の冥加が良く合います。
しっかり食べてのんびりしたところで枝沢を登って登山道に合流し遡行終了とする。
沢靴を履き替えていると雨となり登山道を急いで下る。途中展望台で大滝を見るがちょつと遠いので迫力に欠ける。
ここからはザザ降りの雨となり完全にビショぬれに、下山後は滑川温泉に入って暖ったまり帰路につく。




入渓してすぐ表れる3段19m滝です。先行パーティで大渋滞してるので右からへつり直登。




お付合いいただいた大先輩です。後ろは2段に滝が掛かる長大なナメ床です。




滑川大滝です。水がすだれ状に流れる美瀑で落差は120mあるとのこと。




滑川大滝前で記念撮影しました。巻き道は滝の左の方から。




滝上も堰堤状に落ちる3m滝がある。そしてナメ床の連続です。




大きく左に回り込むカーブ全体がナメ床です。床が赤いのは鉄分が多い為。




4mとよナメ滝です。釜の右を水につかって取付き水流右を登ります。




8m幅広滝です。水流右から登りますフリクションが効くのでロープ不要。




10mスラブ状滝です。フリーで水流右より直登する。




12m滝です。水流右スラブを登りますがここもロープは不要でした。




5m凹状滝です。確か右から小さく巻いたと思う。




小滝の連続するナメ床です。どこで素麺するか思案中です。




上をみると昔の鉱山のなごりでしょうか古い吊橋があります。




ここの枝沢から流れる込み水で冷やし素麺のランチとした。




雨の中登山道を下山すると秘湯の滑川温泉の出ます。

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巻機山 登川米子沢

2013年10月11日 17時10分07秒 | 山行速報(沢)
2013.08/04(日) 天気:晴れ→雨

巻機山 登川米子沢遡行をしてきました。

メンバー:S氏・T氏・N氏・Appleの4人パーティ。 装備:ザイルφ8.0×30m 2本

今回の登山行程は、前日発車で筑西市役所集合=R50=桐生太田IC=北関東道=関越道=塩沢石打IC=R291=桜坂Pまで入る。
6:00桜坂P~7:00滑ノ沢出合~7:55栂ノ沢出合~9:50大ナメ帯~10:50二俣~11:30-12:00避難小屋井戸尾根~14:25桜坂Pまでの1日です。


会のメンバーを誘ったら皆行ったと無いという米子沢に行くことにする。前から興味を持っていたので計画書はバッチリ出来ている。
いつもの場所で明るいうちに集合し出発進行!目指すは湯沢のスーパーです。もちろん宴会用の買出し。
iPhoneでお店をさがしダイレクトに直行する。私が食当ということになり買う物は酒のつまみばっかし。特に反対意見は無い。
そんでもって桜坂手前の駐車場に行きタープの設営をし大宴会が始まる。早めに出ると宴会が長くできていい。

蚊がすこしうるさかったがタープの下は涼しくて快適に眠れた。
朝飯を各自食べて準備完了。5:30にさて出発しますかと行くがいきなり道間違い駐車場の目の前の林道が入口だった。(^_^;
結局降り出しに戻るということになりリセット6:00出発となる。教訓はちゃんと道は確認すること。
入渓するとゴーロ帯となりスリットがある堰堤を抜けて行く。しばらく進むと沢の流れが出て来て最初の滝が。
開けて明るく良い感じ水流左を行く。快適に登っていくと二つの流れの中央から巻き道に入る。
右岸側をいくのだが薮で滝は見ることはできない。次回のチャンスがあれば滝を直登したいものだ。
降り口が分からず1時間超で巻き完了。滝上は開けたナメナメで良い感じである。
幅広の大きめの滝が表れる。ここは登ろうと2組に分かれロープを引き水流右からリードで登る。
フリクションもよくガバばかりなので問題なく登れる。滝上で一服。
ここからの滝は全て直登可能であるが、勾配もあるので滑ったら止まらないので注意が必要だ。
すこし平らになったゴーロ帯ではスノーブリッジが、だいぶ溶けているので下は厳禁で通らず脇から通過。
背の立たない滝壺を左草付きを小さく巻く。するとちょっとデンジャーなトラバースがある。
ここもロープを引いてリードする。ボルトは最初に2ヶ所のみで後は無し、ま行けそうなのでそのまま進む。
終了点にもボルトは無いのでチョックストーンからスリングを3本つないで支点をとる。
後はトイ状の滝や連瀑帯など快適な登攀で進む。そこを超えたところで不意に二段の滝に丸くゴルジュなった滝壺が表れる。
ここは一度は見た方がいい美しい景色である。滝壺の淵を円形にそって水流右から直登する。
しばらく進むとガッンと大きな滝が表れるが水流右を登る。ガバばかりなのでロープは不要だ。
ここを越えると天空のナメ床が始まる。フリクションが効くのでフリーでほぼ水流左を登る。
滑りそうなところは左によって草木を掴んだりシューズを岩の隙間にはめたりしながら登る。
ここを登れば終わりかなと思っていたが、最後に何本か小滝があらわれる。飽きない沢である。
沢床に土が混じるようになると源頭である。二俣を左に行くと巻機山避難小屋に水場出る。
ここでタイミングよく雨が降り出し避難小屋の中で休憩して昼食をとる。
雨は本降りになりやみそうもないので井戸尾根を下山することにする。




ゴーロを過ぎるとこんな感じの滝が連続します。




この滝は水流右より登ります。安全のためにロープ出した。




フォローをビレイ中です。デバイスはルベルソキューブを使用。




ナメ床はロープ出すほどの勾配ではないが滑ると止まりません。




スノーブリッジが表れました。ドキリとしたが脇からすんなり通れました。




滝壺左を小さく巻いて滝の上部に出ます。




先ほどの滝を上から見る。ロープを引いてFIXロープを張る。




フォローはFIXロープをプルージックで登ってもらう。




トイ状の滝です。右側をフリーで登ります。滑るので注意。




ここも水流右をフリーで登ります。岩の隙間を利用しながら確実に登る。




二段の滝に丸くゴルジュになった滝壺です。ここはとても美しい場所です。




ここは水流左を登ります。勾配はありますがガバなので難しくない。




この滝も水流右を登ります。ガバばかりなのでロープ不要です。




いよいよ天空のナメ床の始まりです。明るくて気持ちの良い沢です。




ナメ床を上から見る。ロープ不要だが滑ると止まりません。




天空のナメ床が終わる頃またも滝が出現する。なかなか飽きさせません。




源頭の雪渓を越すとまもなく遡行完了です。巻機山避難小屋の水場です。




井戸尾根を下って展望台から米子沢を望む。ここから見ると急勾配です。

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